進行性核上性麻痺と闘った父とその家族の記録

進行性核上性麻痺と診断され6年2か月。89歳まで闘い抜いた父、それを支えた家族の記録。

夫婦

2008-02-03 00:29:45 | Weblog
父と母は今年で結婚58年です。
とっくに金婚式を過ぎました。

父の容態が安定してきたら、母の様子も少し良くなりました。

58年、いろんなことがあったと思います。
だから?だけど?
母を見ていると、いろんなことを考えます。

父は、自分があんなにしんどい思いをして、私たちに何を伝えようとしているんだろう?
何が言いたいんだろう?
あの手術さえ乗り越えて。
術後の苦しさを耐えて。

何かきっと、まだし残したことがあるから?

これ以上苦しむ父を見たくないと思った。
もう十分だと思った。
早く楽にしてあげたいと思った。

でも、父は頑張った。

頑張ってというと返事がなかった。
頑張るの疲れた?というと、「あ~」

だから、頑張ってとは言えなかった。

今日で10日。
眉間にしわを寄せて苦しそうな表情が、楽そうになりました。
コメント (2)
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