夕陽を追いかけて

2009-06-27 22:07:15 | 旅行
秋田から男鹿線に進みます。途中の追分まではさっき来た線路を通ります。

列車は3両編成ですが、学校帰りの高校生でごった返し。座る場所もありません。立ったまま外の景色を見ていましたが、なんせ国鉄車両であるため窓の位置が低く、腰をかがめないと満足して見られません。おまけに車内は高校生のおしゃべりで大盛り上がり。このあたり、関西も東北も変わらないと思いましたが、旅行してる身にとってはあまりいいもんではありませんでした。



男鹿線に乗ったのは一つの理由だけなのです。


それは、「夕日が見たいから」。昨日の再来ではありませんが、天気もいいことですし、あわよくば日本海に沈む夕日を見られるのではないか、と思った限りです。


ただ、地図を見る限りでは駅の位置が悪くて日本海が望めないようなのですが…


それでもわずかな可能性をかけて乗ることにしたのです。


列車が進むにつれて高校生も降りてゆき、やがて一つの車内に数人しか人がいないようになりました。そして窓に注ぐ日差しがきれいです。水田に映えるあたりがよりいい。


そして終点、男鹿駅に着いたわけですが、無残にも夢は儚く散ってしましました。


夕日は山に向かって。


駅を出て夕陽をパチリ。なかなか悪くはないフレームです。でも少しさみしかった。


帰りの列車は折り返しなので10分も停車しません。すぐに車内に戻りました。


同じように中はガラガラ。


かろうじて夕日が見れたので、人目をはばからずカメラを使っていました。そして太陽は列車が秋田駅に着く少し前に煌々と明るさを残したまま沈んで行きました。


そしてあたりは急に暗くなる。


ひとまず最後の晩餐ということで、駅前をうろつきましたが最終的に地元の料理が食べられるレストランにしました。そこで稲庭うどんを注文。実はそれまで稲庭うどんは長野あたりの食べ物だと思っていたのです…地元の方々、申し訳ありませんでした。おいしく頂きました。


そして駅前のスーパーで夜食(コーラと柿の種とジャッキーカルパス)を購入して、前来た道を引き返します。東能代へ。


八郎潟の直前で上野行き寝台特急「あけぼの」とすれ違いました。暗くてよく分からなかったですが、乗車率はそれほど高くなかったのではないでしょうか。


そして八郎潟で問題発生。


この駅が秋田からの通勤・通学圏内のようで大勢の人が下りるのですが、その中で知的障害を持った人が暴れて線路に観光PRの暖簾を落としたようで…車内でも暴れててびっくりしたのですが、人に危害を加えなかった所を見るとよかったのではないか、と思うのですが、おかげで列車は10分くらい遅れました。夜行列車の時間までは余裕があったのでよかったですが、少し帰れなくなる不安もあってビビっていました。


そんなわけで東能代に再度到着。まだ21時代なのに列車はほぼ店じまい。次に乗る「日本海」が上り最終列車です。


いよいよ別れの時が近づいてきました。

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