母の面会

母が老健へ入所して1年がたった。
コロナ禍でなかなか面会ができず、
昨年秋に１回、ビニールカーテン越しの
面会が可能になった…けど
１か月しないうちにまたできなくなって…
でもやっとアクリル板越しではあるけれど
本格的（？）面会が可能に…
さっそく兄、妹とともに会いに行ってきた。

その日は薄曇り
お花見もギリギリ間に合うかな～ってことで、
面会前に実家へ寄って、
妹と二人で近所の公園へお花見散歩に行った

桜はだいぶ葉桜になってたけど、
お散歩は気持ちよかった。
子どもたちが小さいときは、毎年お弁当を持って
両親とともにお花見に来ていた公園。
桜は変わらないけれど、父は他界、母は施設、
子どもたちはそれぞれ大きくなって、
みんなで来ることはもうないんだな～と思うと、
ちょっと寂しかった

その後、父のお墓参りをしてから母に会いに行った。
面会時間は16:30からと17:00からの予約制。
会えるのも15分間と決められている。
それでも、直接会えるのはうれしい
笑顔で手を振って出てきてくれた…とっても元気そう…
ただ独り言のようにずっと何かををつぶやいている。
何を言っているわからないけれど、
時々意味のある単語も混じる。
そしてたま～に目が合って笑ったり…
でも「元気？」とか「ご飯ちゃんと食べてる？」といった
簡単な問いかけにもこたえることはなく、
会話は成り立たない

母は今、どんな世界にいるのだろう…
私たちのことがどう見えているのか
よくわからないけれど
願わくば、ずっと楽しいと感じられる
やさしい世界で過ごしていてほしい

母との面会はすごくうれしいけど、いつもちょっと切ない…