いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

フランコプリンツィバリのウールタイ

2010-01-31 05:01:52 | タイ
フランコプリンツィバリのウールタイです。
日本橋三越で年始セールの際、購入しました。

当初、このタイを見たとき、一瞬でその雰囲気が気に入り
購入を決めたのですが
スーツの出来上がりが間近っだったので
出来上がったスーツに合わせて受け取る予定でした。

年末にスーツを受け取りに行った際
タイを購入しようとしたのですが
年始セールにかかるとのお話を
いつもお世話になっている
三陽商会のUさんが教えてくれ
年始に改めて購入に伺いました。

こういった、心遣いって
いいですね。
信頼感がさらに高まります。

ところでこのタイ
日本で生産しているライセンス物ではなく
イタリア製です。



素材はウール90%シルクが10%です。
肌触りは完全なウールという感じですが
シルクが10%入っている為
やや光沢感があり、ウールタイにもかかわらず
ドレッシーな趣があります。

色の感じとしては明るめのネイビーという
感じでしょうか。

よく見ると織が結構凝っていて
ストライプ状に織られています。



このタイなら、ジャケットよりは
むしろスーツに合わせた方が
全体のイメージが
よりドレッシーな感じになり
良いと思います。

正直、餅は餅屋で
スーツメーカーのタイにはまったく期待していないのですが
このタイは素材感、織、作りといい
良く出来ています。

強いて難を言えば
基本的にはタイはタイ専用ブランドが
(Kitonを除いては)良いと思っているので
スーツとタイが同じブランドというところが
ちょっと抵抗はありますが(笑)。

このタイ、今回オーダーしたスーツだけでなく
ネイビー系の3Pにも合わせてみようと思います。

しかし、タイはいったい何本になったのでしょうか・・・汗
(タイを数えると縁起が悪いそうなので数えませんが)

ジョンストンズのマフラー

2010-01-30 05:11:57 | その他
1797年創業、英国スコットランドの
ジョンストンズのマフラーです。

年始に日本橋三越のセールで購入しました。
年末にこのマフラーを見つけ
年始のセール対象との話を聞き
1月2日の開店時に早速お店に。

最初、店頭に並んでいなかったので
もう売り切れたのかと焦りましたが
店員さんに確認したところ
どこからか持ってきてくれました。

無駄足にならず良かったです。

マフラーといえば
イタリア物も良い物がありますが
一番はやはり英国物だと思います。

ドレイクスと双璧をなす
ニットメーカーと言えば
やはりジョンストンズですね。

素材はカシミア100%
とても柔らかく肌触りがいいです。



そして柄は所謂、定番的なブラックウォッチです。
アイビー好きの方は必ずこの柄のジャケットやトラウザースを
お持ちだと思います。

実はこのブラックウオッチを購入したのは
コーディネイト大作戦(オーバーだって)
のミッションのひとつで
「伊勢丹別注
グレンチェックのマッキントッシュに合わせるマフラーは!?
 大作戦」の一旦です。

以前、伊勢丹メンズ館で
ジョンストンズ特集をやったことがありますが
その時作られた別注のマッキントッシュが
下の写真の物です。

襟裏とライナーがジョンストンズ製のブラックウォッチに
なっているんですね~。



ということで
このマッキントッシュのダンケルドに合わせるマフラーとして
購入しました。

このマフラーやや長めですので
色々な巻き方が出来ます。
カジュアルな装いで
ワンループとかダブルクロスの巻き方も
いいと思います。

マフラーなどの巻物は
本当に何本あってもいいですね(笑)。

コロンボのマフラー

2010-01-24 05:43:17 | その他
北イタリアのコロンボのマフラーです。
実は昨年12月、もっともスタンダードな
ネイビーのマフラーを探していました。

ネイビーって12月には
もう売り切れているんですね。
あったとしても自分が求めてる質感の物は
なかなかありません。

自分が求めている質感とは
織が肉厚でしかもアザミで磨いた
仕上げになっていること。

ということで都内を探したのですが
生地が薄いものは何箇所かで
見かけましたが、しっかりした生地の物は
ありませんでした。

もう今年は無理かな~と思って
何気なく覘いた日本橋のUAで
このコロンボのマフラーを見つけました。

写真でもわかるとおり
手仕上げで尚且つシルク混かと思わせるような
凄い光沢感です。

素材はカシミア100%です。



もう年末も押し迫っていて
新年のセールにかかることもわかっていましたが
それまでこの商品が残るかわかりませんし
又、あまりにネイビーのマフラー探しが大変だったので
結局、購入することにしました。

価格的にはジョンストンズと同じくらいです。

いやしかしこの光沢感、凄いです。

巻物系は何本あっても困ることはないと思いますが
ネイビーは定番中の定番ですからね。
必須です。

マフラーは挿し色として使う場合と
スタンダードなカラーコーディネイト
そして理屈ぬきに感覚的に色合わせをする方法が
あると思いますが、今のところはスタンダードに
ライトグレーのコートなどに合わせたりしています。

コロンボはセレクトショップなどで
時々見かけますが
なかなかいいマフラーだと思います。

余談ですが
仕事始めの日にそのUAに立ち寄ってみたら
やはりもうネイビーはありませんでした。

購入しておいてよかったです。

デンツの手袋

2010-01-23 07:22:49 | その他
以前から気になっていた
デンツのペッカリー
遂にいってしまいました。

購入は1週間ほど前
そう直輸入ですね~。
直輸入といっても、オンラインショッピングで
必要事項を入力するだけです。

商品が到着して
箱を開けるまでは、サイズや色が違っていないか
不安な面もありますが
無事オーダーどおりの商品が到着しました。



今はイギリスポンドがやや高いですが
それでも価格的には送料を入れても
日本で購入する価格の約60%の価格で
購入することが出来ます。

デンツのペッカリーの手袋がセールにかかることは
まずないので大変お買い得だと思います。

う~ん、直輸入は癖になりそうで怖いですね(笑)。

手袋の装着感ですが
非常に柔らかく、手にピッタリフィットします。
手袋はやはりライナーなしがいいですね。
はめていて、とても気持ちがいいです。




そして特徴的な指先の縫製。



32の工程を経て非常に丁寧に手作りされています。
縫い目とかは本当に手作り感いっぱいです。

この手袋
スウェインアドニーのチェスナットのトップフレームと
EGのチェルシーのチェスナットの靴に合わせようと
思います。

こうなるとヘアシープ(エジプト周辺の砂漠地帯に生息する特殊な羊のグローブ)
とかも気になってきますね。

いや節約節約。(って全然してないだろっ!)

遂に! ナイトイン大阪

2010-01-20 05:05:44 | その他
遂に!遂にですよ!!
K部店長にお会いすることが出来ました。
別離10ヶ月、思えば遠い道のりでした。

最後の日に
新横浜駅でシンデレラエクスプレス状態で
お見送りしたのを思い起こし
思わず感涙むせび泣くのでした。
(ちょっとオーバー?)

実は今年から少し仕事の内容も替わり
大阪にも出張にいく機会が出来
遂に先日K部店長にお会いした次第です。

いや~嬉しかったですね、本当に。

そして夜9時過ぎまで仕事をこなし
K部店長と合流。
以前、私のブログにコメントをくださったコークさんも
一緒です。
なんと滋賀県から来てくれたとのこと。

凌雲閣跡で記念撮影後



いきなりディープなバーに
K部店長に案内されました。

それが冒頭の写真です。

梅田駅近くの
地下にあるのですが
看板も何もありません。

良く見るとドアノブに店名が
隠されたように書いてあるだけです。

これは絶対にフリーの方は入れませんね。

K部店長は最初
なにやら怪しい気配を感じ
いきなり一人で階段を降りていったとのこと。

何でもお店のマスターのWさんによると
そういったお客さんは1年ぶりとの事でした。

やりますね。
K部店長。

お店は落ちつけて飲め
とても素晴らしいバーでした。
又、次回も行こうと思います。

色々話は尽きず
こうして楽しい夜は更けていくのでした。

体調万全ではないにもにもかかわらず
日付変更線を超えるまでお付き合いいただき
K部店長、本当にありがとうございました。

DRESSING THE MAN

2010-01-17 05:39:20 | その他
これ又、今更ながらですが
アラン フラッサーの「DRESSING THE MAN」です。

この本が置いていないテーラーは
ないのではないかと思うほど
バイブルとも言える本ですね。

時々、振り返りにこの本を見ますが
いつ見ても、何回見ても新鮮です。

この本にもっとも登場するのは
世紀のウェルドレッサーこと
ウィンザー公です。

既成概念に囚われない着こなしをされた公ですが
どの写真を見ても、とてもエレガントです。
波乱万丈の人生を選択された公の
憂いのある表情がさらにそのエレガントさを
深めている気もします。

そして対照的な明るさがあるのが
ケーリー グラントです。
とてもステキですね。

歳を取るほど
肩の力が抜けて
かっこよくなっていきます。

又、映画を見たくなってしまいますね。

この本に載っている方たちのように
とてもこんなに
かっこよくはなれませんが
参考になる書が今も手軽に手に入ることは
ありがたいことだと思います。

本格スーツ大研究

2010-01-16 05:00:12 | スーツ
今更ながらですが
昨年発売された「本格スーツ大研究」
既にこの本お持ちの方も多いと思いますが
改めて見ると結構興味深いです。

特に本の最初の方に登場されている
フランコ・プリンツィバリ氏ことフランコさん。
お会いする時はいつもフランクなフランコさんが
御召しになっているダブルブレストのスーツ
正に、私がオーダーしたネイビーのチョークストライプの
スーツと同じラインです。

フランコさんは
その私が作ったネイビーのダブルブレストを見て
本当にビスポークで作るものに
かなり近い仕上がりと感心することしきりでした。

今年、又、春にお会いするのが楽しみです。

それ以外にも
以前お会いしたリベラーノ氏
そしてバルベラ、ルビナッチ氏など
スーツ好きなら誰でも知っている方の
インタビューは興味深いです。

ニッポンの優良テーラー編では
バタクの中寺氏
ケイドの山本氏
テーラー&カッターの有田氏
とこれまた魅力的な本格スーツを誂える
テーラーの方々です。

特に中寺氏の
「自分のスタイルを作りたいという心構えが大切」ということを
肝に銘じて
いずれお世話になりたいと思います。

そしてスーツの達人編では
あの白井氏は勿論のこと
なんといつもお世話になっている
ミスター伊勢丹こと島崎氏も。

そして出ました!!
私が崇拝する
バタクハウスカット丸の内店店長の久保教祖様。

今月号のMEN’S Exで爆弾発言しまくりで
SPが必要ではないかと思われる今日この頃です。

先日お会いしましたが、対談の内容は
編集されずに結構正確に
掲載されているとのこと

ああ恐ろしいです・・・

ということで
掲載されている方を中心に書いてしまいましたが
いいスーツの見分け方や生地大研究等
スーツ入門したての方からビスポークされている方まで
楽しめる内容になっていると思います。

一度ご覧になることをお勧めします。

西村由紀江さんのライブ

2010-01-13 04:30:44 | 番外編
昨年の12月21日に渋谷のJZ Bratで行われた
「Presents X'mas Special Piano DUO 西村由紀江×木住野佳子」の
ライブに行ってきました。

一言でいうなら
とても素晴らしかったです。

当日はJZ Bratにグランドピアノが2台置かれていて
連弾という形でライブが行われました。

ピアノの掛け合いってとても楽しく
又、エキサイティングなんですね。

X'mas Specialということで
ビタミンなどのオリジナルソングだけでなく
誰でもが知っている
クリスマスソングが沢山演奏されたこともあり
一緒に行った友人も楽しめたようでした。

ヨーヨー・マを一躍有名にした
Libertangoとかも演奏され
本当に楽しく、エキサイティングなライブでした。

あっと言う間にライブは終わり
その後、西村さんにサインを頂き
握手まで出来ました。感激!



サインをいただいた時に
宮本笑里さんのクラッシィカフェで知ったことや
アルバムビタミンに勇気付けられたこと
毎日聴いていることを率直にお話したところ
とても喜んでいただけました。

又、ライブには是非行きたいと思います。

シルクのポケットチーフ

2010-01-11 05:20:21 | その他
シルクのポケットチーフです。
昨年末、ストラスブルゴのセールで購入しました。

3枚纏め買いしてしまうほど
このチーフ、素材感が素晴らしいです。

イタリア製のこのチーフ
素材はシルクですが
とても肉厚で弾力があります。
ポケットに入れてもスルスルスルと
ポケットから逃げていきそうな弾力です。



そして手がかりの淵のロールも
とても美しいです。

購入したのは定番色的な3枚
ボルドーとネイビー、そしてブラックです。
ボルドーとネイビーは登場機会も多いと思いますが
ブラックはどんな装いの時にするか
悩みどころです。

ポケットチーフは
「シャツの色に合わせる」が基本でしょうが
見た目の色のバランスが取れていれば
あえてそれを崩しても良いと思います。

このチーフ、ロールが美しいので
挿し方はTVフォールドかスリーピークス
又はこのチーフの弾力を生かして
クラッシュドパフも
いいですね。

ポケットチーフもタイと一緒で
気づくと凄い枚数になっていますが
何枚あっても、いい物だと思います。

蒼いカフリンクス

2010-01-10 05:38:14 | カフリンクス
マザー オブ パールのカフリンクスです。
昨年からお付き合いが始まった
銀座のパーソナルテーラーで購入しました。

このカフリンクス
素材はマザー オブ パールですが
色がとても美しい蒼です。
そう、青ではなく蒼という感じなんです。

こういったシンプルなカフリンクス
本当になくなりました。
セレクトショップは言うまでもなく
伊勢丹メンズ館や三越のインポートセレクトに
行ってもお目にかかることはありません。

OLD HATには
タイミングによっては
あるのかもしれませんが
とっても高価です。

その点、こちらのテーラーで扱っている
紳士用品(古めかしい言い方ですが)は
適正な価格で珍しい物があり
いつ見てもワクワクします。

ところでこのカフリンクス
実はボタンアップブーツ用の物が使用されています。
昔はこんな美しいボタンアップブーツ用のボタンが
あったんですね。

テーラーのオーナー氏の言葉をかりると

「こういうボタンアップブーツ用のボタンは、すでに作り手もいなく
 ここ数年、アンティークマーケットでも見当たりません。
 そもそも、これが何故、造られなくなったかというと、
 この形と金属の軸をとおすのに、
 職人は指を切断してしまうことがままあったからだと聞きます。
 このボタンは、全くハンドメイドなのです。」

とのことです。

ということで、益々良い物がなくなっていきますね・・・

そしてこのカフリンクス
実はリバーシブルになっていて
もう片側はマザー オブ パールの
素材感がでている仕上げになっています。



こちらの面もとても美しい自然な色ですね。
この色だとフォーマルにも使えそうです。



小ぶりで上品な感じがいいですね。

クレリックのブルーのダブルカフスのシャツに
合わせるとこんな感じです。



そしてもう片側は優しいナチュラルな色なので
何にでも合いそうです。



靴しかり、鞄しかり、コートしかり、装身具しかり
手作りの物、良いものが
減っていくのは寂しいですね。

こちらのようなテーラーが
今後も反モード的に良いものを発信してくれるのを
願うばかりです。