私は荒川区民ではないから詳しいことは知りません。それでも、地方政治一般としては、革新無所属候補の吉田喜一氏が言っているように自治体には国家の悪政から住民の生活と健康を守ることが必要です。これは、私が日本共産党の党員だから言っているのではなくて『地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする』(地方自治法第1条の2) からの要請です。
私が住んでいる江戸川区と荒川区とで確実に共通しているであろうことは、東京都23区のなかでも低所得者が住民の中に対住民比率で多いということです。このあたりは、東京都23区でも世田谷区、中野区、杉並区、練馬区などとまったく違う様相を呈しています(もちろん、東京都23区のなかで西部地域でも低所得者はいます)。社会保障削減と負担増が一体となった民主党・野田内閣の悪政の被害は、住民の中でも高齢者、一人親の家庭、低所得者など社会的に弱い立場に置かれている人々に最も深刻な被害が生じます。国家の政権が悪政の限りを尽くす状況下においては、地方自治体には住民のとくに弱者の生活への悪影響を最小限に食い止めることが求められています。江戸川区の多田正見区長のように中央政府の悪政を下町の草の根まで徹底させようというのでは困ります。
一つの地方選挙それ自体で国家の政治が変革するわけではないのですが、国家の政治革新も一人一人の住民の決断から始まります。今日の世の中においては、最も身近な政府である地方自治体の首長を革新的な思考の持ち主に務めてもらうようにして、社会の本格的な変革への積み上げの一つの形として地方選挙を見るのが良いと私は思う次第です。
以上の観点から、もし、私が荒川区民であれば、革新無所属の吉田喜一氏に投票するし、投票用紙に「吉田喜一」と書く人が増えて革新区政誕生への展望を実現したいですね。