日経ビジネスの記事を久々に感動しながら読んだ。この19ページにも及ぶ取材記事は内容もすごい。これまでのマーケティング(どうやって売るか)がこれからどう変化するのか、またその変化の過程で果たすWeb(ホームページ)の役割をここまで明確に言い切ったのは自分の知る限り日経関係の新聞、雑誌を通じて初めてだ。
これまで「4マス媒体」と言えば「テレビ、新聞、雑誌、ラジオ」。中でもテレビに投入される広告費は年間約2兆円もあり、ダントツのTOPだ。ちなみに2位の新聞が約1兆円。この4マス媒体に投入される広告費は2005年、そろって減少している。
一方新しい「告知媒体」として急速に伸びているのはネット広告費。つまりインターネット上で商品やサービスを告知するために投入される広告費だ。2005年は前年比55%アップの2,808億円(国内)とのこと。すでにラジオの広告費を抜いている。
記事では「マス媒体」の王者テレビの現状を鋭く分析している。
「昨年1年で覚えているCMがあるかと聞いても、答えられる人はほとんどいない」。
首都圏、近畿圏の一般消費者900人を対象に実施したアンケート調査で「5年前に比べて接触時間が増えたメディアは」の質問に「インターネット」と答えた人は全体の72.1%。すでに国内のインターネット利用者は8,000万人弱に増えており、ブロードバンド化も進む。またDVDレコーダーは約40%の人が使っており、その中の56.5%の人が「ほとんどいつも」CMをスキップしていた。CMスキップを「ほとんどしない」人はわずか9.5%だけだった。
すでに企業はテレビCMの限界をより強く意識し、従来の常識にとらわれないマーケティングに目を向け始めている。その事例として資生堂の「マキアージュ」と大正製薬の「リポビタンD」のマーケティング事例が紹介されている。「そういう大手企業のマーケティングは中小企業には参考にならない」と思うのは早計。この両社のマーケティングの考え方は参考になる。
「テレビの代わりにネットを広告宣伝の”ハブ空港”と位置づける」という発想が斬新だ。「マキアージュのウェブサイトをこのハブに見立てて、テレビや雑誌、新聞などのマス広告を使って、消費者をネットに呼び込む。そして、サイトで各商品の特徴を詳しく説明する」
この考え方は、間違いなく中小企業も含めて今後のマーケティングの中心になると思う。地場の中小企業が広告料金の高いテレビを利用するかどうかは別として、「新聞や雑誌や折り込み広告やDMなど既存の媒体とWebサイトを組み合わせたマーケティング」を上手に実施できたところは売上を伸ばすと思う。
そして、そのとき重要なのが「訪れてくれた人に信頼感を与え、「いいな」「買いたいな」と思ってもらえる充実したWebサイト」だ。
記事では「GyaO(ギャオ)」などネット上での動画配信サイトの躍進とそれを利用した広告や、大手企業の場合は企業自身がメディアとなって、番組をもってしまう事例などが紹介されているが、そちらの内容はこのブログ記事では割愛させていただく(書きたいけど、それはまた別の機会に・・・ (^_^;) )。
大企業であれ、中小企業であれ、なんらかの商品やサービスを販売して、お客様に買っていただいて、存続していることは変わらない。その商品やサービスを「どのようにして売るか」ということを考えるマーケティングは奥が深いし、おもしろい。またその過程でWebサイトの果たす役割が大きくなっていくことは、自分たちのような会社にはとてもありがたいことだ。
さらにマーケティングや様々な業界・業種についてのノウハウを積み、より洗練された、よりビジネスに貢献できるホームページを作っていきたいと思った。
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最近ポッドキャストやっていてネットの広告なんかに興味ありありですねえ。
で、おもしろラジオジャパン
http://www.omoraji.com/index.html
がポッドキャストでビジネスモデル確立しているって言うんで早速アポとって見ちゃいましたぁ。 (笑)
こんなサイトってどう思います??
そう、サイトとのパーソナリティのうちの一人がJ※の2001年会頭がいたりして・・・
では・・・
いや~、ポッドキャストに興味ありありで。今度いろいろ教えて下さい。
はっきり言って「おもしろラジオジャパン」より「焼津名物 炎の弾丸男!!」の方が興味あるなぁ。
一回会って話したいね。4/1(土)のランチタイムなんてどう?
ランチに参加させていただきま~す。
どうぞよろしくお願い致しますです。
いいね、そいじゃいっしょに行こうぜ。
焼津名物 炎の弾丸男!!に会いにいこう!
弾丸男さん、よろしくねー。