同じ時代を生きるものとして…

今月、横浜アリーナで行われた
「スターズ　オン　アイス」を見に行った。
今年、世界選手権で活躍した日本や海外のメダリストをはじめ、
羽生くんも参加するとのことでチケットをとったのだ。

もちろん羽生くんが一番の目当てではあったけど、
今シーズン大活躍だった宇野くんやマリニンくんのすべりも
１回は生で見てみたかったから…
今回の席は今までの中では一番遠かったかも…
でも、やっぱり生の迫力はテレビと違う…

シニアに上がった時から大注目していた
宇野くんの「Great　Spirit」はとてもよかった。
力強く、美しく…世界のトップ選手としての貫禄も出てきた気がした。
私は今シーズンのフリーの「G線上のアリア」が
大好きだったからそれも見たかったけどね。

でもやっぱり圧巻だったのは羽生くんの「オペラ座の怪人」
すべり、ジャンプ、表現…どれをとっても…現役選手と比べても
素晴らしく、美しく、別格だった。
本当に同じ時代に生き、こうして見られる機会があることに
感謝したくなるくらいだった。

前回、プロローグで羽生くんのすべりを何曲も見せてもらったから、
多少物足りなさも感じてしまったけど、
今回は宇野くんをはじめとする、
選手たちのすべりも見ようと思って来ていたので大満足だった。

ここ最近、フィギュアもそうだけどオーケストラなどにも
よく足を運ぶようにしている。
コロナの反動というのもあるかもだけど、
どちらかというと残りが短くなってきた自分の人生。
やっぱり仕事だけではなく、
これからは楽しむことに時間を使いたいと強く思うのだ。
子育ても一段落し、時間的な余裕も出てきたし…

実は今更ながら後悔していることがあって…
昔からバレエが大好きで、熊川哲也がローザンヌバレエコンクールで
ゴールドメダルを受賞していたテレビも見ていて、
あのジャンプ力にビックリしたのを覚えているくらい…
本当にすごいバレエダンサーが出てきたな～と思っていた。
ただ彼が現役で一番活躍している時期は、そんなに年が変わらないから、
私も仕事、子育て、家事で本当に目が回る忙しさで、
バレエを見に行く心と体の余裕もなく、
彼の舞台を１回も見ていなかったのだ。

Kバレエカンパニーの公演はコロナ前に２回ほど足を運んだ。
芸術監督として最後に挨拶する彼に拍手は送ったけど…
やっぱり踊っているところが見たい。
たま～に舞台に立つときもあるようで、
チケット争奪戦に参加し
何とか１度は見てみたいと思っているけれど、
やっぱり、もっと若い現役バリバリ（？）
のころに見ておきたかったな～と思うのだ。

同じようにフィギュアスケートの真央ちゃんも見たい。
残念ながら現役のすべりは見なかったけど
今もアイスショーで全国を回っているし、
真央ちゃんのリンクも作られるみたいだし楽しみ…

せっかく同じ時代を生きているのだから、
できるだけ「生」に触れたいな～と思うんだよね

母の面会

母が老健へ入所して1年がたった。
コロナ禍でなかなか面会ができず、
昨年秋に１回、ビニールカーテン越しの
面会が可能になった…けど
１か月しないうちにまたできなくなって…
でもやっとアクリル板越しではあるけれど
本格的（？）面会が可能に…
さっそく兄、妹とともに会いに行ってきた。

その日は薄曇り
お花見もギリギリ間に合うかな～ってことで、
面会前に実家へ寄って、
妹と二人で近所の公園へお花見散歩に行った

桜はだいぶ葉桜になってたけど、
お散歩は気持ちよかった。
子どもたちが小さいときは、毎年お弁当を持って
両親とともにお花見に来ていた公園。
桜は変わらないけれど、父は他界、母は施設、
子どもたちはそれぞれ大きくなって、
みんなで来ることはもうないんだな～と思うと、
ちょっと寂しかった

その後、父のお墓参りをしてから母に会いに行った。
面会時間は16:30からと17:00からの予約制。
会えるのも15分間と決められている。
それでも、直接会えるのはうれしい
笑顔で手を振って出てきてくれた…とっても元気そう…
ただ独り言のようにずっと何かををつぶやいている。
何を言っているわからないけれど、
時々意味のある単語も混じる。
そしてたま～に目が合って笑ったり…
でも「元気？」とか「ご飯ちゃんと食べてる？」といった
簡単な問いかけにもこたえることはなく、
会話は成り立たない

母は今、どんな世界にいるのだろう…
私たちのことがどう見えているのか
よくわからないけれど
願わくば、ずっと楽しいと感じられる
やさしい世界で過ごしていてほしい

母との面会はすごくうれしいけど、いつもちょっと切ない…