2017年12月19日、上川陽子法務大臣が2人の死刑囚に対して死刑を執行した。
https://www.asahi.com/articles/ASKDM3HFCKDMUTIL00Z.html
私は、上川陽子法務大臣による2人の死刑囚に対する死刑執行に対して抗議の意思を表明するものである。この最大の理由は、関死刑囚、松井死刑囚ともに再審請求中だったことである。
再審制度は、無実の人の救済及び刑の誤りを正すための制度である。再審請求は、国民の基本的な権利である。その再審請求中の人に対する死刑執行は、国家による国民の権利を不当に剥奪するものである。上川陽子法務大臣は、記者会見で「再審請求を行っているから死刑執行はしないという考え方はとっていない」と述べた。これは再審制度を否定するもので法務大臣の発言としては許されない。
戦後、免田事件、財田川事件、松山事件、島田事件のような死刑再審無罪事件がある。また、無実の死刑囚の袴田巌さんの事件(袴田事件)すらある。このような実態を鑑みれば、再審請求中の人に対する死刑執行の道理のないことが分かる。