東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




5月もいよいよあと3日。5月って言うと五月晴れを連想するけど今年は本当にそういう日って少なかったよね。雨が多かったし、晴れたと思うと30度を越えて夏のようだったり、一言で言えば不順だった。

自分たちの会社にとって5月は決算月という特別な月。残すところあと3日で、さすがに今期の「着地」は見えている。予定した売上・利益額は出せなかったけど、ま、それはしかたないか・・・。

実は今期は後ろ向きな仕事も多くて、しんどい1年だった。

ひとつにはパソコンショップ事業をJ社さんに移管して、店頭販売から撤退。これをやると会社の売上はどうしても落ちることになる。でも全体での収益を拡大していくためには先延ばしはできなかった。うまくソフトランディングできたと思う。

それから地元静岡県の3社で共同出資して作っていた会社を清算。共同経営の難しさを実感した。目のつけどころはよかったんだけど、実行力に欠けた。今後は「もうこういうことはやらない」というつもりはない。でも今はどちらかというと東京のベンチャーの人たちとこういう関係を作っていきたいって気持ちが強い。

さらに個人情報保護法に関連してこれまでの膨大なプログラムを修正していたんだけど、その関係の無償対応がほぼ2年続いていた。苦しかったけどこちらも終了することができた。

そんなこともあって「今期は予算を達成できない」ということを自分に言い聞かせる瞬間はがっくりきたけど、この時期までくるとさすがにさばさばしていて、「来期はがんばろう」って気持ちに切り替わっている。そのあたりは悪く言えば執念が足りないんだけど、あまり数字にとらわれて不機嫌になったりするのはよくないよね。ずっと黒字基調ではきているんだし、この状況に感謝して来期もがんばりたい。

来期の状況は今期とは大きく異なる。

今期立ち上げた「nanoty」は楽しみだ。ずいぶんメディアにも取り上げていただいたし、これを機会に金融機関やキャピタルの方々からの面会申し入れが激増している。当然このあたりは慎重に考えていくけど、久しぶりにベンチャーっぽい感じが社内に戻ってきたのが大きい。来期はnanotyを核にSNS事業に取り組んでいくことになる。この舵取りは重要だ。

Web制作営業の集客システムが大きく変わり始めているのも楽しみだ。この分野では来期はさらに「Webマーケティング」という概念を立ち上げていく。儲けたり、求人効果を出したり、会社や商品のブランドを作ったり、ホームページを通してお客様の目的を実現するお手伝いをしていく。この分野の仕事は伸びる。おもしろいし、とてもやりがいのある分野だ。

今期あまり改善が進まなかった企業向けの業務システム開発の集客や生産効率の改善は来期の重点取り組み事項。すでにいくつかの対策はうっていて来期は効果を発揮してくれるはず。ウチの会社の中ではいちばん高額な商品・サービスを扱う部門であり、この部分の改善が進むと収益に与える影響は大きい。来期、期待している。

4月から「広報・マーケティング室」を立ち上げたのも大きな変化。これまでいろいろな部門で片手間でやっていたことを会社全体として整合をとり、品質を大幅に向上させる。ブランディングと販促の両方を専任で取り組む部門。最大の特徴は新人中心で組織し、既存の感覚にあまり染まらないで、「ネットのあちら側」っぽいセンスを大切にして各業務に取り組んでいることだ。この部門が機能することで、これまでの効率改善に貢献する効果は大きいし、実はこれまでのお客様の顧客満足を高めていくため、そして新しい事業を立ち上げていくときに最大の効果を発揮してくれると思っている。とても楽しみな新部門なのだ。

ハード的には焼津本社の社屋改装、東京オフィス移転も実施する。こちらはストレートにとても楽しみ。決算月の3月への変更も来期行う。

こんな感じで来期も忙しくなりそう。楽しく取り組んでいこうと思う。そして今期はいよいよあと3日。最後までがんばろう。

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