なぜ、母が先祖代々の仏壇を粗末にしていたのか、ようやっとわかりました。
花を飾った様子もなく、いつも仏壇の扉は閉じていました。
「 仏壇参りもせんでいいがや 」 としかいいませんでした。
そりゃ、怖かったでしょう。
先祖代々の仏壇は、私が嫁に行ったあとに、霊道になったことがありました。
玄関から入ってきた霊たちは、仏壇の中へと消えていったのです。
この時期、母の気持ちが相当混乱していたのは、黒い帽子の老婆3人が頻繁に出てきて、母はどうしたらいいかわからなかったそうです。