量子力学によれば波束の収縮は測定により起きます。
しかし、先のブログで波束の収縮は測定しない場合にも起きることを示しました。
今回のブログでは波束の収縮は電子や光子などが物質に衝突するときに起きていることを示します。
1個の電子を金属板に向けて発射します。
この電子が金属板上の点Pに衝突したとします。
すると、金属板の点PからX線や熱放射が放射されます。
電子が点Pから離れた空間では波動関数は広い範囲にあります。
一方、電子が点Pに衝突する直前の波動関数は狭い空間に局在する波束で表現されます。
これが波束の収縮と呼ばれるものです。
従って、波束の収縮は1個の電子や光子などが物質に衝突する直前に起きる一般的な現象であることが分かります。
この場合も測定は無関係です。
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