陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

方丈記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

2011-09-23 05:19:50 | 
方丈記(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
クリエーター情報なし
角川学芸出版


ふたたび、私らしくない本が続く。
これはラジオ深夜便で聞いて、興味を持って本屋へ直行。
見つけて喜び勇んで読んだ。
薄いから、そう苦もなく読める。

古典は高校以来ご無沙汰も私でも大丈夫。
だって、ビギナーズ・クラシックスだもの。

最初の書き出しから原文が一番読み易いってことに気がつく。

  行く河の流れは絶えずして~淀みに浮かぶうたかたは~
  世の中にある、人の栖と、またかくのごとし

先にある現代語訳には、余分な言葉がいっぱい付け加えられて分かりやすさに視点がある。
続けて原文を読むと、実に端的。
無駄な言葉がそぎ落とされて名文なんだと改めて感じる。

この無常感、そうそう~と感じる昨今。
無駄な物は整理して、すっきりハウスで老後は過ごしたい。
自分の思うことが、うんと昔に書かれているって知ることはまことに気持ちいい。

…良かったが、読み進むうちにあれれ?
解説の武田友宏先生の鴨長明論は感銘一色ではないことに気づく。
方丈の現代風解釈によると
持ち運び自由のトレーラーハウス的プレハブ住宅は、
本人は得意になっているが、
出世コースから外れ、劣等感から生み出されたものとなっている。

最後は、趣味人を気取っているけれど、結構、無味乾燥。
方丈の庵生活は人嫌いの偏屈、寂しいだけじゃないの?
みたいな終わり方となっている。

なんでも手に入れてしまえば空しい。
期待した中高年のあこがれのモデルハウスには成りえないって事らしい。


しかし、平安京の昔の災難の数々。
洪水・地震・大火・疫病・飢餓…
天災に人災がプラスされお国の政策の悪さが民の暮らしをますます追い込む…

疫病に飢餓には今現在見舞われていないが、今の日本に酷似している。
どうしてこう今年の台風は避けて欲しいところばかり
それもど真ん中を襲うんだろう?

人が多すぎる所ってちょっとした自然の仕業に大パニック。
平安の御代もそうだったらしい。
ずっと田舎暮らしの私、ついマスコミ眼鏡を通して高みの見物^^;


さて、またも三連休。
朝一、お墓参りして~
おいしいものは一番後って感じで、取っておいた小説にとりかかろう。
やっぱり小説が好き






にほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへにほんブログ村 人気ブログランキングへ
                                                           
     来られたお印にふたつクリックしていただくとうれしいです=^_^=



「おじさん」的思考    内田 樹著

2011-09-23 05:17:09 | 
「おじさん」的思考 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


この手の本は苦手だった。
Amazonが親切?にも読んだら?とお勧めメールをくれた。
読みたい本のついでに送料無料対策で題名が面白そう購入クリック。
読むのが苦痛だった^^;

カタカナ語が多い。
おじさん的には通常モードの言葉なんだろうが、おばさん的には未知との遭遇。
哲学、心理学用語やら英語、フランス語の日本読み表記に至っては、
カタカナ語辞典でもヒットしないものもまであった。

最後はもういちいち意味を調べず、雰囲気で読み切った。
漱石、ラカンもういろんな本からいろんな文章を引っ張ってきて自説をぶちあげている。
おじさんってそう言えば、理論ぶち上げが好きだわ~

よ~~く分かった言葉は

    人間五十にもなると節々が痛んでくる…(中略)
    「そろそろ『おつかれさん』の時間だよ」という「終わりの合図である。

そして小学校下校時間にかかったドボルザークの新世界「遠き山に日はおちて」
「さようならさようなら下校時間になりました」の放送までが書かれており
すっかり同じ世代としては遠い思い出の世界に浸ってしまった。
おじさんの病気というのは、あの「下校時間になりました」アナウンスと同じ。
後片付けのお時間だと解かれていた。
同じ世代だからここんとこはよ~~~くわかる。

問題はその後、
合気道の著者のお師匠先生の言葉「病気と対峙せず、病気と共に生きる」
ここまではまぁ~分かる。
陰陽師阿倍清明の言葉が出てくる。
「悪霊と対峙せず、悪霊と折り合いをつけながら生きる」
病気と折り合いとつけて生きようねってことが展開。
まぁ~ここまでも分かる。
さらに漫画「エースをねらえ」が出てきてレヴィナス先生(誰?)映画タイタニックの話も出てきて

   私はみんなに幸福になって欲しいと思う。(なんだか武者小路実篤の文章みたいになってしまった)

って言葉でまとめられている。
う~~ん理解不能^^;
分かりやすい事がだんだん読んでいると、私にはわかりにくくなってくるのよねん

著者は合気道をされていることが分かった。
精神分析のラカンの言葉引用も多かった。

ここんとこわが息子に近似値。
息子との類似点を見出して、へぇ~と喜んだのみ。

以上、猫に小判だった。
ごめんなさいね。読み手が悪かった。内田先生。
私は読み解くほどの素養がなかったって事らしい。
なぜか最後まで読んだ~半分もわからん

   この本は息子にやろうかな?

彼は明日、彼のお師匠先生と模範演技をしに合気道本部道場へ行く。
何事も飽きっぽい母は、

  よく続くなぁ~えらいなぁ~すごいなぁ~

と、親バカ丸出しで
わが息子の黒帯・袴姿に目を細めている。

思うに、
寒くなったら膝に来る猫って、生き方の真髄を教えていない?
こういう感覚でモノを言い、
最後はどういうわけか?
半径数メートルの息子とかって身内の話で納めるのは
おばさん的思考…かな?ごろにゃ~~ん=^_^=




にほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへにほんブログ村 人気ブログランキングへ
                                                           
     来られたお印にふたつクリックしていただくとうれしいです=^_^=