いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ブラックウォッチの傘

2012-02-04 07:01:34 | 
今年に入ってからオフィスが八重洲になった関係で
銀座、日本橋、そして丸の内近辺が徒歩エリアになりました。

特に東京駅の大丸は東京駅から移動の際は
必ず通るのでポイントカードの来店チャージと
限定スイーツがないか覗いてみたりします。

そして帰宅時など時間の余裕がある時は
上の階に上がってボルサリーノを見たり
入店しているセレクトショップを覗いてみたりします。

そんなタイミングで偶然見つけた傘が
今回の傘です。

ブラックウォッチの傘です。



ブラックウォッチ。
この柄、良く見かけるようで
実は気に入ったモノは中々無いという
難しい柄だと思います。
特にそのブラックウォッチが傘になっているのは
珍しいな~と思い、今回購った次第です。

購入した店舗はTOMORROWLAND。
ロゴプレートがついていますが
これはなくても良いのでは?とも思います。



手持ち部分は黒の本革巻きで
非常にしっかり巻かれています。



革自体はシボが入ったタイプで
手にとても馴染みやすい作りになっています。
傘の生地はナイロンです。
日本の傘では当たり前ですが
一駒一駒カン縫いになっているので
雨漏りすることはありません。
ここら辺は英国の傘と違って安心して使う事が出来ます。

開いた時のラインです。



少し角張ったラインです。
これが現代の傘と昔の傘との違いを
大きく感じるところですね。
実用的ではありますが
やはり色気が足りないかと思います。

現代の傘でもFOXの傘は一日の長が
あると思います、
傘の骨の本数の違いもあり
一概にはいえませんが色気を感じます。

もっとも雨の日に
「きれいな傘のラインだな~」などと
観察している人は私くらいかと思いますが。

ちょっと珍しいブラックウォッチの傘。
マッキントッシュのコートの襟の裏地が
ブラックウォッチのものがありますので
それとコーディネイトして差そうかなと
考えています。

そう言えばブラックウォッチといえば、、、

ブラックウォッチ計画も遂に完了したので
近いうちにご報告しますね。


英国アンティーク傘

2011-12-03 08:23:07 | 
冒頭の写真、美しいアールを描く
美しいアンティークな傘。

銀座のパーソナルテーラーのアトリエを
訪問した際、運悪く!?この傘を発見
思わず手にしたのが間違いでした。

握った瞬間、その手に吸い付くようなハンドル
そして余りにも細く巻ける美しい傘に
心を奪われてしまいました。



モデリストでありオーナーであるR.H総帥に
「この傘、今日入ったばかりだよ。」と言われ
この傘は私の為に英国からはるばるやってきたんだなと
確信してしまった次第、、、

そしていつの間にか手に入れてました。
いやいや、又、やってしまいました。

さて、冷静になってこの傘を仔細を見てみると
フレームはオリジナルパラゴンフレーム。




パラゴンフレームは
1950年代初頭までシェフィールドにあった
foxの工場で「手作り」されていて
年代と共に段々平面な形に変わっていきます。
この年代のモノは正に「蝙蝠傘」と言える
最も美しいアールだと思います。

そして、特徴的な美しいハンドル。



この鼈甲のような茶色の持ち手
素材はベークライトです。
ベークライト、所謂フェノール樹脂
平たく言えばプラスチックです。
ベークライトは1910年に商業化に成功。
このハンドルはベークライトが装飾的に
美しく成形して使われ始めた頃の
初期のモノだと思います。



そしてベークライトと傘の本体の間には
二つのスターリングシルバーのベルトを挟んで
マラッカが使われています。

アールデコを感じる
とてもエレガントな仕様だと思います。

スターリングシルバーのベルトには
ホールマークが打たれています。
ホールマークとはその銀製品の品質を保証する為に
打刻が義務づけられたもので
イギリスの銀器には基本的に必ず入っています。



左から「JH」の刻印、そして錨のマークとライオンのマーク
最後は英語の大文字で「D」とあります。

「JH」とはメーカーズマーク(Maker’s mark)です。
これは「Joseph Hicks」のモノ。

そして錨のマークは
アセイマーク(Assay Mark)といって産地刻印。
どのアセイ・オフィスで検定を受けたかを示す刻印です。
錨はバーミンガムを表しています。

そしてライオンのマーク。
これはスタンダードマーク(Standard Mark)といって
純度刻印でこの銀器が
スターリングシルバー(.925銀)であることを示しています。
1544年から横向きのライオン(Lion Passant:ライオン・パサント)が
用いられています。

そして最後の「D」。
これは年代を表しています。
年代により大文字になったり小文字になったりしながら
サイクリックに回っていきます。
この刻印から1928年製であることが分かります。

いや~正に、アールデコ全盛の一番良い時ですね~。

冒頭の写真の傘は
オリジナルの生地が張られていますが
流石に雨を通しそうなので
極々薄手のミッドナイトブルーの生地に
張り替えをしました。

この傘、思わず雨が降っていなくても
持ち歩きたくなる
ステッキを持つのはちょっと勇気がいるけど
この傘をステッキ代わりに使うなら
ありだと思います。

クラシックなスーツに
ステッキ代わりに使えるクラシックな傘。

雨の日が少しだけ愉しくなりそうです。


魔法の傘 その2

2010-10-31 05:49:53 | 
魔法の傘 第2弾です。

実は同時に2本オーダーしました。
張り地は昨日ご紹介した物と同じ
ミッドナイトブルーのヴィンテージシルクコットンです。

こちらの傘の骨は
1830年創業、英国の傘の老舗
ジェームススミス&サンズの物です。

この傘はやはり1960年代にロンドンで手に入れたとのこと。
日本では最近正規輸入もなくなり
あまり見かけなくなりました。

ブリッグの傘と比べるとやや大きく
そして中棒も太く、やや重いです。

そして最大の特徴は
実はこの傘、通常の8本ではなく
10本骨になっています。


拡大写真

フォックスなどの繊細な傘に比べると
質実剛健なとてもしっかりした傘です。

そして、ハンドルですが
もっとも私が拘るトネリコことアッシュです。


拡大写真

拡大写真

元々、今回、傘をビスポークするキッカケをつくった傘が
以前このブログでご紹介したマリオタラリコの傘です。
その傘はアッシュのストレートでしたが
それがとても衝撃的であったことが
キッカケです。

今でも時々、あの傘の事が気になります。
(あまりに重く実用的ではないのですが、、、、)

このアッシュ、時代を経て
とてもいい雰囲気になっていると思います。

そして石突き部分。
もちろんこの部分もアッシュです。
いい具合にエイジングされ
もっとも年代を感じさせる部分ですね~。


拡大写真

そして立ち姿。


拡大写真

ブリッグよりやや太くなりますが
これは私が傘を奇麗に巻けていないのも
ひとつの原因があります。

傘の巻き方もコツがあるので
今度パーソナルテーラーのH氏に教えて頂く予定です。

そして最後に各傘を並べてみました。


拡大写真

注目したいのはその長さです。

左から順番に
フォックス
昨日ご紹介のブリッグ
そして現代のブリッグ
一番右が今日の傘です。

微妙に大きさが違います。

日本で購入した
一番左のフォックス、左から3本目のブリッグ
この2本がほぼ同じ大きさ。
きわだって短いのが
左から2番目のブリッグです。

これはイギリスでは傘をオーダーする時
身長に合わせて長さを調整しているからだと
思います。

私の体にも左から2番目のブリッグが
ベストマッチです。
そういう意味では今回の傘は
やや大きいですね。

自分好みのハンドルと張り地で
クラシックな傘をビスポークする。
そんな傘を持つだけで
雨の日も愉しく過ごせそうです。




魔法の傘

2010-10-30 07:12:58 | 
魔法の傘
いきなり大仰ですが
正にそんな表現がピッタリの傘です。

ミッドナイトブルーのこの傘
実は先日仕上がった
パーソナルテーラーにビスポークしてた物です。

魔法たる所以は
その素材にあります。

贅沢にも1960年代のイギリスの
ビンテージシルクコットンを使い
この傘は仕立てられています。
恐らくレインウェア用に織られたこの生地
完璧なまでの撥水性というより
防水性を備えています。

下の写真は傘に雨が降った状態のもの。
雨水が白く見えるのは
傘と雨水の間に空気の膜が出来ている為です。


拡大写真

この傘を一振りするとこうなります。


拡大写真

正に魔法です。
このビンテージシルクコットンですが
表面を加工してあるのではなく
緻密な織りだけでこの撥水性を実現しています。
素晴らしいですね~。

そして、もうひとつの美点。
シルクコットンはナイロンと違い趣があります。
何とも言えない、美しい明かりの透過。


拡大写真

そして最大の良さは雨が降った時の音です。
今日などはかなりの雨脚ですが
最初はバタバタ大きな音がするのかなと
思っていましたがまったく逆でした。
とても優しく、角が取れた音です。
繊細な音、雨音にこの表現が適切かはさておき
心優しく癒されるような響きです。

これなら雨の日の外出も
少しは愉しくなるというものですね。

さて、傘のディテイールですが
傘骨は1960年代、イギリスのブリッグで購入された物。
これを非常に丁寧にレストアしています。
受骨は奇麗に磨かれ
そしてこの下ろくろなど芸術的な出来上がりです。


拡大写真

実はこの傘、日本で作られていますが
張地の先端のステッチ以外はほとんど手縫いです。

そして胴ネーム。
この部分はわざわざスカーフを製作してもらってる職人さんに
持ちこんで手縫されています。


拡大写真

胴ネームの留め具は
紳士の傘に拘り
ヴィクトリアンの黒いブーツボタンというのが
パーソナルテーラーH氏の選択です。


拡大写真

この胴ネームの位置が既製品とは違い
正統な紳士傘のフォルムである
かなり上部の位置に取り付けられています。


拡大写真

こういった細かいところも
既製品とは異なるところですね。

そしてハンドル。


拡大写真

拡大写真

とても美しいですね。
素材は葡萄のようにも見えますが
エニシダという節もあります。
今となっては不明です(笑。

当時は今と違い
もの凄い種類のハンドルがあったとの事。

そしてブリッグの刻印。


拡大写真

時代を感じさせますね。

傘のフォルムですが素材がシルクコットンであることを考えれば
かなり細く巻けます。
そしてクラシックな独特のフォルム。


拡大写真

外出時の傘の置き場所には
気を使いますが
こういった紳士の傘
1本あるといいですね。


FOXの傘

2010-07-18 05:49:04 | 
梅雨が明けましたね。
空はいかにも夏空、これから
本格的な夏が始まります。

さて、昨日に続き傘、第2弾です。

やはり傘はスーツにコーディネイトして
複数本、必要だと思います。

そして今回、久々に日本橋三越のインポートセレクトでの
買い物となりました。

一言にFOXの傘と言っても、1本、1本手作りの上
天然素材であるハンドル部分は同じ物がふたつとありません。
何店舗かFOXの傘を見て、上記のお店で購入した次第です。

FOX UMBRELLASはブリッグと並んで英国を代表する傘のひとつかと思います。
創業は1868年、ロンドンのシティです。

何と言ってもステッキを連想させる、その細巻きのスタイルが
カッコいいですね~。



英国では、雨が降らずともステッキ代わりにFOXの傘を持つ
という話を聞いた事もあります。
ステッキと言っても、体重を支える杖ではなく
あくまで、アクセサリーとしてのステッキという意味ですね。
今の日本でステッキを持つのは流石に勇気がいりますが
FOXの傘であれば自然に持てると思います。
ステッキは例えば地面に対して垂直に立ててはいけない等
色々なルールがありますが、それは又、改めて。

まずは、冒頭の写真の全体のシルエットですが
とてもエレガントなラインだと思います。
ブリッグの力強さに対して
FOXのそれは柔かさと精細さを感じます。
そして、もうひとつ特徴的なのは
張地であるナイロンです。

室内で照明にかざしてみると、とても美しい感じで
透けて見えます。
これもエレガントですね。
但し、雨の強い日では、雨が漏る可能性があります。



最近、軽量化や錆びないという理由で
高級傘ではカーボン製の骨が増えていますが
FOXのこのテンションを持ちながら、美しく開く様を見ると
「やはり傘骨は金属製でないと」と思います。

傘を開いていく時のテンションと
上ハジキにカチッととまった時の音
FOXの傘は、傘を開く事自体が、気持ちいいですね。

さて、細かいディティールですが、まずは石突き。



本体はスチール製ですが
この部分は木製になります。

そしてもっとも重要なハンドル。



このハンドルの素材はマラッカ(籐)ですが
実はこのマラッカ、明るい色の物もあれば暗い色もあります。
無地っぽいかんじで、明るくマットな物が多いのですが
今回、何店舗か廻ってみて
一番良かったのが、このハンドルでした。

木の模様が美しく、尚かつ、ビンテージのように
光沢があります。
手に吸い付くようなハンドルです。

次に中棒ですが
防錆の塗装が施してあるスチール製になります。



ブランド名と英国製の表記があります。



受け骨の部分にもブランド名が。

そして露先をまとめる部分



露先の色に合わせゴールドの色になっています。

FOXのこの細身の傘
雨でなくても持ちたくなる
傘ですね。

そして、そして、実は、、、、

傘シリーズはまだまだ先があります。
ここまでは既製品でしたが
やはりシルクを使った傘、その独特な質感
そして、雨音がききたくて
スペシャルな仕様で傘を2本ほど
ビスポークしています。

これは、出来上がりましたら
又、ご紹介したいと思います。

スウェイン アドニー ブリッグの傘

2010-07-17 05:41:23 | 
関東地方は気象庁の梅雨明け宣言はまだ出ていませんが
実質的に梅雨は明けたようですね。
ただ、日本は3日に1度は雨が降るくらい
雨が多いので傘は重要な紳士のアイテムだと思います。

ということで
まず第一弾は(というところが怖いですが)
スウェイン アドニー ブリッグの傘です。

馬具メーカーをスタートに鞄などの革製品を製造していたスウェイン アドニー社と
傘を製造していたトーマス・ブリッグ・アンド・サンが合併して
現在の名前になっていますので
ブリッグの傘という言い方が正しいかもしれません。

現にスウェイン アドニー ブリッグの鞄は
中を開けると SWAINE ADENEY のロゴしか入っていません。

さてこのブリッグの傘
これは六本木ヒルズにあるハンウェイという
傘のショップで購入しました。
これはムーンバッドがオーダー傘やアンテナショップ的な位置づけとして
経営しているようです。

ハンウェイ、これは英国の哲学者で旅行家でもあった
ジョナス ハンウェイから名前を取っているとの事。
それまで傘と言えば日傘のことを指していましたが
初めて雨用の傘を発明したのがハンウェイです。
布に油をしみ込ませて作った傘をさし
ロンドンを歩き回ったハンウェイは当時の人から
変人扱いされていたようです。
傘が普及しはじめたのはハンウェイの没後のようです。

さて、傘の話に戻しましょう。
まずは冒頭の写真の傘全体のシルエットですが
非常に美しい曲線を描きながらも
とても力強いラインだと思います。

この傘はムーンバッドが2005年位から
ブリッグに別注している傘です。
日本の雨滴にも耐えるよう
素材はポリエステルツイル強化撥水生地を
日本からイギリス本国に送り製造しています。

又、日本独特の傘の縫い方である
「環縫い」を行っています。
生地と生地を縫い合わせた後
その先をさらに縫い合わせ雨が漏らないようにする
縫い方です。



これを行うのは「環縫いミシン」が必要で
わざわざ日本から導入しています。

しかし、よくイギリスの職人さんが言う事を
聞きましたね~。

当初、ムーンバッドだけの仕様だった、この「環縫い」
先日イギリス本国のブリッグに直接問い合わせたところ
ブリッグもその有用性を確認したのか
今は、すべての傘が「環縫い」仕様に
なっているとのことでした。

さて、傘の張地ですが黒をベースに
白とブルーのストライプになっています。
ビジネスにもカジュアルにも使える便利な柄ですね。
ネイビーやグレー、茶系のスーツにも使えます。
又、ジャケットやブルゾンなどのカジュアルな
スタイルでもOKですね。



そして傘の雰囲気を決めるもっとも重要なハンドル。
こちらの素材はヒッコリー(クルミ)です。



とても趣がありますね~。
この焼きの入り方がまた何とも言えません。

そしてこの傘はハンドルから石突きまで
一本の木で出来ている所謂ソリッドというものです。



ヒッコリーは固く丈夫な木ですので
非常にしっかりしていますね。

そしてスウェイン アドニー ブリッグの名を冠した
ゴールドのプレート。
とても良いのですが、盗難のリスクも高まります(汗)。



そして最後に説明書。



これはブリッグの歴史から
傘の巻き方や日頃のお手入れ方法などが
英文で書いてあります。

流石、ブリッグです。

こういった傘があると
雨の日も愉しみになりますね。


梅雨の季節といえば

2010-07-04 06:20:29 | 
梅雨の季節、まっただ中です。
梅雨と言えば、そう傘です。

実は今、物欲の神様(傘)降臨中です(笑。

そう、傘が欲しいのですね~。

折りたたみは、マリアフランチェスカ、FOX、ラルフローレンと
それぞれネイビー、黒、茶と一応揃っています。

そうなると、今度は長い傘ですね。
昔のイギリスの紳士がステッキの代わりに持ち歩いていた
イラストとかを見るとカッコいいですね。

冒頭の写真はマリオ タラリコの傘です。
この傘がきっかけとなり、物欲の神様(傘)が降臨してしまいました。

マリオ タラリコ、1860年創業のナポリの傘店。
冒頭の写真はアッシュ(トネリコ)のハンドルの物。
なんとハンドルから中棒まで木の形を生かし
そのままワンピースになっています。



傘の生地はシルク。
昔の傘はシルクが当たり前でしたが
今となって高級素材ですね。

シルクの傘は雨のあたる音が
ナイロンやポリエステルの傘とだいぶ違うとの事。
以前、コットンの傘を持っていましたが
雨が降ると、かなり大きな音がしました。
但し、音は大きいのですが、今の無音に近い傘と比べると
心なしか趣がありました。
そんな感じなのでしょうか。

そして色はネクタイのようなストライプ柄。
何故かベルエポック時代を連想してしまいます。
何と石突きはバッフォロー
もちろん木の形に合わせ、削りだしています。



親骨は65cmですが、なぜか広げるとかなり大きいです。



バランス的にはNGですが、とても気になる傘ですね。

下の写真は1830年創業の英国のジェームススミス&サンズの傘です。
以前は正規輸入されていたようですが、今は見かけなくなりました。



ハンドルで気になるのは
アッシュ(トネリコ)



ヒッコリー(クルミ)



そして、マラッカ(藤)です。



傘のタイプには大きくわけると
中棒が金属製の物



フィットアップと言われるハンドルと中棒が異なる素材の木製の物



そして、ソリッドと言われるハンドルから中棒まで1本の木で出来ている物があります。



通常のソリッドはマリオ タラリコと異なり
中棒部分は削りだして整形されているのが一般的です。

当初、ソリッドの傘がいいと思ったのですが
物によっては日本の気候では反ってしまい
傘が開かなくなってしまうケースもあるとのことです。

もしそうなったら、とても高い買い物になってしまいますね~。

その他、英国の傘と言えば
スウェイン アドニー ブリッグ
foxの傘が双璧だと思います。

これらの傘は日本でも百貨店等で購入が可能です。
スウェイン アドニー ブリッグのように、代理店が
日本の雨滴でも雨が漏らないように別注している物もあります。

長い傘は、折りたたみと同じように
ネイビー、黒、茶と揃えようと思って、色々探しているところです。

さて、悩みますね~。

そして、これまた、魅力的な解決肢があることを
発見しました。

なるほど、、、、

そちらの話は又、改めて。

FOXの折りたたみ傘

2008-07-04 00:34:51 | 

FOXの折りたたみ傘です。
先日ヤフオクで落札しました。

ハンドルはワンギーというタイプで
天然の竹の持ち手となっています。
長いFOXの傘は百貨店でも売っていますが
折りたたみ傘は日本では未発売のようです。



天然の竹を
職人が熱を加えて丁寧に加工していく
手の込んだハンドルです。
竹のアールと焦げ目が非常に美しいです。
そしてとても渋い!
同じものは2本とありません。



傘自体は骨もしっかりした作りです。
布部分は化繊で日本製とあまり変わらなそうで
実用的です。



雨の日は憂鬱ですが
美しい傘があると、大変気分転換になります。

イタリアの物とイギリスの物を比較してよく思うのですが
イタリアの物はその時が最高のパフォーマンスでもっとも美しく
イギリスの物は使い込んで段々味が出るような気がします。

フランチェスコとFOX対照的です。
まるでフェラーリとアストンマーチンのように・・・

ラルフローレンの傘

2008-06-13 00:09:31 | 

梅雨グッズシリーズです。
おなじみのポロ ラルフローレンの傘です。
今年の1月頃、新宿小田急百貨店で購入しました。

実はこの傘を買ったきっかけは
本格的な傘が欲しいと思い探していたところ
ドイツ語で折りたたみ傘の意味を持つ
クニルプスというブランドを知りました。
生産は中国で行っているようですが企画はドイツの
質実剛健な傘です。

Knirps Topmatic

このとても重たくてしっかりした傘をインターネットで
購入したのですが
個体差か、2~3回使ったら石突にあたるヘッド部分が
斜めになり骨もおかしくなって傘がさせなくなりました。
幸いにも返品に応じてくれたのでよかったのですが
これに懲りて今度はシンプルでクラシックな傘にしようと思い
探していたところ、この傘にめぐり合いました。

柄は茶色に紫の水玉です。




茶系のスーツにぴったりです。
また持ち手ですが、やや細身ですが
つや消しのなかなか渋い持ち手です。



この傘はあまり変哲はありませんが
ライセンスということもあり、日本の気候にもあっていて
安心して使えます。

でももっと味があってもいいかなとも
思います。

うーーん、次はもう一度クニルプスに挑戦するか
ダンヒル、ブリッグ、フォックスあたりに行くか
悩みます。

どちらにしても雨の日に本格傘は
男のスーツをよりエレガントに見せることは
間違いありません。

マリア フランチェスコの折りたたみ傘

2008-06-10 23:25:43 | 

梅雨の季節になりましたね。
長い傘がベストなんでしょうが、ブリッグやフォックスの傘を
傘立てに置きっぱなしする勇気はないので
折りたたみ傘を今年はメインに使うことに決めました。

そこでまずは
マリア フランチェスコの傘です。
一昨日、日本橋コレドビルのセレクトショップ
セレンディピティで購入しました。

マリア フランチェスコは
1854年創業のイタリアの高級老舗傘メーカーです。



まずは持ち手ですが非常に美しくて
一目惚れしてしまいました。
得意の伊勢丹にも行ったのですがフランチェスコは
つや消しのウッドのタイプと革巻きタイプしかなかったので
いい傘はないかなと思っていたところ、偶然見つけました。
でも、折りたたみのいい傘って意外にないですね。



どうですか?この美しい持ち手。
イタリアのマセッラッティの内装を連想させると言えば言いすぎでしょうか。
実は1本1本手作りの為、木の種類や木目も違えば
太さもアールも違います。
お店の方には非常に申し訳なかったのですが
倉庫から在庫を全て持ってきてもらい
ベストの1本を選びました。
(お店の方は気持ちよく対応してくれました)

そして選んだ色は紺色です。
紺色にしたのは茶系のラルフローレンが既にあるので
黒、紺、グレーの中から選ぼうと思っていました。

柄はもっともクラシックなピンドットです。



傘の特徴ですが、非常に生地が厚く又、しっかりした作りの為
傘を開くのにかなり力がいります。
開いた形は非常に美しい囲みこむような曲線を描きます。
裏面は柄が変わります。こだわった作りですね。



紺の傘は紺系またはグレー系のスーツに
茶系のスーツのときは茶系の傘を合わせようと
思っています。

あとは黒とグレーの傘があれば完璧ですが
それはまた改めてということで・・・

何か雨が降るのが待ち遠しくなってきました。