陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

縄文杉まで完歩そして無事?下山

2011-05-03 08:37:52 | Weblog
さぁ急ごう。だんだん思い出も記憶も消えてゆく。
もののけ姫の舞台となった森は別ルートにあるらしいが、まさにそんな感じの風景が続く。
つづきはいよいよトロッコ道が終わって山登りに入るところから。
この辺から一気に写真は減る。
登りに両手は使い、ひたすら登りに専念する。疲れもピーク。なんとか縄文杉に会いたい一心。
ここまで来て止められない。
道が極端に狭くなり、人の履行を止まっては待つ。
ガイドさんが連れているパーティ人数だけ待ったり、ひどい時は何十人も途切れるまで避けて待つ。
「登りが優先!」
と大声を出して下るのをストップしてくれるのは中高年層。
そうそう山ルールはそうだった。
ずっと急な木の階段が設えてある。そこをひたすら登る。木々の不思議さは同じ。
   
急登間なしに有名な大きな切り株の空洞、ウイルソン株に到着。
人の列が出来、おとなしく入れる順番を待つ。
形がハートになっていると聞いて、みんながハートに見える撮影ポイントで中腰撮影。
なんと我らは小さな隙間がハートなのが、有名なハートなのかと勘違い。
だって中腰のみなささまの目の前だったんだもの^^;しかも周りに居た全員にウソを教えた…最悪(/_;)

 

うまく撮れば(観光HPから借り物)→ 

実はここいらで同行者がうるさいのにげんなりしていた。
ハートがほしいのねとは思う独身40代後半の同級生女性二人連れ。

わがパーティは端から二手に分かれてしまっていた。
『口無しの会】もとい芳しい『クチナシの会』と命名された60代前半面々。
道中から実に賑々しいギャルトークならぬオバトークに相当疲れていたので、
このメンバーにトップの男性を加えた面々が出発から見えないのを気にしないで、
むしろラッキーと別グループで登りに入った。毎度、毎度パーティとしてもまとまりを欠く。
少々、危険ともいえる。

しんがりリーダーは遅速。
ポイント、ポイントで遅れを待ちつつほぼ私とこの同級生カップル三名がまとまって登ったことになる。
この2名も幼なじみで同じく結婚歴なしシングルで実に仲が良い。かしましい。
この二人の会話にも入りきれない私。
観光名所雰囲気のウイルソン株でハート話追加で、一気に神秘からは遠くなった。
遅速リーダーは並ばず、穴も見ず。賢い。

さて、また登り。
いろんな名のついた巨木が続く。
  
混雑もひどくなってきた。
縄文杉では食べる場所確保がむつかしかろうと2回目登山の人の意見聞き、遅速リーダー待ちつつ昼食とする。
11時30分。

ほどなく縄文杉。
登りと下りの一方通行階段が樹に設えてあり、登り天辺に人溜まり。
木正面の場所で記念撮影をおとなしく待つ。
待っていたが、急にこの観光地化状態に身を置くのがイヤになった。
今、見るに縄文杉を撮り忘れている。
順番からズレて下山箇所にて同行を待った。
目的の縄文杉までやってきただけで私の気持ちは十分に満足して、記念写真はどうでもよくなった。

人に押されるようにして杉を降り、縄文杉傍の湧水を空いたペットボトルに汲んで飲んだ。
ちょっと苦い?そうおいしくはない。
そこでメンバーを待つ。待つ。来ない。
足がいい加減痛い。もう1回上がって確かめるのはちょっとしんどいが、あまりに遅いのでしかたなく縄文杉に上がる。
いない。
もしや…先に降りた?置いていかれたか?
縄文杉で待とうと暗黙の了解の先発5名にもついに出会わず。私ひとりがラストということ?
そろそろ雲行きもまずい方向。向こうの高い山の山頂付近に霧もかかっていた。雨が来る気配濃厚。
あわてて下山開始。

人人人。
上りを狭い登山ルートの履行できる個所で何度も待つ。ますますおいてけぼり気分が募る。
何グループもガイドが交通整理状態で待たせる。
私の後ろの子連れ女性のイラつきブツブツが聞こえて来る。
 「すいませ~ん!個人パーティで帰りバス時間を急いでいます。先に行かせて下さい!!!」
ついに母は強し。叫んだ。
その前者私も「仲間に遅れてます。すいません。」と便乗。
3人でぐんぐん人待ちを最小限度留めて、トロッコ最終点まで降りた。
後ろに母子の姿なし。どこで消えた?

トイレ休憩。エネルギー補給。
上り時は長蛇の列だったトイレが混んで居ない。
仲間は先に降りたのなら、ここでたぶん待ってくれているだろうと思ったが居ない。雨がポツポツ落ちだした。
山の雨はいきなり来る。一人でどしゃぶり下山はイヤだ。
もう合羽を着ている人も居る。
全身が熱い。顔も火照っている。
リュックに用意はあるが、いくらゴアテックスの蒸れない合羽でも着るともっと熱くなる。
雨は木立に阻まれて、ポツポツしかまだ感じない。
あの遅速。だぶんとこかで抜いている可能性の方が高いが雨。

ひとりで下山を決めた。
平地には強い私。仲間が居ないのは好都合。
トロッコ道をいつもの散歩スピード、ウォーキング速度で行く。
体力は余ってはいない。愚図愚図していては体力消耗が怖い。
山は自己責任。誰にも頼らないのは仲間と居ても同じ。
一気呵成に歩く。
前行く人にすぐ追いつく。足音で道を空けてもらえる。抜く。気づきは男性の方が早い。おもしろい。

雨のパラつきは続くが本降りにはならない。
あれだけ山頂で押し合いへしあいの人バラけて、気がつけば前にも後ろにも人が居ない。
 

少々上りでイラついていた仲間の女トークもない。
撮り落とした箇所にシャッターを切るゆとりも出てきた。
 
向こうの山頂にはまだ雪だまりが残っているの見えた。
南国でも高いところの気温はそうとう低いのだ。重いリュックでこの時間に登って行く人は山泊で最高峰を目指すのか?
すごい!もう真似もできない。私の足に限界が来ている。
トロッコのレールに足がひっかっかって転倒。

若い男女3人パーティが前から駆け寄って来た。
「大丈夫ですか?」「お仲間は?」
この年齢で一人登山はないだろうと思われている。大丈夫と言ったが、座ってちょっと休めと言われる。
大丈夫でなくても、この先数時間まだトロッコ道は続く。
自力で登山口を目指すしかないだろう?と思っていたら、若い女性はシビア。
「だいぶ先がありますよね?自分で歩くしかないですよね?」
ハイ!大丈夫。立って足首を回して見せた。
「お仲間を待った方が…」と男性が言ったが、お仲間は人の事まで面倒見切れる体力者は居ない。
立ったら歩けた。同じハイスピードで行く。声をかけてくれた親切な方々が後ろに消えた。

ふたたび写真を撮るゆとり。
  
川の澄んだ地点ではガイドさんが「顔を洗いましょう」と誘う声が聞こえ、ぞろぞろ降りる人を見たが、
さすがにまたここまで降りて帰ってくる体力はなし。

行きでは見なかった水の流れ。小さい雨でよかった。終点は近い。
   
花崗岩の島と聞いたか?

やっと登山口に着いた。後ろを振り返ってパチリ。

トイレ募金の声をかけられる。一口500円。トイレにはお世話になった。募金する。
ステッカーと木のストラップをもらった。
縄文杉まで行って帰った証拠写真を撮る。

 15時37分。

予定では17時だったから、やはり仲間を置いて帰ってきたことになる。
ソックスを脱いだ。足首は腫れている。やっとジンジン痛み出した。捻挫程度。骨折ならここまで歩けまい。
テーピング機能付きのソックスがガードしてくれていたか?
骨粗鬆症の診断あり。薬まで飲んでいる身。運良し。

 

仲間を登山口を見ていつまでも待つ私に登山バス誘導のおじさんが心配する。
「仲間はも前のバスで帰って、酒のんでんじゃないの?」
いつものゴールデンウィークよりこれでも震災の影響で客が少ないとボヤキも聞く。

16時台のバスが行き、17時台のバスも1台出発した後にパラパラと数名づつ登山口へ戻って来た。
全員のゴール万歳シーンを撮ってあげた。私の万歳だけがない。
どうやら縄文杉上にトイレがあったのを私だけが知らなかったのが原因。
皆はトイレに昼食続き休憩をしたらしい。私はそれを知らずにおいてけぼりかと急いでしまったのだ。

温泉に寄って温めたがいけなかったか、宿の駐車場から宿まで歩けなかった。
今年60歳定年を迎えるおじさまが背中を貸すと言う。
遠慮したが、差し出された背中におぶさった。はっはっは尻餅。
重くてすみません。なんとか数10メートルおんぶされたが、宿着、降ろそうとして尻餅^^;
「男が廃った」「いや、重くてすみません」
屋久杉往復。疲れた足腰で誠に申し訳なかった。

這っていざって宿内移動。
こういうのを介護の世界で見慣れている。歩けない自力法、なるほど実感。
夕食も欲しくない。宿の人に湿布ありますか?と聞く。
「はい」の返事で新聞紙が出てきた。和む(苦笑)。
あのう~足首なんです。使いかけシップ袋ごと丸々頂く。打撲痕あり。

クチナシの会の女性がテーピングテープを休む前に巻いてくれた。
年功を積んだ女性は口も立つが気も効く。ありがたい。
一晩明けたら、それが効いたか立って歩けた。大丈夫。これなら仕事に行ける。問題なし。

みんなに助けられた。感謝、感謝。
人嫌いな癖に人様の世話にばかり成る。神様は私を戒めておられるか?

無事、屋久島レンタカー→高速船→出発からのレンタカーへ荷物を持って移動が可能だった。
みんな自分の荷物でいっぱいいっぱい。土産物屋で荷物は増える一方。
私が動けなかったら…ということがなくて本当に良かった。

下山の足は限界だった。一気呵成にひとり下山でなかったら、もっと疲れていた気がする。
しかも団体行動にも向かないみたい。
もう登山ツアーはこれでおしまいにする気持ちが固まった。

屋久島も最後かな?あの森を歩けた見れた。
ほんとうによかった。現実をすっぱりと忘れた時間だった。
さて、ババ様方にお土産配りやら、連休年中行事の家内お片付けに入ろう~♪


縄文杉トレッキング


↑ルートとチェックポイントがしっかり押さえられている画像発見。

秋らしい。朝が少し暗いのと今回より水が多い。そして登山口まで乗用車乗り入れ可の時期っぽい。
バスで登山口移動から写真を撮っていないおっかなかった最後の上りも入っている。
思い出しにちょうどいいのでついでに置いておく。

ついでながら、転倒はトロッコ道だけでなく数度。
足首の湿布が効いている所為で、今はふくらはぎの筋肉痛と…あちゃ!数か所の足打撲痕が痛い
湿布箱には打撲、筋肉痛に効果も書いてある。休みだ。湿布臭もなんのその。いっぱい貼っとこうかな?



 



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