ありがとう、ステイシィ

　カナダからバトントワラー達が観に来てくれていたのに、代役の日でした…。本当に残念なことです…。

　フルートを回す練習をして、マッサージも受けて、新しいこともDVDで確認して…さて、もうお化粧を落としていい時間なので落とそうかと思うと、ステージマネージメントのトップのステイシィにに呼び止められました。
　間に合わなかった衣装が出来上がり、今日からそれを着けられることになったのですが、それについて、話のつながりが見られないということでした。私もそれはおかしいと思っていましたし、アーティストの何人かにも同じことを言われました。さて、どうするか。
　まず彼女は、今日は代役が出ると思っていなかったと言いました。私も、急な変更をして、固まらないうちに代役に出させることに疑問を持っていたので、トップのステイシィにそういう考えがあることにホッとしました。「でも、この件のこともあるから、スカートが出来上がって話がつながらないまま、あなたが出なくて良かったのかもしれないけど。」
　物語を続けるに、父が着けていたスカートを初めから着けて登場し、そのまま踊れれば、一番簡単に事は進めれるが、「あなたは、たくさん身体を動かして踊っているでしょ。だからそれは無理だと思うの。」
　アーチャーズデンでスカートを外すことはできる、そしてそれを持ち続けて影絵を終え、キャプティビティ入ると、「双子の男の子とのやり取りの愛らしい場面で、片手にスカートを持っているのは見栄えが良くないでしょ。」
　その前に、どこかでスカートを置くことができるとする。でもスレイヴケイジの前にそれを着けないといけないとなると、踊った後しかない。でも時間がない。じゃあ、踊りを少し短くしましょうか、と言うと「それは絶対にしたくない。あのきれいに流れているもの、完成されたものを壊すことは絶対にしたくない。踊りの部分に手をつけないで何とかならないものだろうか。」
　ステイシィとのやり取りで、彼女は物語ということだけでなく、私のキャラクターや私のことをよく見ていて、とても大事に思っていて下さるのが分かりました。
　それから二人で案を出し合い、一つの流れを創ってみました。そして私は自分のスカートや、水筒などを使ってそれを練習してみて、もう少し改良できるところを彼女に報告しました。明日、彼女がそれをアーティスティックディレクターに報告し、納得すれば明日はそれで行うことになります。
　ショーが終わったので、本番で使うスカートとフルートケースを貸してもらいに行き、もう一度確認をしました。たくさんの“手具”を扱うことになるので、頭の中をよく整理しなければなりません。
　結局今日も一番最後にMGMを後にすることになってしまいました。