思い出のノーサイド

カメラがつなぐパス ラグビーを撮り続けて

8/29片翼の小さな飛行機

2021-08-29 19:26:01 | ラグビー・思い出話
8/24ワクチンの副反応から回復できてパラリンピックの開会式を見ました。
「パラエアポート」という空港を舞台にしたファンタジー。
プロジェクションマッピングの演出は競技場をキャンバスに見立てたアートでしたね。

インターネット上にはオリンピックと比べて良かったという意見が多く
私もオリンピックよりはストーリー性があったと思うのですが
「この部分がこうなればもっと感動したなー。」という気持ちを抱いた部分があります。

以下「片翼の小さな飛行機・感想」をまとめました。

主人公は片翼の小さな飛行機。個性豊かな飛行機が集まる空港で悩みながらも
ロック音楽に励まされ、自分の気持ちを奮い立たせて飛び立つというあらすじ。

ロック音楽で気持ちが明るくなり飛び立つという設定より
個性豊かな飛行機たちに励まされ、またその飛行機たちが優秀なメカニックを連れてきて
もう片方の翼、もしくは片翼をカバーする大きな翼をつけてもらい飛び出す演出であれば
より多くの感動を引き出せたのではと思いました。

もうひとつ片翼の飛行機を存在させて、二つの翼・ふたりの組み合わせも良いでしょうか。

飛ぶ場面は仲間も一緒。たくさんの飛行機の影が競技場に映し出されるのです。
東京の夜空が賑やかになり「仲間になれておめでとう!」
明るくなれた片翼の飛行機にお祝いの音楽が描写されるのです。

冒頭、片翼の小さな飛行機を取り巻く個性豊かな飛行機たち。
「まわりを飛ぶだけでいなくなる?個性を見せつけただけ?」
「飛べない飛行機の気持ちは置き去り?」

そして悩みや苦しみを打ち明けられたのが、デコトラのロック集団というのも少し寂しい。
ロック音楽は悩める人に勇気をもたらす最高の音楽という位置付けも透けて見える。

「ファンタジーなんだし、やりたいこととできることには限りがある。」
「細かいこと言わず、一生懸命パフォーマンスしたと素直に見たら。」

たくさんの意見が聞こえてきそうですが、多様性を重んじるパラリンピックの良さに免じて
そのような感想も一つの視点としてお聞き流し下さい。

その後様々な競技でガイドの方、メカニックの方、支えあい喜びを分かち合う姿を見て
開会式の片翼の小さな飛行機を振り返りました。