1990年位にオートファッションというクルマとファッションを題材にした雑誌があり、私も載せてもらった事がありましたが、クルマとファッションって難しいですよね。特にオープンカーその中でもクラシックなタイプのオープンカーだと風も凄い勢いで入ってくるので実用性も考えなければなりません。
たとえば英国のこのクルマ。
ケータハムスーパー7BDR。
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時速80km/hで走ると、息が出来なくなるくらい、暴力的な風が入ってきます。以前ベルスタッフのジャケットをご紹介しましたが、流石にこれ1着だけだと厳しいなあと思っていたところ、昨年ポルシェのイベントにお邪魔した時にたまたま見つけたのが今回ご紹介するマルティニレーシングのジャケットです。
マルティニレーシング、マルティニ・エ・ロッシは有名なイタリアトリノの酒造メーカー、レースのスポンサードにはとても積極的でランチアやポルシェのレース活動で一躍有名になりました。特に1976にジャッキーイクスが運転するマルティニカラーのポルシェ936スパイダーがルマンで総合優勝したのは印象深いです。
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出典:ポルシェジャパン
このマルティニのジャケット、厚手の綿スエット生地とナイロンの素材で出来た、かなりしっかりした作りです。服の前面は風を通さないようナイロン生地でガードされています。デザインの特徴となるマルティニストライプは袖の下部に入っています。
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胸にはロゴとファスナー付きのポケット。
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腕にはマルティニのバッジが付きます。
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そしてセブンの場合重要なのはエルボーパッチです。
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肘がナイロンで強化されるとともにガードされることで風が通りません。セブン乗りの間ではセブンエルボーという言葉があり、クルマの構造上どうしても肘が車体から出て運転する形になるので肘が冷えて痛くなったりすることがあります。これを防いでくれるのですね。
後ろ身頃はスエット生地のみとなり、通気性を確保しています。
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オープンカーとその装い、往年のレーシングドライバーのファッションをモチーフとしてみるもの楽しそうです。もっと色々なところでクルマにも合う服の扱いがあればいいのですが、英国に比べるとそういった店舗が少ない気がします。GOODWOODの辺りにはそういったお店も沢山あるのでしょうか。あるいはアストンマーチンのスポンサーとして有名なハケットにも色々あるかもしれません。今度、覗いてみようと思います。