いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

「スーツの百科事典」と出版記念パーティー

2010-07-31 04:28:04 | スーツ
今月の27日、万来舎から
「スーツの百科事典」という本が出版されました。
著者は出石尚三氏、そして監修は畑埜佐武郎氏です。

その出版記念パーティーが
代官山ヒルサイドテラスのパッションであり
ご縁があり出席致しました。

ドレスコードは特になかったのですが
お洒落な方が集まるパーティーということで
私はややシックにな装いにしました。
バタクハウスカットのネイヴィーのスーツに
ロンドンストライプのタブカラードレスシャツ
オッドベストとして先週ご紹介した
白のウエストコート、そしてタイは少し外して
レモンイエローのシルクニットタイです。

まずは会場につくと
既に沢山の方がお見えです。
早くも入り口近くには、パーソナルテーラーのメンバーである
Y内女史がいらっしゃいました。
今日も明るめのスーツ姿とボウタイが決まっています。
そして、お隣には、うら若い美しい女性が、、、
う~ん、気になります(笑。

そして会場に入ると、この本の出版にも
陰でご尽力されたK合さんがいらっしゃり
ご挨拶させていただきました。
K合さん、色んな方へのご挨拶で忙しそうです。

さて、奥に進むと、既に100人以上のお客様が
入場されていて、大変な盛況です。
おっと、既にクラブメンバーのF野氏も
いらしゃいました。
ネクタイをしている姿、初めて拝見したかも、、、
F野氏、実はクラシコイタリアに関する本も
出版されている、大変な服飾好きの方です。

さて、出石さんが進行役として
宴が始まりました。
何とF・モレシャンさんがご挨拶されています。
そして、会場では日本のメンズファッションに大きな影響を与えた
「TAKE IVY」の上映も行われました。

宴もたけなわになると
名刺交換も盛んに。
出石さんにもご挨拶させていただきました。
入り口でお会いした美しい女性の方は
出石さんのアシスタントのS吉さんでした。

そしていつも拝読している
MEN'S Exの編集長のK島氏とライターのH氏も
ご紹介いただきました。
ライターの方、何と稚拙な私のブログを
以前から読んでいらしゃるとのことで
恐縮至極です。

そしてオールアバウトの
ファションライターのK野氏とI野氏にも
ご挨拶させていただきました。

K野氏はバタクハウスカットの今はなき新宿店とかで
よくお見かけしたり、VESTAのきいちゃんからも
お噂は伺っていたので、今回お話が出来て
良かったです。

さて、まだ続々と入場者が増えていきます。
最近良くお会いする、nori_g日記のnoriさん
と相方さん、noriさん今日もシアサッカーが
決まっています。

ユニオンワークスのN川代表、
最近、飲み友にされてしまったT海店長
工場からはA木氏もいらしゃいました。

そして御大将のパーソナルテーラーのオーナーの
H川氏も到着です。
どんな装いで来られるか愉しみにしていましたが
ネイヴィーのビスポーク3Pスーツに
スイスコットンのネイヴィードットのスカーフという
エレガントな装い。
なるほど~。

間もなく友人のM澤氏も到着。

そして、宴も終盤になった頃
いつもお世話になっているフランコプリンツィバリさんの
右腕とも言える、三陽商会のK藤氏が
ドレスアップされた広報の女性の方と到着。
K藤氏も今日はスーツ姿ではなく
ジャケットでノータイという、ややラフな出立ち。
何か新鮮ですね。

その後、ファッション評論家のD小西氏もいらっしゃり
騒然190名以上の盛大なパーティーになりました。

宴の終わりの頃には
先日の粋人会議でお会いした
監修の畑埜氏ともお話が出来
嬉しかったです。

さて、この「スーツの百科事典」。
紹介文には親交の深い
敬愛するフランコプリンツィバリ氏が
畑埜氏に暖かいメッセージを贈っていて
ジーンときました。

価格は4,200円とやや高めですが
スーツの分化史から仕立職人用語辞典
そしてスーツ名言集まで
服飾好きなら手元に置いておきたい
オススメの本だと思います。




VESTAのウエストコート

2010-07-25 05:15:25 | その他
VESTAのウエストコートが出来上がりました。

昨日のフランコプリンツィバリでも書きましたが
ウエストコートは意外に難しいです。

私の前肩、怒り肩に一発で合わせるのは
やはり難しく一度修正して頂きました。

しかし、そこはテーラー
修正の仕方もビスポークテーラー並です。

まずは最初、出来上がったウエストコートを見て
きいちゃん
「らみいさん どうですか~?」
(お店でも本当にらみいさんと呼ばれています 笑)


「ちょっと、やはりアームホールが~」

きいちゃん キッパリとした口調で
「わかりました! 肩をばらして、仮縫いしましょう!」
キッパリ!

サルトリアルマネージャーの松葉さんの
困惑気味の顔、、、、

ということで
VESTAデビュー、しかもウェストコートのパターンオーダーで
後日、仮縫いという、大げさな話になってしまいました。
(大変 恐縮です 汗)

そして出来上がったウェストコートがこちら。



見頃は元々、一発で決まっていたので
修正はしていません。
生地は英国アルスターウィバーズのアイリッシュリネン
エクリュ色のボタンがマッチしてます。

そして問題のアームホール。



ピッタリですね~。

しかもアプローチが、パターンオーダーでは
あり得ないアプローテです。

肩部分。



何と、「いせこみ」しています。
「いせこみ」とは
人間のからだにあわせて
洋服を立体的に仕上げるテクニックですが
通常はジャケットの袖付けなどに使います。

そして、実はアームホール周りも。




いや、VESTA恐るべし。
これは通常、パターンオーダーとは言いません。
手がかかりすぎです(私のせいかも)。

しかしVESTAでは、通常のスーツでも
同様のフィッテングの確認行程があるようです。
これは、又、次回確認してみたいと思います。

そして、VESTAのもうひとつ特徴的な作りが
サイドのベルトです。



これ、実は秀逸です。
いつもウエストコートは腰の後ろの部分で
最終的には、よれてしまったりする事が多いのですが
サイドのベルトの場合は、そんな心配も無く
しかもとてもうまい具合に
アジャストしてくれます。

前回の記事でポケットは通常なしと書きましたが
大間違いで、胸ポケットはオプションとのことでした。
大変失礼しました。

VESTAのウエストコート
この物作りスタンスだと
スーツはかなり高いテーラリングであることが
容易に想定出来ます。

次回は是非、スーツでと
思った次第でした。

きいちゃん、松葉さん
色々無理を聞いていただき
ありがとうございました。

フランコプリンツィバリのウェストコート

2010-07-24 05:52:32 | その他
紆余曲折を経て
フランコプリンツィバリのウェストコートが
出来上がりました。
オーダーしてから約2ヶ月。
いや、今回は色々勉強になりました。

まずは完成したウエストコートですが
生地はイタリアのカチョッポリのリネン100%です。



そして色は夏のウエストコートの定番色の白です。
背中側も、もちろん白。



エレガントな感じで
セミフォーマルまで使えそうな
ウェストコートです。
ボタンもオーソドックスで
クラシックな雰囲気の物を選びました。

さて、ここまで時間がかかった理由ですが
それはアームホール周りが
納得のいく仕上りにならなかった為です。

最初の仕上がり時はこちら。




かなりアームホールの周りが
開いています。

フランコプリンツィバリは既に
専用パターンとなっているので
一発で上がると思っていたのですが
さにあらずんや。

何故、こうなったのかを
K島店長とフィッターでパターンの手直しもするK藤氏で
分析してもらいました。

結果、専用パターン通りに仕上がっていることが
確認出来ました。
つまり、生地の違いにより
今回の事象が発生したことがわかりました。

今まで、3Pとかは秋冬物でしたので
ウールしかもやや柔らかめの生地で
オーダーしていました。
その時は生地が柔らかい事もあり
体にフィットしていうように見え
アームホールも特に気になることはありませんでした。
しかし、今回の生地はリネンです。
生地が硬く、正に立つ感じの生地ですね。
よってアームホール周りに問題があることが
発覚した次第です。

ということで
一辺に直してバランスが崩れたりするのを
避ける為、2回に分けて直しましょうとの
K島店長の提案で
1回目は少なめに、そして2回目は
ピッタリになるよう、直しました。

そして、出来上がりはこちら。




アームホール周りのもたつきが
全くなくなりました。

いや~良かったです。

しかし、これを現在の専用パターンに
どう反映するかという課題は残りました。

最近、外気温は40℃に迫る勢いですが
ブレイーシズ着用時は今後ウエストコートを
着用しようと思います。

これまた、夏のエレガンスですね。
(やや、やせ我慢を含む 笑)


号外! この方は!!

2010-07-24 00:09:25 | 番外編
昨日の夜、我が家へ来客、、、、


おおっと! これはデューク東郷!!

ではなくて、バタクハウスカット阪急梅田店のK部店長。

おおー遂に、我が家にお越し下さいました。

以前より、家に是非来ていただきたいとの
話が今回、突然に実現しました。

初対面の家内は、ややビビり気味です(笑

ということで、家内と一緒に
早速、地元では超~有名な焼肉店の
暖簾を潜りました。



限定カルビやロースやはらみ
仕上げにはビビンバ風のカルビカレーを
3人でいただきました。

このお店、本当に美味しいです。

そして安い。
う~ん、マンダム!
な感じです。

そして、以前より気になっていたスナック。



今まで、一人じゃ怖くて
中々入れなかったのですが
遂にK部店長を切り込み隊長とした
探検隊を編成して突入です。

入ってみれば、家族連れが多い
普通のカラオケスナックでした。

カラオケを熱唱するK部店長の図。

時の流れるままに~~♫



そして、ルパン3世のテーマまで
熱唱する事、数曲。
最後はお店にいらした、他の家族連れの
お客様も巻き込んで、盛り上がるのでした。
このお店でも間違いなくK部店長のファンが増えたと思います。
流石です!K部店長。

又、この時は、珍しく
久々に家内もカラオケを熱唱し、愉しいひとときを
過ごしました。
(後から家内が愉しかったって、言ってましたよ~)

その後、家に帰り
家内が最近マスターしたPIMM'S NO.1を
振舞い、愉しい夜は更けてゆくのでした。

そして、朝、朝、あさ~!
そう、K部店長、昨日は我が家にお泊まりでした。



翌朝は我が家の日課である
テレビ体操にも参加いただきました。
これは普段していない方には
きつかったのでは?(笑

そして家内の手料理を一緒に召し上がっていただき
私の早朝出勤にお付き合いいただきました。
私の会社が新横浜ということもあり
新横浜までK部店長をお見送りした次第です。

いや~、おつかれさまでした、K部店長。
また、良かったら、是非、お越し下さい。




信濃屋のFRYのシャツ

2010-07-19 06:10:57 | ドレスシャツ
さあ、今日は休日
のんびりした朝のスタートです。
天気も上々ですね。
ということで、ゆったりブログを
スタートしたいと思います。

さて、今回は信濃屋のFRYのシャツです。
先日のサマーセールの時に購入しました。

信濃屋別注のFRYは
例えば前見頃の下部の作りや
ボディ全体のフィッティングなど
ストラスブルゴやバーニーズ別注と比べて
よりクラシックに作られているように思います。

そして価格は何故か
少しリーズナブル
しかもセールとなれば尚更です。

そんな訳で、セール時には
必ずチェックするようにしています。
そして、今回購入した物は
ブルーの淡いストライプ生地の
クレリックのドレスシャツです。

生地を確認するのを失念しましたが
恐らくカルロリーバだと思います。

型番と生地の感じです。



コーディネイトしやすい色ですね。
ネイヴィーのスーツでもグレー系のスーツでもOKです。

そして相変わらずの非常に緻密なピッチ。



ドレスシャツは良くパターンオーダーしたりしますが
FRYのドレスシャツだけは
レディメイドが、とてもいいな~と思うのは
何故なんでしょう、、、、

ひとつは恐らく生地にかなり拘っていること
ある意味オーダーバンチでも見られないような
エレガントな物があります。

そして、非常にバランス良く考慮されたパターン
これが独特の着心地とエレガントな雰囲気を
醸し出しているのかなと
思ったりしています。

元来シャツは下着から派生していますが
今では、スーツの下に着るインナー。
そして上着を脱いだ時にもっとも
露出し、尚かつ肌にもっとも触れる着衣です。

ドレスシャツに拘ると
高価なスーツを購入する以上に
快適な着心地が得られると思います。

一度お試しになると
ハマりますのでご注意を(笑

追伸
信濃屋の顔とも言うべき
白井氏と店長の牧島氏が今月末で
勇退されるとのことです。
非常に残念と思うと同時に
時代の流れを感じます。

今までありがとうございました。


FOXの傘

2010-07-18 05:49:04 | 
梅雨が明けましたね。
空はいかにも夏空、これから
本格的な夏が始まります。

さて、昨日に続き傘、第2弾です。

やはり傘はスーツにコーディネイトして
複数本、必要だと思います。

そして今回、久々に日本橋三越のインポートセレクトでの
買い物となりました。

一言にFOXの傘と言っても、1本、1本手作りの上
天然素材であるハンドル部分は同じ物がふたつとありません。
何店舗かFOXの傘を見て、上記のお店で購入した次第です。

FOX UMBRELLASはブリッグと並んで英国を代表する傘のひとつかと思います。
創業は1868年、ロンドンのシティです。

何と言ってもステッキを連想させる、その細巻きのスタイルが
カッコいいですね~。



英国では、雨が降らずともステッキ代わりにFOXの傘を持つ
という話を聞いた事もあります。
ステッキと言っても、体重を支える杖ではなく
あくまで、アクセサリーとしてのステッキという意味ですね。
今の日本でステッキを持つのは流石に勇気がいりますが
FOXの傘であれば自然に持てると思います。
ステッキは例えば地面に対して垂直に立ててはいけない等
色々なルールがありますが、それは又、改めて。

まずは、冒頭の写真の全体のシルエットですが
とてもエレガントなラインだと思います。
ブリッグの力強さに対して
FOXのそれは柔かさと精細さを感じます。
そして、もうひとつ特徴的なのは
張地であるナイロンです。

室内で照明にかざしてみると、とても美しい感じで
透けて見えます。
これもエレガントですね。
但し、雨の強い日では、雨が漏る可能性があります。



最近、軽量化や錆びないという理由で
高級傘ではカーボン製の骨が増えていますが
FOXのこのテンションを持ちながら、美しく開く様を見ると
「やはり傘骨は金属製でないと」と思います。

傘を開いていく時のテンションと
上ハジキにカチッととまった時の音
FOXの傘は、傘を開く事自体が、気持ちいいですね。

さて、細かいディティールですが、まずは石突き。



本体はスチール製ですが
この部分は木製になります。

そしてもっとも重要なハンドル。



このハンドルの素材はマラッカ(籐)ですが
実はこのマラッカ、明るい色の物もあれば暗い色もあります。
無地っぽいかんじで、明るくマットな物が多いのですが
今回、何店舗か廻ってみて
一番良かったのが、このハンドルでした。

木の模様が美しく、尚かつ、ビンテージのように
光沢があります。
手に吸い付くようなハンドルです。

次に中棒ですが
防錆の塗装が施してあるスチール製になります。



ブランド名と英国製の表記があります。



受け骨の部分にもブランド名が。

そして露先をまとめる部分



露先の色に合わせゴールドの色になっています。

FOXのこの細身の傘
雨でなくても持ちたくなる
傘ですね。

そして、そして、実は、、、、

傘シリーズはまだまだ先があります。
ここまでは既製品でしたが
やはりシルクを使った傘、その独特な質感
そして、雨音がききたくて
スペシャルな仕様で傘を2本ほど
ビスポークしています。

これは、出来上がりましたら
又、ご紹介したいと思います。

スウェイン アドニー ブリッグの傘

2010-07-17 05:41:23 | 
関東地方は気象庁の梅雨明け宣言はまだ出ていませんが
実質的に梅雨は明けたようですね。
ただ、日本は3日に1度は雨が降るくらい
雨が多いので傘は重要な紳士のアイテムだと思います。

ということで
まず第一弾は(というところが怖いですが)
スウェイン アドニー ブリッグの傘です。

馬具メーカーをスタートに鞄などの革製品を製造していたスウェイン アドニー社と
傘を製造していたトーマス・ブリッグ・アンド・サンが合併して
現在の名前になっていますので
ブリッグの傘という言い方が正しいかもしれません。

現にスウェイン アドニー ブリッグの鞄は
中を開けると SWAINE ADENEY のロゴしか入っていません。

さてこのブリッグの傘
これは六本木ヒルズにあるハンウェイという
傘のショップで購入しました。
これはムーンバッドがオーダー傘やアンテナショップ的な位置づけとして
経営しているようです。

ハンウェイ、これは英国の哲学者で旅行家でもあった
ジョナス ハンウェイから名前を取っているとの事。
それまで傘と言えば日傘のことを指していましたが
初めて雨用の傘を発明したのがハンウェイです。
布に油をしみ込ませて作った傘をさし
ロンドンを歩き回ったハンウェイは当時の人から
変人扱いされていたようです。
傘が普及しはじめたのはハンウェイの没後のようです。

さて、傘の話に戻しましょう。
まずは冒頭の写真の傘全体のシルエットですが
非常に美しい曲線を描きながらも
とても力強いラインだと思います。

この傘はムーンバッドが2005年位から
ブリッグに別注している傘です。
日本の雨滴にも耐えるよう
素材はポリエステルツイル強化撥水生地を
日本からイギリス本国に送り製造しています。

又、日本独特の傘の縫い方である
「環縫い」を行っています。
生地と生地を縫い合わせた後
その先をさらに縫い合わせ雨が漏らないようにする
縫い方です。



これを行うのは「環縫いミシン」が必要で
わざわざ日本から導入しています。

しかし、よくイギリスの職人さんが言う事を
聞きましたね~。

当初、ムーンバッドだけの仕様だった、この「環縫い」
先日イギリス本国のブリッグに直接問い合わせたところ
ブリッグもその有用性を確認したのか
今は、すべての傘が「環縫い」仕様に
なっているとのことでした。

さて、傘の張地ですが黒をベースに
白とブルーのストライプになっています。
ビジネスにもカジュアルにも使える便利な柄ですね。
ネイビーやグレー、茶系のスーツにも使えます。
又、ジャケットやブルゾンなどのカジュアルな
スタイルでもOKですね。



そして傘の雰囲気を決めるもっとも重要なハンドル。
こちらの素材はヒッコリー(クルミ)です。



とても趣がありますね~。
この焼きの入り方がまた何とも言えません。

そしてこの傘はハンドルから石突きまで
一本の木で出来ている所謂ソリッドというものです。



ヒッコリーは固く丈夫な木ですので
非常にしっかりしていますね。

そしてスウェイン アドニー ブリッグの名を冠した
ゴールドのプレート。
とても良いのですが、盗難のリスクも高まります(汗)。



そして最後に説明書。



これはブリッグの歴史から
傘の巻き方や日頃のお手入れ方法などが
英文で書いてあります。

流石、ブリッグです。

こういった傘があると
雨の日も愉しみになりますね。


入道な夜

2010-07-11 06:07:52 | その他
大阪、入道な夜です。

と言っても何のことやら?
ですよね。

そう、先日久々の大阪出張で
バタクハウスカット梅田店のK部店長に
案内していただいたお店です。

K部店長、当日は涼しげなシアサッカーの
ジャケットをお召しでした。
実はこの日、K部店長は貴重なお休みの日。
K部店長、お付き合いいただき
ありがとうございました。

さて、話は戻って
「入道」和食、割烹のお店ですが
変わった名前ですね。
場所は梅田にほど近い中崎にあります。

隠れ家のようなこのお店
例によってK部店長が「野生の勘」で
開拓したお店です。

ここがエントランス。
まるで裏道です。



ご興味のある方は是非、探してみてください。

お味の方ですが
これは絶品です。
コースで頂きましたが
魚料理がとても美味しく
ちょっと、意外な創作的な料理も
色々出てきます。


拡大写真

とっても美味で尚かつヘルシー。
人間ドッグの結果が気になるK部店長や
メタボ気味の私にピッタリですね。

そして、ここでお腹を満たした後は
運動も兼ねて、北新地まで歩いてみました。

当日の大阪は熱帯夜の超蒸し暑い夜。
軽快な足取りのK部店長とは打って変わって
私はダウン寸前の朦朧とした状態で
下の写真のお店へ。



何やら、重厚な扉。

新宿の例のバーを思い出しました。

そして中は何と
ステージをイメージした緞帳の下に
一枚板のバーカウンターが。



う~ん、素敵なバーですね。
マスターもとても気さくな方で
料理も中々美味でした。

既にやや、お酒が回っていたので
ロングなジン系をゆっくり頂きながら
大阪の夜は更けていくのでした。

さて、これは食べログではないことに
今、気付きました。

今回購入した物はこちら。
前回、出張時に取り置きしてもらっていた
バタクハウスカットacornのドレスシャツです。

襟はワイドで袖はターンナップカフです。


拡大写真

これでacornのシャツは
一通り揃ったので打ち止めです(笑。

そして最後に気になったことがひとつ。
すっかり大阪に馴染んでしまったK部店長。
既に東京に戻る気はないような気配が、、、、

う~ん、気になります。

東京では沢山の方がK部店長の帰りを待っています。

先日N寺代表にお会いした時
「彼(K部店長)は、いずれ東京に戻すつもりですが」
と仰っていたので
N寺代表に言いつけちゃいますよ~!

ビスポークシャツ 仮縫い

2010-07-10 04:35:24 | ドレスシャツ
昨日、ビスポークシャツの仮縫いに
パーソナルテーラーのアトリエに行ってきました。

いや~、わくわくしますね。

まずは出来上がった、仮縫い用の
ビスポークシャツを着てみます。

今回オーダーしたドレスシャツは
ブルーの生地のクレリックですが
今回は仮縫いですので、別の生地を使った
シャツで仮縫いのチェックを進めます。

但し、仮縫い用と言っても
かなり良いビンテージの生地を使っています。
テーラーのオーナーで、モデリストでもある
R.H.氏によれば
「やっぱり仮縫いも気持ち良くやらないとね。
 いい加減な生地だとイメージもお互い湧かないし。」
とのこと。

う~ん、なるほど。

この仮縫い用のシャツは希望すれば
最後にもらうことも出来ます。
私はもちろん
初ビスポーク記念サンプルとして
いただく予定です(笑。

さて、仮縫い用のシャツを使って
R.H.氏と職人さんでチェックを進めていきます。



仮縫い用のシャツは気持ち大きめに作られていて
もたつくようなところをどんどん
削っていきます。




特に私の場合、右肩が1cm落ちているので
ここがひとつのポイントなります。



右の肩周りを中心にどんどん、生地をつまんでいきます。
しかし、これは実際の本縫いの場面だと
どうやって調整するのでしょうね~。

シャツのビスポーク職人さんは
スーツを丸縫いしている方と同じ方なので
ここらへんの補正のやり方は
一般のビスポークシャツと異なるかもしれません。

そして具体的な修正がほぼ決まったようです。
最終的なチェックを入れていきます。



これは後ろから見たところです。



私は以前から自分は「なで肩」だと思っていましたが
「怒り肩」だそうです。

そして、最後に襟周りです。
タイもちゃんと締めて、バランスを見ていきます。



そしてこの仮縫い用のシャツは
又、バラされてパターンを作って
本縫いされます。

出来上がりはおおよそ2週間後位
愉しみですね~。

ところで
傘の件ですが
傘もビスポークすることにしました。

こちらは傘の生地に使う
バーバリーのビンテージの生地です。
素材はシルクコットンですが
写真のように完璧な防水性を保っています。



詳しくは傘が完成したら
又、ご報告しますね。

梅雨の季節といえば

2010-07-04 06:20:29 | 
梅雨の季節、まっただ中です。
梅雨と言えば、そう傘です。

実は今、物欲の神様(傘)降臨中です(笑。

そう、傘が欲しいのですね~。

折りたたみは、マリアフランチェスカ、FOX、ラルフローレンと
それぞれネイビー、黒、茶と一応揃っています。

そうなると、今度は長い傘ですね。
昔のイギリスの紳士がステッキの代わりに持ち歩いていた
イラストとかを見るとカッコいいですね。

冒頭の写真はマリオ タラリコの傘です。
この傘がきっかけとなり、物欲の神様(傘)が降臨してしまいました。

マリオ タラリコ、1860年創業のナポリの傘店。
冒頭の写真はアッシュ(トネリコ)のハンドルの物。
なんとハンドルから中棒まで木の形を生かし
そのままワンピースになっています。



傘の生地はシルク。
昔の傘はシルクが当たり前でしたが
今となって高級素材ですね。

シルクの傘は雨のあたる音が
ナイロンやポリエステルの傘とだいぶ違うとの事。
以前、コットンの傘を持っていましたが
雨が降ると、かなり大きな音がしました。
但し、音は大きいのですが、今の無音に近い傘と比べると
心なしか趣がありました。
そんな感じなのでしょうか。

そして色はネクタイのようなストライプ柄。
何故かベルエポック時代を連想してしまいます。
何と石突きはバッフォロー
もちろん木の形に合わせ、削りだしています。



親骨は65cmですが、なぜか広げるとかなり大きいです。



バランス的にはNGですが、とても気になる傘ですね。

下の写真は1830年創業の英国のジェームススミス&サンズの傘です。
以前は正規輸入されていたようですが、今は見かけなくなりました。



ハンドルで気になるのは
アッシュ(トネリコ)



ヒッコリー(クルミ)



そして、マラッカ(藤)です。



傘のタイプには大きくわけると
中棒が金属製の物



フィットアップと言われるハンドルと中棒が異なる素材の木製の物



そして、ソリッドと言われるハンドルから中棒まで1本の木で出来ている物があります。



通常のソリッドはマリオ タラリコと異なり
中棒部分は削りだして整形されているのが一般的です。

当初、ソリッドの傘がいいと思ったのですが
物によっては日本の気候では反ってしまい
傘が開かなくなってしまうケースもあるとのことです。

もしそうなったら、とても高い買い物になってしまいますね~。

その他、英国の傘と言えば
スウェイン アドニー ブリッグ
foxの傘が双璧だと思います。

これらの傘は日本でも百貨店等で購入が可能です。
スウェイン アドニー ブリッグのように、代理店が
日本の雨滴でも雨が漏らないように別注している物もあります。

長い傘は、折りたたみと同じように
ネイビー、黒、茶と揃えようと思って、色々探しているところです。

さて、悩みますね~。

そして、これまた、魅力的な解決肢があることを
発見しました。

なるほど、、、、

そちらの話は又、改めて。