東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




今、話題の人 元経産省の古賀さんのお話しを聞く機会がありました。霞ヶ関ではぼくらの知らないところで、いろいろとすごいことが起きているようで、目が点になりました。最初から最後まで興味深いお話しばかりですが、ここでは1つだけ紹介します。

今、復興税の骨子ができ、施行されそうです。次には消費税率のアップが待っています。多くの財務省の官僚たちは、これをやらないと日本は財源不足でギリシャのようになると言っているそうです。「この国難を乗り越えるために、国民がいやがる増税を成し遂げた政治家は銅像がたつ」と本気で言っている人もいるそうです。

古賀さんは「ここで増税したらギリシャのようになる」とおっしゃっていました。ギリシャは消費税20%なのだそうです。でも国として破綻しています。ギリシャは公務員改革と規制緩和を行わないまま、増税だけをやった国だそうです。日本でも、ここで増税するのは経済に与えるダメージが大きく、公務員改革を行わず、これだけ規制を残したままでは新しい産業(新たな税収が期待できるような産業)は生まれてこない。よって国力が衰退し、税収は落ち、ギリシャのようになると。これは正論だと思います。

たとえば農業や医療には株式会社が参入できません。この分野は成長分野で、あらたな税収を生む産業に育つ可能性があります。株式会社が参入できるようにするためには、今の規制を撤廃しなければなりませんが、それをやろうとすると農協と医師会が政治家に圧力をかけます。現行制度の中には数多の財団や機構が巣食い、そこには大量の官僚が天下っています。何か改革を行おうとすると万事この構図。ですから政治家も官僚も、本気で改革していこうと考えている人は極少数なのだそうです。

農協や医師会など強い組織とは戦わず、弱い庶民に増税する というのが今の大半の政治家だし、何か制度を作るときには必ずそこに機構も作り、自分たちの天下り先にする というのが今の大半の官僚たちの根本的な考え方。まずこの考え方が変わらないと、国力は衰退していくし、税収をいくら上げてもやがては破綻してしまいます。すなわちギリシャへの道です。

古賀さんは強い権力や既得権益をもった人たちと戦う成長戦略が必要だとおっしゃっていました。
古賀さんのお話しは淡々としていて、わかりやすく、信頼できる方だと思いました。



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