弓は、神器であり、武器にもかわります。日本神話だけでなく、世界の神話でも弓は描かれます。

アポロン神
弓には、弦をかけます。弦を張った楽器の琴についても以前書いています。
弓も琴も神様の神器だというのは、弦を指でハジいて揺らし、それに祓の力があるからです。

お釈迦さまの弟子で琴を上手に弾くソーナさんのお話をご紹介します。
霊鷲山の山中では、ソーナさんがいつも精進して修行に励んでいました。
しかし、ソーナさんの熱意とは裏腹に懸命に取り組んでも悟りに至れるような気配はありません。
ソーナさんは意気消沈します。
「お釈迦様の弟子の中でも、一番といっても過言ではない程熱心に修行に取り組んでいるのに、未だに欲望は無くならないし、悟りに至ることができないではないかなぁ、、。😞
修行などやめて気ままな生活をしていたほうがいいんではないだろうか?」
そんな彼の心の叫びを、お釈迦さまは耳にし、彼を呼び寄せることにしました。
「ソーナ。最近あなたはこの道を捨てて、元の生活に戻りたいと思っているらしいですね?」
「何故その事を知っていらっしゃるんですか?」
ソーナさんは、はじめはびっくりしましたが、正直に胸の内を明かしました。お釈迦様は、彼の話を聞き終わると、このように言いました。
「ソーナ。私の質問に、正直に思うように答えてみなさい」
そう言うと、お釈迦さんは、彼に対してこう尋ねました。
「ソーナ。琴を弾くのがとても上手らしいですね。」
「はい、、」
「琴を弾く時、弦が硬いと良い音は出ますか?」
「いいえ。良い音は出ません」
「では、弦が緩いと良い音がなるんですね?」
「いや。単に緩くすれば良いというものでもありません」
「では、一体どうしたら良い音がなるのでしょうか。」
「あまり緩めすぎてもいけません。張りすぎてもいけません。強すぎず、弱すぎず、琴と弦の具合を見て、しっかり調整しなければ本当に良い音はでません」
そこでお釈迦様は、笑みを浮かべました。
「まさしくあなたが今言ったように、精進するのも張りつめすぎると、気持ちが高ぶってしまいます。また反対に、緩みすぎても人を怠惰におとしめるのですよ」
その言葉を聞いたソーナさんは笑みを浮かべて喜び、この琴の喩えの教えをしっかりと受けとめました。
以上。
ソーナさんはお名前のようですが、ソは流す意識、ナはつかむ意識のこともいいます。
二つの極端な行いに偏らない「中道」を、琴を上手に弾く「ソーナ」さんに、弦の張り方で教えたとしたら、その人に一番わかりやすい方法で説いて悟らせるお釈迦さまは本当に素晴らしいです。
弦の張りを弱すぎず強すぎず、調整することは今の言葉では、チューニングです。
中にいくぅ。😚
弓に弦をかける行為にしても、弓に合わせて弦を適切な長さにしないといけません。大きな弓に1人で弦をかけるのは難しく、弓をたわめて弦を懸けるのには、要する人数によって、三人張の弓、五人張の弓というようで、弓の強さを示す名とされるみたいです。
難しいことも3人、5人で弦張る、いや、頑張ると丁度良い感じに出来るし😊、
何より、神器を作り上げるには、人の調和が必要ですね。😌