矢島カップ(通称:鳥海山)は、自分が初めて参加したヒルクライムレース。確か2003年ぐらいで、ネオコットクロモリのMTBで、初日TTは優勝、2日目は2位だった。
それから3~4回出場し、2014年には2日目のヒルクライムでよっしーさんを逆転し矢島カップを獲得。翌年2015年は、よっしーさんやパパクラさんとの接戦となり、僅差で2位になった。
この大会の特徴は色々あるが、何よりアットホームな感じが凄く良いのだ。そして、大会会場では地元のお祭りも行われ、そこでキャンプも出来るので凄く賑やか。TTのスタートは、手作りながら本格的なスタート台だし、ヒルクライムのスタートでは、スタート計時をケバイオネーサンではなく地元の可愛らしい中学生が担当する。
控えめに言って最高過ぎる大会なのである。
今年は、日程的にバッティングなく、家族キャンプもデビューしたので、これは行かねばなるまいとエントリーに至った。
●行程
0635 出発
1045 会場着~テントサイト設営
1200 昼食(栄食堂)
1330 TT 長男スタート
1502 TT スタート
1600 設営続き~風呂~飯支度
1800 夕食等々
自転車2台、キャンプ用具一式、なんとか車内に収まった。
●キャンプ(設営)
角田ではテントのみの設営だったが、今回は雨が降る可能性もあるため、タープも設営することにした。(O-YAさん、ベリーサンクス!!)
タープは、全面メッシュの蚊帳タイプで、設営経験はなかった上にポールを2本忘れてくる失態を犯してしまったが、なんとか設営できた。気温30度越えの中、汗だく・・・
●ランチ
会場近くの栄食堂でランチ。4年振りの来訪。おばちゃんは変わらず元気。「おばちゃん、声がでかいから、ご飯量も多いよ~」と若干の謎発言も心地よさに繋がる。
自分はソーメン、長男はチャーハン、妻はタンメンをセレクト。
ちなみに、地場産の鮎定食(2匹付き)が800円ほどと格安!これ新潟の簗場だったら1600円ぐらいですよ・・・。20分ぐらい掛かると言われ断念したが、事前注文OKらしいので来年チャレンジしよう。
●TT 小学生MTBの部
小学生の部は、3.3kmのTT。ちなみに小学生もスタート台を利用する。
去年のリザルトを参考に、10分切りを目標にした。結果は、僅かに10分を超えてしまったが、この暑さの中、よく頑張った。
MTBの部、3位入賞!
●TT チャンピオン
準備期間は短かったが、それなりに準備はしてきたので、歴代のTTマンだけが達成している11分切りを目標にした。
この目標に向けて、投入したスペシャル機材は以下の通り。
フロントホイール:GOKISO50mm
リアホイール:ZIPP DISK
ヘルメット:KASK ユートピア
その他:TTジャージ、低抵抗チェーン等
フロントホイールは、当初ZIPP808を考えていたが、練習でGOKISO50mmがそれ以上に巡航能力が高かったので採用。
リアホイールは、決め打ちでDISK。(これが・・・
ヘルメットは、通気性を確保しながらも高いエアロ性能を誇るKASKユートピア。エアロ性能はSKY(当時)の織り込み済みだが、驚いたのは通気性が凄く良いこと。メット内の空気の流れを明確に感じる。
作戦としては、往路は踏み過ぎに注意しつつ、復路で出し切る。パワーはAve290wを目安にする。
家族も見守る中、スタート台から一気に掛け下す、と同時にガシャコン!一瞬何が起きたか分からなかったが、チェーンがインナーに落ちて体勢を崩した。周りどよめく・・・。アウターに入れて再スタート。大丈夫、10秒ぐらい、大丈夫と言い聞かせて集中し直す。
折り返し地点では、前方スタートのTTマンのミヤケンさんに5~10秒ほどビハインドかなという差。
よし、後半で十分に行けるぞと、折り返し直後にダンシングした際に再びチェーンが落ちる。今度はスーパーインナーに入り完全に空回り・・・。立ち止まってチェーンを掛けてスタート。怖くてダンシングできないが、出来るだけタイムギャップを拡大させないように諦めずにゴールまで。
タイムは12分34秒・・・トップの武田選手とは1分30秒差。武田選手の登坂能力からすると厳しい差だ。
だが、それ以上の問題があった。スタート直後のトラブルで左膝上部の四頭筋を強打して、膝の曲げ伸ばしで強烈な痛みが出始めたのだ。内出血と腫れもあり、むしろ明日の出走が怪しい状況に。。
●キャンプ(夜)
凹んでいても腹は減るので、夕飯づくりに着手。とりあえず風呂上がりにお祭りの屋台でナマ1杯。UMC!
メニューはトマトソースパスタと茹で野菜、越乃黄金豚のソテー。そしてミックスナッツと赤ワイン。
子供が近くの遊具で遊びだしたので、隣で幕営しているチームのtmkさんのところへお邪魔する。毎年ここでキャンプするうちに、知り合った方々とキャンプするようになったらしく、チーム名は鉄人28号、じゃなくて鉄人2升8号・・・ザ・飲兵衛集団である。笑
鉄人2升8号の皆さんから、明日大丈夫と聞かれ、5分5分ですかね~と答えつつ、痛みと膝の曲がらなさからして、ほぼ厳しいと感じていた。そんな心の隙をつくかのように、実に美味しい日本酒を進められるがままにご馳走になり、鳥海ワールド、鉄人2升8号ワールドにどんどん引き込まれていくのであった・・・。
この絵面が既にオカシイ。笑
泥酔のなか、いつの間にかテントで寝入っていたが、気付くと外がなんだか騒がしい。長男が外でチャックが開かないと泣きそうな声を出していて、妻がこっちだよと慌てている。なんと、おしっこに行った後に、隣のテントに間違って入ろうとしていた!長男が妻の声に気付いて、事なきを得たが、隣のテントの方もビックリした感じで、どうもすいませんでした・・・。
自分も以前、バンガローに泊まった際に隣のバンガローに間違って戻り、自分のベットと思ったところに知らぬ外国人が寝ていて慌てふためいたことがあったなぁ。(MTB-O チェコワールドカップ時)
そんなネタもありつつ、Day2は目前に迫っていた。