いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

BALLANTYNEのストール

2011-01-30 05:49:19 | その他
イタリアBALLANTYNEのストールです。
先日、銀座のショップで購入しました。

最近、親しい店員さんが
銀座へ異動した為
銀座店購入頻度上昇中です、、、

さて、BALLANTYNE
お酒を直ぐに思い浮かべますが
こちらは1921年創業のイタリアの老舗ニットブランドです。
正確にはスコットランドインナーレイセンで創業し
当時の社名はBALLANTYNE CASHMERE社。
2006年より現在の社名に変更しています。
インターシャといわれる
職人が綿密に編み上げていくハンドニッティングが
有名です。

BALLANTYNEではカシミアの素材に
徹底的に拘っています。
カシミア原毛はランクが5段階ありますが
内モンゴルに代表されるトップチャイナなどの
一番品質の良い特級のみ使用されます。

さて、今回のストールはカシミアではなく
ウールに10%のシルクを
混紡したとても滑らかな手触りの物。



色はとても美しい
ヴァイオレットです。
BALLANTYNEは色出しにも非常に拘っているので
色の良さは突出していると思います。
中々実際の色の感じを出すのは
難しいですが、下の写真が一番イメージに近いです。
(実際はもう少し鮮やかです)



非常に薄手の春物ですが



かなり大判なのでボリューム感があります。
柄は同社のアイコンでもある
クラシックダイヤです。



色出しは奇麗ですが
比較的シックに使えますので
グレー系などの
春物スーツにコーディネイトすると
シックに纏まって良いと思います。

ということで
春物計画
着々と進行中です。


ライラック病 第2弾

2011-01-29 06:44:01 | ドレスシャツ
このブログ最多登場の
バタクハウスカット阪急梅田店のK部店長です。

冒頭の写真のこのアングル
正にバタクハウスカットブログ的な展開です。

今日もカッコいいですね~。
私が注目したのは
そのウェストコート。
コーデュロイのウェストコートを
コーディネイトされています。
このウエストコート、とてもカッコいいです。
コーデュロイの3Pも
カントリージェントルマン的スタイルで
良いと思いますが
こういったコーディネイトも有りですね。

さて、今日お店にお邪魔したのは
ライラック病真っ盛りの私の
シャツ第2弾のオーダーです。

生地はこちら。



なかなかデジカメでの色の表現が難しいですが
国産の120双の物。
とても奇麗な色合いです。

前回、丸の内店でオーダーした物を参考に
より次のオーダーで
フィッティングを向上させるべく
前肩の補正に修正を入れました。
出来上がりが愉しみですね。
因に前回の襟はラウンドカラーでしたので
今回はクラシックなワイドにしました。

さて、当日は嬉しい事が何と二つもありました。

その一つは阪急梅田店マドンナのT嶋さんが
何と!
紳士服製造技能士 1級
に合格されました~!!
パチパチパチパチ。
おめでとうございます!!

これはフルオーダーを担当するような方が
取得する資格です。
なかなかこれを取得している人はいませんよ~。

詳しくは
こちらで紹介されています。

そして、もうひとつは
何と私のブログのファンだというIさんご夫妻が
わざわざ、私のスケジュールに合わせて
お店に来てくれました。

ご夫妻で私の稚拙なブログを
お読みいただいているとのこと
とても恐縮しました。

しかもIさんは何と某大学の博士との事
そんなアカデミックな方に
ブログをお読みいただいていると思うと
気が引き締まりますね~。

Iさんご夫妻はT嶋さんの合格祝いを
お持ちになるほど、バタクハウスカット梅田店と親しい間柄。



バタクハウスカットのスタッフ皆さんとも懇意で
Iさんは色々なスーツをオーダーされているとの事でした。

そしてK部店長の粋な計らいで
その後、食事をご一緒させていただきました。

もちろん食事だけでは
終わりません。

その後はいつものように、、、



詳しくは明日にでも別館の
「いつかタリアセン日記」にアップしますね。

しかし、私のブログにファンが、、、
いや本当に恐縮です。





バタクハウスカットのドレスシャツ

2011-01-23 05:02:20 | ドレスシャツ
バタクハウスカットのドレスシャツです。
昨年パターンオーダーしていた物が出来上がりました。

生地はトーマスメイソン 100双の物。
色はライラックです。



デジカメでライラックの色を出すのは
ことのほか難しく
下の写真が一番現物に近い色だと思います。



ブラックウオッチのジャケットを
銀座のパーソナルテーラーで
現在ビスポークしていますが
この裏地もライラック。
その裏地を使用して、ポケットスクエアも
ビスポークしようと
企んでいます。

そう、私は今、ちょっとした
ライラック病にかかっています。

年齢も40代後半になると
なるべく奇麗な色のシャツを着た方が
良い様な気がします。

そんな場面にこのライラックと言う色は
良いと思います。

さて、今回の生地は100双。
140双のシャツもいくつか持っていますが
100双辺りの生地が
コットンの質が良ければという前提は付きますが
とても実用的で快適に着用出来ると思います。

襟はラウンドカラーです。
バタクハウスカットの襟サンプルでは
ラウンドカラーはなく
タブカラーとなっていますが
このタブを取りラウンドカラーだけで
作る事が可能です。

バタクハウスカットでの
シャツのオーダーは2回目になりますが
前回はネック周りが好みに対して
やや緩く感じられたので
そこを中心に補正しています。



首周りは今回はジャストフィットとなりました。
写真を見るとわかりますが
私の場合、右肩が1cm下がっているので
大半のオーダーの場合、フィッターの方は
だいぶ苦労されているようです。

フランコプリンツィバリのスーツも
その部分はかなり補正を入れています。

又、以前ご紹介した
パーソナルテーラーのドレスシャツしかり。
写真でわからないのは
補正がパーフェクト行われているからです。

但し、パターンオーダーの場合はビスポークと違い
そこまでの修正は難しいでしょうから
どうしても右肩を中心にしわは
多少出てしまうと思います。

何度か着用し、洗濯するうちに
生地が柔らかくなり
多少は目立たなくなる可能性は
あると思います。

パターンオーダーでどこまで
フィッティングを極められるのかは
引き続きトライしてみようと思います。

さて、後ろ姿です。



イタリアのシャツもそうですが
腕は動きやすいようやや長めに作ってあります。
バタクハウスカットの場合は
剣ボロの部分にボタンがありませんが
この仕様、私は結構好きです。

(より詳細にご紹介する為に
 シャツ姿をアップしました。
 ご容赦下さ~い。)

ということで
暫くはライラック病が続くかもしれません。

ライラック
春らしいとても良い色だと思います。


Longing for spring ロロ・ピアーナ ストール

2011-01-22 07:11:58 | その他
Longing for spring.

厳しい冬も服好きとしては
良いのですが
やはり、あまりに厳しい寒さが続くと
早く春が来て欲しいと思ってしまいます。

そんな事を思っていたら
偶然、春らしいアイテムを入手することが
出来ました。

あのロロ・ピアーナの大判ストールです。
銀座の新規開店のショップで昨日、購入しました。

ロロ・ピアーナ
ご存知の通り、イタリアはビエナ地方の
6代に渡り190年以上続く服地ブランド。
高級カシミヤやビキューナ
極上ファインウールなどを展開しています。

今回このストールを購入したのは
何と言ってもその質感です。

手に取った瞬間

「おっ!何だ、この手触りは!?」

と思わず思う程、何とも言えない質感です。

カシミアでもなければ、コットンでもない
シルクのような、とても滑らかなさわり心地。

実はこのストール
カシミア70%にシルク30%の素材でした。

なるほど~。
その手があったか。

そして春を感じさせる明るい色柄。



このビンテージを思わせる
クラシックな柄もいいですね~。

このストール、全部広げると
200cm×70cmになります。
かなり大きいですね。



これは単純に首周りに巻くだけでなく
肩に回したり、色々な使い方が出来そうです。

生地はツイルになっています。
平織りと違って、こういった素材だと
しわになりにくく、尚かつ
柔らかさを出す事が出来
もっとも素材にあった織り方だと思います。

そしてフリンジ。
横糸を抜いていく
手のかかった仕様です。



そしてエッジの処理は丁寧にハンドロールされています。
流石、ロロ・ピアーナ
既製品でありながら、非常に丁寧な作りです。



まだ、場所によっては大雪が降ったりして
春の気配も感じられない方も多いと思いますが
必ず、春はやってきます。
これは四季のある、日本の良いところですね~。

これはある意味人生も同じかな?
などど思いながら
あれこれ、コーディネイト
考えていきたいと思います。




ジャンカルロ・モレリのロファー

2011-01-16 05:37:34 | 
ジャンカルロ・モレリのロファーです。
年明けに新宿のABC-MARTで購入しました。
40%オフの表示で価格は1万円半ばでした。

実はスポーツビジネスジューズとして
購入したHawkins premium
買い替えとして購入しました。

Hawkins、当初はIT系の見本市とかの
立ち会いを想定して
会場で運動靴のように履ける靴として
購入しましたが
仕事の内容が多少変わった事もあり
実際には自宅から徒歩圏内で使ったりしていました。

流石にちゃんとした外出時には使いませんが
ジョギング以外にスニーカーを履かない私としては
結構便利ですね~。

アッパーは革ですので
他の英国靴と同じようにメンテ。



バーガンディのワックスで磨いていたので
赤みを帯びた、良い色合いに
エイジングされてきたところで
想定外の壊れ方です。
当初はソールがダメになり
交換が出来ないので、そこで買い替えと思っていたのですが、、、



そう、何と革が裂けました。

う~ん、底付けがセメント製法だからでしょうか、、、
ラストが私の足形にあっていないというのも
大きい要因だと思います。
まあ、それにしてもというのはありますが、、、

実はソールもほとんど減ってないんですね~。



修理も考えましたが
グッドイヤーの靴と違い
元々消耗する類いの靴として購入したので
寿命として諦め、今回の靴を購入しました。

今回は前回の反省を含め
セメント製法で無い物を購入しょうと思い
いくつか見ていると
見慣れないブランドが、、、

ジャンカルロ・モレリ
どこかで聞いた様な紛らわしい名前ですが
ABC-MARTのオリジナルブランドで
イタリアでデザイン、イタリアの革を使っているようです。
ファクトリーは表示を見る限り
ルーマニアのようです。



底付けはマッケイです。
しかもラバーが貼ってあります。



スポーツビジネスシューズとしては
底付けがラバーであり
尚かつ、ソールの返りが柔らかく
足への衝撃も少ないものが目的ですので
ニーズに合っていそうです。

ソールにブランドロゴが入っているのが
まるでベルルッティみたいですね~。

マッケイはダミーではなく
ちゃんと底付けされているようです。



つま先のステッチは
スキンステッチとは対極的な
かなりしっかりした縫い方。



マッケイにしてはゴツいコバ周りですね~。

よく見るとストームウェルトのように
アッパーに当たる部分がL字に起こしてあります。
これがスポーティな印象と
ゴツい感じを与えていますね~。

Lストームのウェルト は、一般的な平ウェルトと比べ
手がかかりますし、高度な技術が要求されます。
価格から考えると
この部分は多分、ダミーのような気がします。



さて、肝心な履き心地です。

サイズはイタリア表記で39。
ウィズはFというところでしょうか。

マッケイは1日履いていると
ソールが柔らかくやや薄い為
足が痛くなるかな~?と。

しかし、実際には
インソールにスポンジが入っていて
足の衝撃を吸収する為か
特に問題はありません。

踵もホールド感が高いです。

革の質は、価格の割には良さそうですので
同じようにメンテして育てようと思います。

さて、この靴はスニーカーのように
ガンガン、ハードに使用しようと思います。
この靴でスクーターにも乗る予定です。

さて、今回は
どうなるのことでしょうか、、、


Abercrombie&Fitchのウェストコート

2011-01-15 06:17:56 | その他
Abercrombie&Fitch
私にとっては、とっても特別な響きに聞こえる
この高級アウトドアショップ。



1900年の始めにオープンし
倒産してしまう1977年までアメリカ東海岸で
富裕層に圧倒的人気だったという。

顧客リストを見れば
当時のその名声ぶりがわかります。

アイゼンハワー、ルーズベルト、JFケネディ大統領
俳優ではクラークゲーブル
そして、あのアーネスト ヘミングウェイ。

以前、こちらで紹介した
WILLIS&GEIGERなどはその代表的な物、、、

もちろん、今の名前だけ残ったアバクロとは
まったく別のお店と言っていいです。

その憧れのお店の商品を
たまたま、以前、アトリエで目にしたのが
冒頭の写真です。

コーデュロイのウエストコート。
機能的な3パッチのポケット。
そして、このウェストコートが
本格的な狩猟用であることを示す
スエードの肩当て。

写真を見てお気づきになった方も
いらっしゃると思いますが
このウェストコート女性用です。

ボタンは4つで
非常にVゾーンが浅い作りとなっています。

これ実物を目にすると
とってもかっこいいんですよね~。

昔の物だから郷愁を呼び
カッコいいという訳ではないと思います。

やはり、Abercrombie&Fitchの根底に流れる
本物だけが持つその物としての魅力が
このウェストコートには感じられます。

もはや、物理的な物だけでなく
その思考も含め
二度と手にいれることが出来なくなった
Abercrombie&Fitchの商品。

その時代に一度戻って
是非、お店を訪ねてみたい想いに
かられます、、、




ジェームス・パーディのハンチング

2011-01-10 06:10:57 | ハット
バタクハウスカット梅田店でオーダーしていた
ジェームス・パーディの別注ハンチングです。



昨年出来上がって受け取った物です。
以前ご紹介したフィールドコートの時
注文した物です。

(フィールドコートは注文していませんが、、、)

ロンドンの老舗銃砲ハンティング店だけあって
クラシックな作りです。

帽子の内側は吸湿性を考え
コットン100%の生地で
仕上げられています。



生地はヘビーオンスのツイードです。
色はアースカラーの
いかにも英国カントリーという感じの
グリーンをベースに赤とバーガンディの
2本ストライプが入った物です。

作りは英国製だけあって
帽子の内側にも厚手の芯地の副素材を作った
非常にしっかりした作りです。
流石老舗ですね~。



さて、このハンチング
コーディネイトを手持ちのワードロープから考えると
ツイードのジャケット+アウターは
スポーティなレザーコート
又は、カバートコートというのも良さそうです。

ハンチングはあまり被らないと思っていましたが
気付けば、ゼニアのウールやコーデュロイの物など
もう4個になってしまいました。

帽子もどんどん増えますね~。

この帽子に合わせて
いつかジェームス・パーディの
フィールドコートも作ってみたいと
思ったのでした。

あぶない、あぶない、、、




ロベルト・コリーナのカーディガン

2011-01-09 05:05:17 | カジュアル
ロベルト・コリーナのカーディガンです。
先日都内のショップで購入しました。

ロベルト・コリーナは1981年創業の
イタリアのニットウェアブランドです。
実際は1958年に設立された
ロベルト・アデルモが母体となっています。

従業員30名の小さいな会社ですが
そのハイレベルなニットウェア作りは
プラダやグッチにも商品を提供する程です。

今回購入したカーディガンは
ロベルト・コリーナが得意とする
所謂ヘチマ襟の物です。

襟には、エッジ部分とその中心、ネック裏の部分に
ポイントとなるデザインが施されています。



このヘチマ襟が
ちょっとエレガントだと思います。
又、実用面においても
とても防寒性が高いですね。

素材自体はざっくりした
とてもヘビーオンスな物で
カーディガン単体でも結構な重さになります。

恐らく素材にモヘアが含まれており
シャリ感と共に
独特の手触り感の良さとなっています。

編みは手編み感ある編みで
袖や腰回りのリブの部分も非常に丁寧に
しっかり作られています。



着心地はとてもフィット感が高く
このヘビーオンスなニットも
着てしまえば、まったく重さを感じません。
見た目通り
とても暖かいカーディガンです。

デザインの良いこの手のカーディガンは
意外と見つけるのが難しいので
このカーディガンは正に1点物でしたので
ラッキーでした。

もう少し、暖かくなれば
アウターとしても
使っていこうと思います。

こういったヘビーオンスな
ニットが結構好きなのですが
何故か日本の製品では
あまり、見かけないですね。

となると
イタリアの物も良いのですが
英国物もとても気になってきますね~。



ペリカン万年筆ケースと万年筆考

2011-01-08 05:15:32 | 万年筆 ステーショナリー
ペリカンの万年筆のケースです。
昨年、丸の内の丸善で購入しました。

以前は2本ケースの物を持っていましたが
3本持ち歩くようになり
ケースを買い替えました。

素材はレザーで
牛革ですが羊革のような柔らかい素材です。
ベルト部分がグリーンというのが
何か雰囲気がありますね。

さて、中身はちゃんと仕切られています。



一番太いモンテグラッパのMIYAを中央に
それぞれ両サイドにペリカンのヴィンーテージM400
ボールペンのモンブランの1441を収納すると
納まりがいいようです。



長さも問題ありませんね。



これをいつも鞄に収納して
持ち歩いています。
ペン同士が接触し傷がついてしまうことも
ありません。
とても機能的ですね。

さて、現在仕事では主に
万年筆を使っています。
ボールペンを使うのは稀です。



使い慣れると万年筆の書き味は
何物にも代え難いですね~。

そして書き残したノートの文字も
ボールペンで書いた物より趣があります。
たとえビジネスでも。

当初は万年筆はデザインの違いだけで
性能はあまり変わらないだろうと思っていましたが
それは全く違いました。

一番上の万年筆がペリカンですが
実際に使ってみて
あまりに性能が安定しているので
驚きました。

一番は液漏れがまったくない。
どんな時でもさっと出して
直ぐに使える。

これは本当に司法試験とか
ここぞ!という時には安心して使えますね。
聞いた話では気圧の変化が激しい
機上でも問題ないとの事です。

それに対して、真ん中のモンテグラッパですが
これは手がかかりますよ~。

このペンはインクを補充した後は
液漏れすることも多々。
良くあるのはペンキャプをした状態で
インクが少し漏れ、気付かずに
ペンのお尻にさして使っていると
いつの間にか手が汚れている。
ということが多々ありました。

当初、万年筆はこういった
手がかかる物と思っていました。

ところがペリカンを使ってみて
そうではない事を知りました。
ペリカンはその手の心配は無用です。

書き味は両方のペンともニブは調整していませんが
ペリカンはヌラヌラとした書き味。
これに対してモンテグラッパは非常に繊細な
書き味です。

どちらが好きかと聞かれれば
やはりモンテグラッパでしょうか。

正にドイツとイタリアの物作りの特徴が
表れていると思います。

私は今はドイツの乗用車に乗っていますが
昔、クルマが何よりも大好きという時代がありました。
寝ても覚めてもクルマの事ばかりを考えていました。

その時、あらゆる物を切り詰め貯金をして
やっとポルシェの911を手に入れました。
しかし、ある時、浮気心をおこし
フェラーリを購入しようと思い
まる2日間試乗したことがありました。
クルマは328GTSというV8エンジン3.2リッターで
屋根が外せるタイプです。

当時のフェラーリのボディは
ハンドメイド部分が沢山あり
深紅のフェラーリロッソに塗られたそのボディは
とても美しい芸術品のようなデザインでした。

そして、乗り込むと地面に腰掛けているような
低い着座位置、目の前のメータパネルには
中央にオレンジ色のタコメーター。
いやが上にも、どきどきさせる演出です。
そして、イグニッションを回すと何かが後方で
爆発したかのような爆音。
そのエンジンのアイドリング音は
まさしくレーシングカーのそれでした。

しかし、いざ走り始めれば
まったく質量を感じさせないような
軽快な走行感です。
そして、楽器を奏でるかのようなエンジン音。
もちろんオーディオは不要です。
アクセルをわずか1mmで開けただけでも
ファンファーレの様な音でエンジンが反応し
こんな官能的なクルマがこの世にあるのかと思いました。

このクルマに乗っていたら
ひょっとして、事故を起こして死んでしまうかもしれない
でも、それでもいいかもしれない
と思わせるような
魔力的なクルマでした。

ポルシェのどこまでも冷静な速さとは
全く異質の物です。

思わず買い替えを真剣に考えましたが
しかし、わずか2日間の間でも
色々なトラブルが次々発生。
しかも真夏の炎天下
エアコンもまったく効きません。
何とか無事クルマを返却し
自分のポルシェに乗り換えた時
一切の不安を感じさせないポルシェに
思わずホッとしたのでした。

このクルマはとっても魅力的ですが
一筋縄ではいかないし
恐ろしくメンテナンスフィーが
かかりそうです。
しかも、旅先で突然走行不能になることも
充分考えられたので
結局、購入を断念しました。

話が長くなりましたが
正にペリカンとモンテグラッパは
それを連想させる特徴があります。

モンテグラッパは
実用品とは思えないような
美しい色とデザイン。
とても手がかかるけど
素晴らしく官能的な書き味。

一方、ペリカンは茶縞の
美しいボディをまとっているが
デザインはあくまでビジネスライク。
そして、いつでも
最高のパフォーマンスを発揮してくれる。

万年筆はクルマと違い
幸福な事に両方所有することが
可能ですので2本持って使うのも
良いと思います。

万年筆、この世界も奥が深そうですね~。

私はこれ以上深入りしないよう
気をつけたいと思います、、、



三陽山長のスエードチャッカブーツ

2011-01-03 07:15:44 | 
遂に正月三が日も今日で最終日
明日から、仕事という方も多いと思います。

さて、昨年は特に欲しい物もなく
正月のsaleには参戦しませんでしたが
今年は欲しい物がありました。

そう以前ご紹介した下の写真の
プリンツィバリのジャケット
+コーデュロイトラウザースに合わせて



黒のスエードチャッカブーツ欲しくなり
2年ぶりに正月セールに行ってみました。

まずは伊勢丹ですが
福袋の列が既に5,000人を超えている模様、、、
いや~恐ろしいですね~。

メンズ館は建物をぐるっと1周囲んでいましたが
福袋の列に比べればかわいいものです。

ほどなく入館出来、最初に目的の靴売り場へ。
昔からお世話になっている
靴の師匠でもある山陽山長O原氏に
年始のご挨拶。

早速、黒のスエードチャッカブーツ&ラバーソールの物を
探してもらいます。
意外にないですね~。

山長の物も探してもらいましたが
サイズがありませんでした。

そのままグリーンのコーナーに行くと
それらしき物がありましたが
価格は12万越え。
しかもラストはスクエアトゥの888でしたので
これはちょっと違いますね~。

今回はクラシックなラウンドトゥの物が
欲しいのです。

ということで、銀座へ移動。
バーニーズやエストネーションも
寄ってみましたが、これといった物は
ありませんでした。

ということで、三陽山長銀座店へ。

このショップへは
移動の際、無駄足にならないよう
事前に在庫を確認していたので
早速黒スエードチャッカブーツを
フィッティングしてみました。

モデルは長太郎という物。
ラストはR305という
クラシックなラウンドトゥです。
ウィズはFに近いEとのこと。

6と6ハーフでフィッティングしましたが
6は小指が完全に当たっているのと
レングスもきつめに感じたので
6ハーフにしました。

初めて山長の靴を購入しましたが
日本人の足に非常に合っていると思いました。
履いた感じですが、ポールジョイント部分も
ピッタリで特に踵が小さく作ってあり
正に掴むような感じです。

これにエドワードグリーンの202ラストのような
土踏まずを押し上げる感覚があれば
完璧だと思いました。

ソールはビブラム社のソールです。



ダイナイト社のソールより
やや柔らかく、表面がざらざらした質感ですので
雨の日も安心して履けそうです。



今まで、サイドゴアの靴は持っていましたが
チャッカブーツは今回が初めて。
このフィッティングって
足首周りがピッタリして
とても気持ちがいいんですね~。
クセになりそうです。



この黒のスエードチャッカブーツですが
クラシックなデザイン、ラストなので
素材感の合う、フラノのチャコールグレースーツに
コーディネイトしても良さそうです。

今度、一度トライしてみようと
思います。

さて、三陽山長ですが
日本人の足にあったラスト
そして手作りの本格靴として
非常にコストパフォーマンスが高いと
感じました。

三陽山長のmovieもとても面白いので
是非見てみて下さい。