いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フラットキャップ

2016-01-10 07:37:19 | ハット

ADJUSTABLE COSTUMEのフラットキャップです。
以前ご紹介したコートに合わせて追加でオーダーしたものです。前のブリムの部分にホックが隠されていてクラウン部分をもっと起こすことも出来ます。



後ろの部分です。



通常この手のキャップは八枚はぎのものが多いですが一枚ものになっているのが特徴です。



素材はフラノ。色はライトグレーです。ハンチングはいくつか持っていますが、こういったサーティーズのフラットキャップは初めて入手しました。前回のサイクルコートを着用する時に被ろうと思いますが、カッコよくコーディネイトするのは全体の雰囲気もあるので中々難しそうです。

ウィンザー公のように被れれば最も良いのですが、この雰囲気は一朝一夕では出ませんからね~。



試行錯誤を繰り返しながら、愉しみたいと思います。しかし帽子はいったい幾つあるのだろう。考えていたらちょっと怖くなってきました。



batak別注 パナマ帽 そして

2015-06-05 20:45:10 | ハット
バタクハウスカット別注のパナマである。



パナマの語源は1834年ルーズベルト大統領が
パナマ運河を渡った時からと言われている。
実際のパナマ発祥の地はエクアドルである。
パナマ帽をつくる素材であるパハ・トキージャは
エクアドルでしか取れないからと言われている。

夏の定番パナマ帽。
このパナマは件の素材をエクアドルから取り寄せ
それをbatakが英国のハットメーカーに別注したもの。



最近、バタクハウスカット本店に行くと
色々な発見がある。

ロイヤルブルーのピュアコットンのこの生地もそう。



この生地に心奪われ
あるものをオーダーしてしまった。
詳しくは仕立て上がったら
ご報告しよう。

そして、このパナマも先日偶然に目に入ったものである。
フィッティングしてみて感心したのだが
木型のバランスがとても良いのである。
ブリムの幅、そしてクラウンの高さ
リボンがシンプルなのも良い。
リボンにブランド名が入ったりすると
これは興醒めである。
出来ることなら他のハットメーカーも
リボンにブランド名を入れるのは止めて欲しい。

さて、今回購入したこのパナマ
まだ、白日の下では、眩しい位に白い。
これが少し日に焼けてくると趣きがでてくる。

ということであれば
さて、これからは毎日被ることにしよう。

梅雨をくぐれば
すぐそこに夏が来ているのだから。


サマーハットとホスピタリティ

2014-08-14 09:14:56 | ハット

銀座一丁目

「魔窟」と言われるパーソナルテーラーは
急激な速度で更なる進化を遂げています。
靴、スーツ、ドレスシャツ、タイ、スカーフ
眼鏡、傘、鞄、和服、そして遂に家具
願えば何でも叶うのでは?

そんな速度で色々な職人チームがビルディングされ
古参のクラブメンバーであっても
その全容を知るのは困難です。

正に魔窟、、、

さて、その魔窟で比較的新しいビスポークメニューである
帽子をオーダーしました。
冒頭の写真の夏仕様のシゾールの帽子です。

ブリムが狭めでクラウンが
あまり高くない仕様になっています。
勿論、採寸をしてオーダーしますので
フィッティングは完璧でした。

実はこの帽子、当初は下の写真のリボンが
付いていました。



一般的な黒のリボンです。
ところが意気揚々とこの帽子を被って帰ったところ
あっという間に(本当にその日のうちに)
キツくなり被るのが困難になってしまったのです。

早速帽子を魔窟のオーナーである総帥に見てもらうと
レーヨン素材の巻きリボンが縮んでしまったとの事。
その場ですべり(サイズリボン)と巻きリボンを外すと問題なく被れました。
シゾール自体が縮んだのでなくて良かったです。
約2週間で帽子の再プレスと
巻きリボン、すべりの張り替えを行ってもらいました。

リボンの素材はレーヨンからシルクに変更
シルクは縮み防止の水通しを行った物で
作ってくれました。
万が一の事を考え、やや蛇腹状にすべりが取り付けてあります。



実は沢山持っているボルサリーノのシゾールや
パナマも同じ事が起こっています。
購入したデパートに問い合わせたところ
修理は難しいと言われたのですが
同じようにすれば、直りそうですね。

さて、この帽子のメニュー
冬物ではフェルトやビーバー
見た事もない淡いグリーンやベージュの素材があり
抗し難い魅力があり
とても恐ろしく感じました、、、



銀座一丁目の魔窟、、、

アトリエに行くと、とても落ち着きます。
服の話から料理の話
ヨーロッパでの社交場での話など
話題は尽きる事無く
あっと言う間に時間が過ぎてしまいます。

私にとっては
とても素晴らしいホスピタリティを感じる場所
それが魔窟です。

「人生を愉しみましょう」

その言葉を聞きに
又、魔窟へ吸い寄せられるように
通いそうです、、、


ボルサリーノ パナマ帽

2013-06-23 07:20:23 | ハット
さて、梅雨は本番ですが
後2週間もすれば暑い夏。

盛夏といえば、やはりパナマ帽ですね。

起源は14世紀中頃とも
パナマ運河建造中に技術者や労働者達が酷暑から
身を守るために広く着用された。
帽子はエクアドル産であったが
取引場所や出荷港がパナマ市のため
パナマ帽と呼ばれるようになったとの節があります。
又、1906年に米国大統領セオドル・ルーズベルトが
パナマ運河を訪れた際に買い
好んで被ったとも言われています。

夏はカンカン帽やパナマ帽は
クラシックな装いとして
とても良いと思います。

なかなかイメージに合う物は見つからないのですが
スーツを受け取りに行った際に
今回、たまたま伊勢丹で見かけて購入しました。



素材はエクアドル産のパナマ草です。
正式にはヤシの一種でパハ・トキージャ。
この葉を細かく裂いて紐状にし
パナマ帽は作られます。



下の写真は以前購入したパナマ帽との比較です。
以前購入したのもはブリム(つば)がやや大きく
被るとどうしても「いかにも」という感じが強いので
今回はややブリムが小さい
気軽に被れる物を選びました。



そして、仕上げに今では定番となっている
CA4LAの汗止めを貼っておきます。
これは洗う事も出来るので中々便利です。



盛夏の帽子は大分増えましたが
パナマは何か別格のような
エレガントさがあると思います。

理想はリネンの3Pを着て
葉巻をくゆらせて被るとかっこいいですね~。
いずれ先々の愉しみとして
取っておきたいと思います。

さて、梅雨明けはもうすぐ。

パナマ帽
今年は活躍する機会が増えそうです。



被るものがない!

2013-04-28 06:56:36 | ハット
あっという間に4月も終わりを迎えようとしています。
暑いのか寒いのか
良く三寒四温といいますが
今年はそんな方程式が当てはまらない程
天候がめまぐるしく変わります。

これも地球変動か
あるいは地震!?の前触れか、、、

さて、この季節一番困るのは
着るものは何がベストか?
スーツは春夏物か、冬物かという悩みもありますが
私の場合は被る帽子は
冬物のラビット素材のものか
あるいは夏物のシゾール素材又はパナマ素材の帽子か?
という事になります。

冒頭の写真は手持ちのシゾール素材のボルサリーノや
ジェームスロックの帽子。

これはもう限りなく夏のイメージの帽子ですが
盛夏になると下の写真のような
パナマやジュード素材の帽子も
アイテムに加わってきます。



ファッション友の関西のTonyさんによると

「らみいさん、この季節はコットンかシルクや」

と言われましたが
生憎コットン素材の物はカジュアルな物だけしかなく
シルク素材の帽子など持ち合わせていない。

そして思わず叫んでしまったのは

「被るものがない!」

う~ん、ジェームスロックのカタログを見ても
これといったものはなさそうなので
やはりボルサリーノから探す事になるのでしょうか、、、

そんな事で思わず思い出したのが
こちらの本。

我らがアイドル中野香織さんの

「着るものがない!」

冒頭の文を読むと又、思わず引き込まれ
一気に又、最後まで読んでしまいそうになりました。
今日は時間がないので
この連休中に時間を作り、ゆっくり読もうと思った次第、、、





パナマハット

2012-06-02 04:46:08 | ハット
クリスティーズのパナマハットです。
CA4LA丸の内店で購入しました。



素材は所謂エクアドル産の本パナマです。

このパナマハット
実は神戸ブランメルクラブに被っていきました。
当初はボルサリーノを被っていく予定で
購入したのですが
後から購入したこのクリスティーズの方が
使い勝手が良く
こちらを被っていった次第です。

このクリスティーズのパナマ



CA4LA別注のようです。



サイズが無かったので
他店から取り寄せでした。

クリスティーズの良いところは
作りが非常にしっかりしているところ。
そしてその帽子のシルエットが
ボルサリーノ比べ、やや無骨ですが
その代わり男らしいイメージがあると思います。

今回気に入ったのは、特にこのリボン。
ネーヴィーベースにバーガンディ
ややくすんだ黄色のストライプ。

このリボンがなぜかヨーロッパの
ポールシーズン(社交)を連想させ
コットン ア ウォークには丁度良いのではと
思いました。



このパナマ、その後実はとても気に入り
ネイヴィー系のスーツ又はグレー系のスーツの時は
必ず、このパナマを合わせています。

さて世間は今日からスーパークールビズ
反クールビズ派の私は勿論
タイを締め、、この帽子を被り
今日も営業に向かいます。




ジェームス ロックのサファリハット

2012-05-27 05:59:38 | ハット
毎年、夏が近づくと帽子が欲しくなります。
恐らく、夏の愉しいリゾートへの想いが
そうさせるのかと、、、
それは現実とならなくても
帽子を購う事によって
イメージは広がっていくのです。

今年も夏に向け
帽子を購う事にしました。

英国のJames Lockに注文する事、約1週間。
無事に商品は届きました。



今年のテーマはサファリです。
以前購入したサファリジャケット
あまり着用する機会が
ありませんでしたので
今年は着倒そうかと、、、
それに合わせた
コットン100%のサファリタイプ帽子です。



ベルト部分は革製
空気孔がちゃんと明いていて通気性が確保されています。
結構しっかりした作りなので
真夏にはやや暑いかもしれません。
寧ろ今頃の季節や秋口に良いと思います。



しかし、サファリジャケットにこの帽子を被ると
余りに決まりすぎて
家内に「あるある探偵団」と呼ばれてしまいました、、、

さて、リゾートに行くのに
自分だけという訳にはいかないので
家内の分も帽子を注文しました。



折りたたみの出来る
ストローハットです。
便利ですね~。

イメージはこんな感じです。



ワイルド&エレガントな組み合わせになってしまいますが
色々な場面でコーディネイト出来るので
活用の場面があると思います。

今年はどこへ行こうか、、、
リゾートをイメージして
装いの準備を始める。

とても愉しい作業ですね。


ボルサリーノ ネイヴィーパナマ帽

2012-04-28 05:22:20 | ハット
コットン ア ウォークに向けて
第2弾は帽子編です。

スーツはブルーのコードレーンですので
それに合わせた帽子を探す事に。

早速、ボルサリーノの直営店を探索。
大丸東京店は恐らく関東で一番の品揃えの
直営店だと思いますが
これといった帽子がみつかりません。

次に日本橋三越を探索。
こちらは直営ではないので
品数もぐっと減ってしまいます。

そして最後に訪問した
日本橋高島屋。
こちらも直営店ですが大丸店よりは
規模が小さくなります。
そんな中で、ちょっと気になるボルサリーノを発見。
所謂中折れタイプで
小円デザインのハイチロルタイプです。



春夏の定番と言えば
細かい天然麻のシゾール
又は、トキヤ草を乾燥させた
パナマということになりますが
この帽子はスプレーメという
ヤシの葉を素材とした帽子になります。
よって織りもやや大きく少しカジュアルな感じになります。

色はネイヴィーとブルーの中間といった
色合いで、いかにも夏を感じさせる、色合いだと思います。

被った感じはとても軽快で
そして当然ながら涼しい帽子になります。



これはいいですね~。
早速購入する事に。

ボルサリーノは同じサイズでも
個体差がある為、必ずフィティングしてから購入しないと
後悔する事になります。
58cmを購入することが多いのですが
今回はフィッティングした結果57cmを購入しました。

シゾールとは違い少しラフな感じがしますが
その分、シゾール程、取扱いに気を使いません。

そしてちょっとクラシックな仕様を発見。
以前のボルサリーノには付いている物もありましたが
最近見なくなった、帽子止めが付いています。

下の写真のクルミボタンの部分を
ラペルのフラワーホールに通して
風で帽子が飛ばされるのを防ぐ物です。



こういった
ちょっとしたディティール
いいですね。

さて、コットン ア ウォークまで後2週間。
皆さんとお会い出来るのが愉しみです。


今年最後の買い物は(多分、、、)

2011-12-25 06:26:13 | ハット
年の瀬も迫り いよいよクリスマスが終わると
後は大晦日を待つばかりとなります。

そして、恐らく今年最後の買い物になるかと
思われる逸品は、、、

そうソフト中折れ帽
所謂ソフト帽です。

現在ソフト帽は
ボルサリーノを中心に冬物ですと
ネイヴィー、焦げ茶、グレー
そしてローデンコートに合わせる
グリーンの計4つになります。

最近はキャメルのコートも着用するので
やや明るめのハットはないかな~と
探していたところ、渋谷西武で
こちらのソフト帽を発見!
早速購入した次第です。



こちらのソフト帽
1773年創業、英国のクリスティーズのモノ。
素材は勿論、ラビットファーフェルトです。

イタリアのボルサリーノに比べると
英国のソフト帽はロックにせよ今回のクリスティーズにせよ
リーズナブルだと思います。

そして作りは英国式の質実剛健な
固い仕上がりとなっています。

内側は他のクリスティーズと同じ仕様で
ハットのトップの内側はビニールが張ってあり
耐久性が高まると同時に内側の汚れ防止にもなっています。



さてこのソフト帽。
キャメルのコートに合わせてみると
とっても軽快な感じになるのが
わかりました。

スーツ+コートだけでなく
スポーツコート(ジャケット)+茶系のレザーコートに
合わせる事も出来そうです。

週末の軽快な装いに
意外に応用範囲の広い
ソフト帽となりました。

しかしこうなると
ボルサリーノのセルベルトも欲しくなってきますね~。
ビーバーとも違うレッドディア(赤鹿)の毛を使用した
とても柔らかな質感の帽子です。



こちらはかなり高価なので
今後の愉しみにとっておきたいと思います。


夏のボルサリーノ

2011-06-26 05:47:32 | ハット
夏のボルサリーノです。
最近、いつも世話になっている
CA4LA丸の内店で購入した物です。



どうも、正規代理店で購入するより
CA4LAで購入してしまうこと
多いですね~。

珍しいモデルがたまにおいてあるのと
CA4LAの方の接客が上手だからでしょうか。

今回、このモデルを薦めてくれたのは
店長のT永さん。
ただ覗いただけなのですが
つい購入してしまいました。



彼女は以前から存じ上げていますが
若くてとてもかわいい方です。
店長さんだったのですね~
失礼致しました。

さて、今回のボルサリーノ
素材はジュートで出来ています。

ジュート、所謂黄麻(こうま)のことです。
麻の一種で、吸湿性、放質性共に優れた自然素材。
バングラデシュやインドで産出されている物が
多いです。

とても夏らしい素材
しかもお値段もイタリア製のボルサリーノとしては
とてもリーズナブルです。



又、ジュートはシゾール素材のモノに比べると
取り扱いがとても簡単。
シゾールはクラウンのつまみの部分を持つと
割れてしまい、修理不可になってしまうこと多々ですが
(実際このトラブルは多いです。必ずブリム部分を
 持ちましょう)
このジュートは素材が柔らかいので
その心配は無用です。

そして、今回、選んだリボンの色はバーガンディ。



今まで持っているボルサリーノに比べると
素材感がちょっとカジュアルなので
リボンはドレッシーなイメージのある
色にしました。

この季節、カジュアルに合わせるなら
コードレーンやシアサッカーなどの
スポーツコート+コットンやリネンの
トラウザースと組み合わせると
いいですね。

私はネイヴィーや茶系のスーツに合わせる事が多いので
タイやポケットスクエアとリボンの色を合わせて
コーディネートを纏める事が多いです。

スーツに合わせても
意外とドレッシーに纏まり
良いですね。

さて、夏のハットといえば
汗が大敵。
私は汗っかきなので、よく表のリボンまで
汗がしみ出てしまうのですが
秘密兵器を発見しました。

CA4LAオリジナルのハットライナーです。



洗う事も出来
貼付け用のシールが複数付属していますので
繰り返し使えて、とてもエコですね~。



こんな感じで使います。



これからの夏、ハット好きの方には必須ではないでしょうか。
私もあといくつか買い求めようと思います。

さて、梅雨が明ければ
夏本番。
ここ数日の暑さを見ても
今年の夏はとても暑くなりそうです。
たとえ暑くても涼しげにエレガントに
ハットを被りたいですね。