陽だまりのねごと

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四つの嘘   大石 静

2009-07-17 06:29:01 | 
四つの嘘
大石 静
幻冬舎

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すらすらとストーリーを追えて楽しませてくれた。
4人のキャラが違う女子高の同級生の20年後の再会、
また娘たちが母校で集うというちょっとご都合すぎる展開が逆に安心感を与えてくれた。

主婦っぽい目線で料理や物の片づけなどの描写が随所にあって
作者は有能なあるいは平凡な主婦感覚を持った人と見た。

思わず娘に手抜きで手早く、冷蔵庫のあまり野菜炒め乗せレトルトカレーを食べさせるシーンに感心。
ちょっと仕事後のダルイ自分の食生活に取り入れてみた。
栄養不足はギリギリセーフか?

娘の食べ散らかしたスナック菓子の箱を自分の人生呪う言葉を吐きながら
ゴミ箱へ投げ込むシーン。
分かる、分かる。
息子の尻ぬぐいで生きているワタシ。

今、梅雨明けゴロゴロが鳴っているが、この後の豪雨に2階の今は無人の息子の部屋の窓など気にしている。
入れば乱雑な部屋を見なければいけない。濡れれば家のメンテナンス状問題。
年中、こんな【形而上学】とは程遠いよしなしごとで頭が占められて日々を過ごしている。

こういう常識人をはみ出さないちょっとした波乱万丈の料理の仕方は、安心感を与えてくれる。

小説の主人公たちは40代前半で、
それからもう少し年上の私はもっと男と女の問題は醒めている感じがするなぁ~
お疲れめの時に寄ってくる猫じゃらしながら本を片手に良い時間を過ごさせてもらった。

ストーリー展開がなんかTVのドラマっぽいと思って、
作者の略歴を見れば
NHK朝の連ドラ「ふたりっこ」の脚本家だった。
ふたりっこのあの子供だったマナカナちゃんが大人になって、
この前までやってた松江と京都が舞台の朝の連ドラ、ほらあれ…なんだっけ?
あぁ~おそろしや~記憶障害
(こういうのって通りすがりの恋もやけどにも記憶にも残らなくて、都合の良い年齢かな?その前に出会った人の記憶が…)

だんだん朝の連ドラがつまらなくなるのはなぜ?
そういえばテレビも最近、見たいものがない。TVはニュースと天気とBGM?