目を劈くはウェディングドレス

今の職場になって5年、満5年経つ
あと3日でな
バス通勤になって市バスの有効性をよく知った
もちろんダメさ込みで
ほぼ毎日ウェディングドレスを見た
とおりに面したショーウィンドウに飾られてる
やはり美しいなあ、とか
私も着てみたいなあ、とか
着るだけでもいいなあ、とか
どうせ着れないだろうから見たくない、とか
シャンパンゴールドのドレスがやっぱり素敵だ、とか
5年も通り路になると、色々な日々だった
見慣れるような、見慣れないような
あれは
特別な服なんだわ
素直に何も恋愛沙汰で面白いことも
積み上げもなかった5年は
賽の河原にいるような気分で
恋愛したい気持ちがたくさんの時に消化されず
ただ咲かずに枯れた蕾みたいに
気持ちが落ち着いてきてしまった
恋愛方面は賽の河原でも
美しいものがちらちら他で見えれば生きていけるようで
渇望の夜、恐れで震え上がった
萎びた夜、己の丈夫を呪った
いつまでも背中任せられる山が見つからず
出会えるなら
出会えたなら
それはもう夢の中にしか実感すらもない
望まない変化をした
たまごっちは難しくつ
おやじっちになったらやる気なくして
ほっといて死なせた
そういうリセットは、きかないから

素直にウェディングドレス着たいって
言えるうちに着れたらよかったのにな