はっきり言ってまったく偶然だった。たまたま家に帰って遅い夕食を取りながら何気なくテレビをつけた。そしたらなんとっ!mixiの笠原社長とはてなの近藤社長が並んでテレビにでているではないか!!
調べてみたら村上龍と小池栄子が聞き役になって、ゲストを紹介する番組のようだけど、なんとそのゲストが今週はmixiの笠原社長とはてなの近藤社長だったのだ。しかしよくちょうどこの時刻に帰ってきたものだし、よくそのときわが家のテレビのチャンネルがテレ東であってくれたものだ。「カンブリア宮殿」という番組、知らなかったなぁ。夕メシそっちのけでテレビをみた。
ネット社会は確実に進化していて、新しいヒーローたちは生まれ続けている。孫社長、三木谷社長に続く人たちは育ってきているし、彼らは孫さんや三木谷さんたちとはまったく違う発想をもち、一味も二味も違うサービスをひっさげて社会に大きなインパクトを与えはじめている。
正直なところ自分の世代は日本なら孫社長、海外ならMS社のビル・ゲイツ会長。この二人がダントツ圧倒的なヒーローだ。この二人はIT業界の象徴であり、憧れだ。もちろんこの二人は情報化社会を牽引したことで歴史に名前が残るほど偉大であることを認めた上で、努力と度胸、想像を絶するバッシングにも耐え、大きな夢を実現させていった偉大な経営者であり改革者であることを認めた上で、先日「ウェブ進化論」を読んで以来、ネットビジネスの旬が「2.0」に移っていることを実感しはじめている。MSよりもGoogleがカッコよくみえた瞬間だったのだ。
ネットが当たり前じゃなかった時代にネットのことを主張して世間からうさんくさく思われ、バッシングにあい、それを乗り越えてネット社会を切り開いてきた孫社長やビル・ゲイツ会長と違い、mixiの笠原社長やはてなの近藤社長はバッシングにもあっていないし、そもそもネットの存在が「当たり前」みたいにして育ってきたフシがある。彼らは明らかに自分の世代よりも若く、1.0的リアルビジネスにまったく染まっていない。アメリカではもちろんGoogleがそうだ。完璧に2.0の会社、ネットの「あちら側」の存在なのだ。日本においてははてなに特にそういう2.0っぽい雰囲気が強くあるような気がしている。
番組の中では印象に残る言葉だらけだったけど、その中からひとつ。はてなの近藤社長と社員の人たちの言葉。
ひとつのアイデアに気がついたとき、世界中ではだいたい同じようなアイデアに100人くらいが気がついている。ネットの世界では作ったもん勝ちみたいなところがあって、だからとにかくスピードが大事。後から「それはオレも気がついてたよ」なんて言っても何の意味もない。大企業にはない、自分たちの強みはスピードしかない。
mixi はてな はネットの可能性を信じてストレートに突き進んでいる。孫社長や三木谷社長に続く世代のネットビジネスのリーダーたちは、カリスマ性とかじゃなくて、もっととてもさわやかに、さりげなく、社会に大きなインパクトを与えると思う。
そして、自分たちの会社も、さわやかにがんばっていこう。明るく夢のある情報化社会の実現のために、その一翼を担うために。
番組をみていて そう思った。
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笠原社長より近藤社長のほうが良く喋っていたように思えたのは私だけでしょうか。
ま、笠原社長は考えるタイプなのかも。
しかし、はてなの朝一ミーティングが英会話なのはビックリ。
両社ともラフな感じがしたけど、なんか入り込めない感じもしました。
では、また。
見てましたか、やっぱり。ぼくは偶然でしたが (^_^;) 。
近藤社長、さわやかだったですね~。自転車少年がそのまま大人になったというか、まだなってないというか、そんな感じでしたね。
笠原社長の講演は以前聴いたことがあるのです。よかったですね。ずいぶん感動した記憶があります。
これからこういう人たちがネット社会をどんどんひっぱっていくのでしょうね。ぼくらもがんばりましょうね。
>なんか入り込めない感じもしました
ぼくらの中には「1.0」の血が脈々と流れていますからね。ほっておくとすぐ「1.0」的発想になりますよね。意識して「2.0」にもっていかないと。
自然にしていて「2.0」の人。そういう世代の人。ホントにうらやましい気がします。
「『娘がネットで知り合った相手と結婚したいと
いいますがどうでしょうか?』という質問に
対して、『ブログを2年間読んでいれば、い いかもしれない』と回答していたことが印象に
残っている」
と言っていました。
石原先生らしい着眼点ですね~。わかりやすいですよね。
ハガキの質問に対してはてなの近藤社長さんが「2年分くらいのブログがあって、それを読んだ結果 いいと思えるならいいんじゃないですか」って答えたのですね。
その後さらに「入社試験のときでもブログを読んだ方がどんな人かわかりますよね。はっきり言って履歴書なんて、1日で書けちゃうじゃないですか。2年分のブログは2年間ないと書けないですから」というようなことを言っておられました。一理ありますね。
ISOWA様でも社長さんのブログを読んで志望してきた学生さん、多いと思うのです。いかがでしたか?
追 :
旭高校サッカー部の少年たちは熱心なブログ読者みたいですね (^_^;) 。
「ブログが採用で『見込み学生のフォロー』に
とっても役立った。内定した学生は我が社の
ことをトコトン気に入ってくれている。
来年はブログを学生の『集客』にも利用する
方法を考えたい」
と話した後に出たんです。
確かにブログは全人格がそこに現れるような気が
します。
そうですね。ブログは「見込学生のフォロー」に使えますよね。特に「磯輪日記」はまさに磯輪様の全人格が表現されていると思います。学生さんたちは深く御社を理解した上で希望されることでしょう。これってすごいことですよね。
ネットの中に明らかに新しい世界ができていると思います。ホームページはネット世界における会社。こちらも重要。そしてブログは個人。ネット世界の中に社長自らが存在していることは これからとても大切なことだと思います。
ぼくも磯輪日記をこれからも楽しみにしています。
お互いにがんばりましょうね。