情報と物質の科学哲学 情報と物質の関係から見える世界像

情報と物質の関係を分析し、波束の収縮問題、心身問題、クオリア、時間の謎に迫ります。情報と物質の科学哲学を提唱。

唯物論者・物理主義者のご都合主義あるいは二枚舌

2019-06-10 14:58:47 | 情報と物質の科学哲学
これまでのブログで情報概念は物質に還元できないことを度々説明してきました。
言い換えると、脳やコンピュータに関わる現象の説明において情報概念を消去あるいは物質に還元することは不可能なのです。

現代科学において情報概念が不可欠であることは周知の事実です。
唯物論者あるいは物理還元主義者も例外ではありません。

しかし、ヒトの行動、脳、心などに関する現象の説明の場面になると、それらの現象はすべて物理法則で説明できると主張します。
説明の際、情報概念の必要性を敢えて隠してしまいます。
もしかすると、そのことに気づいていないかも知れません。

これらのことを参考にすると、唯物論者あるいは物理還元主義者の説明態度はご都合主義的あるいは二枚舌的と言えます。

詳細は、パソコンサイト 情報とは何か 情報と物質の関係から見える世界像 を是非ご覧ください!

喜多村直『ロボットは心を持つか-サイバー意識論序説-』について

2019-06-10 10:43:49 | 情報と物質の科学哲学
喜多村直『ロボットは心を持つか-サイバー意識論序説-』、共立出版(2002)
は、哲学にも深い関心を持つロボット工学者による野心作です。
かなり広範囲にわたって関連する話題を取り上げているため、ロボットの心について関心がある人にもお薦めです。

但し、以下のような気になる点があります:
なによりも情報概念の定義がありません。
情報という用語を常識的な意味で使っています。
著者は、自ら唯物論者である明言しています。
情報は心的概念と身体概念の間、あるいは心と物の間にあり、主観と客観の中間に位置する。
心的過程は情報処理過程である。
と主張しています。

非物質的概念である情報の重要性を指摘しながら、その一方で自らを唯物論者であると明言するのは矛盾しているように思いますが...

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