気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

風薫る初夏を迎えた…

2016-05-09 13:59:18 | 日記

 風薫る初夏を迎えた。さわやかな風が心地よいが、汗ばむ季節でもある。いつのころからか、やたらと臭いを嫌い、消し去ろうとする社会になった。とりわけ男性の体臭は嫌われる。中高年の加齢臭(かれいしゅう)はもはや論外。最近は30〜40代の男性も「ミドル脂臭(ししゅう)」に気を使わねばならない。

▲ドラッグストアをのぞくと専用のせっけんや制汗スプレーの種類が豊富だ。飲んで体臭を抑えるサプリメントがあることくらいで驚いてはいけない。体からバラの香りを放つというサプリさえある。

▲体臭や口臭で周りの人に迷惑をかける「スメハラ」(スメルハラスメント)なる言葉が広がる。ひょっとして自分がそうなのかもしれぬ。そう思っても当の本人は気がつきにくいので、疑心暗鬼になる。人に注意するのもはばかられるから、会社の誰かが教えてくれることはめったにない。

▲対策に乗り出した企業もある。社内で「エチケットセミナー」を開き、スメハラ防止と社員の意識向上を図っている。社内の服装規則に「臭い」の項目を設け、啓発に努めるところもあるようだ。社内だけの問題ではなく、人が相手の営業活動にも悪影響があると考えるからだ。

▲日本人は昔から臭いや香りに敏感だったのかもしれない。源氏物語に「薫中将(かおるちゅうじょう)」と呼ばれる人物が出てくる。体からかぐわしい香りが漂う。こちらはスメハラどころか、女性に好まれた。

▲臭覚は人間にとって大切だ。ガス漏れに気づいたり、腐った食べ物かを判断したりもできる。だが、臭いものにふたばかりしていては臭覚が衰えないか心配になる。世の中にはきな臭い、うさん臭いものがたくさんある。

余録 毎日新聞2016年5月9日 東京朝刊

 

<👀も>

 今年のユーリンピックは終わった。坂井会長、杉本氏、表氏とココスに入って、坂井会長と杉本氏の3位入賞を肴にして談笑した。

 私は昨年同様の8.2で最下位から2番目だった。

  杉本氏いわく「宮下さんのような太極拳との取り組み方が一番いいのではないか」・・・・うう~ん! どいうこと! もしかして、「名もいらず、官位もいらず・・・」ってこと? 「下手なりで楽しむ」ってこと?

 名も官位もいらないが、楽しみながら上達していきたいよ~。

 

”出場させていただきありがとう。より一層のご指導をお願いします” 

”気を付けて講習会に行ってきてください”

 

 


【ブラジル情勢】 「ありがとう、日本人」 日系捜査官「イシイさん」が時の人に お面や動画も 

2016-05-08 18:32:32 | 日記

 ブラジルの国家会計の違法な粉飾をめぐってルセフ大統領が弾劾裁判を受けることが確実な情勢となっている。弾劾手続きの引き金となったのは、ルセフ氏が師と仰ぐルラ前大統領も訴追された国営石油会社ペトロブラスをめぐる史上最大の大規模汚職「ラバジャト事件」。ブラジル国民は捜査の進展を強く支援しており、担当した日系人捜査官のニュートン・イシイさんが人気を呼んで、一躍時の人となった。

 イシイさんは容疑者が逮捕されるたびに、連行する容疑者の隣に付き添い、その姿がブラジルの全国ニュースで中継された。次第に、白髪で黒いサングラスをした風貌の「あの日本人捜査員は誰だ?」と脚光を浴びることになった。

「ありがとう。イシイさん」

 その後、テレビや雑誌で特集が組まれて、イシイさんの名前はさらに有名となり、ネットでは「ありがとう。イシイさん」と題した動画が作られたほど。今年2月、リオデジャネイロのカーニバルでも「今年の顔」として、イシイさんのお面が登場した。

 ある外交官は「ブラジル国内でイシイさんは、勤勉で実直な日系人の象徴としても受け止められている」と話している。(リオデジャネイロ 佐々木正明)

2016.5.8 産経 【ブラジル情勢】 



これからの乙武さん 小説家なら不幸ではない

2016-05-07 14:32:50 | 日記

 今から17年前の初夏、乙武洋匡さんが後にも先にも一度だけ、京都の私の住み家、寂庵へ訪れてくれた。たしか乙武さん、23歳の時だった。早稲田の学生で、すでに「五体不満足」という本を出版して、本は売れに売れ、有名人になっていた。

 その乙武さんと私との対談を、雑誌「現代」が企画した。

 約束の時間通り、現代の長身の編集者が軽々、乙武さんを胸に抱き、門から入ってきた。玄関に入るなり、私の足元へ、軽い荷物を置くように、抱いてきた乙武さんをひょいと置いた。乙武さんは、その瞬間、私の目には、一個のぬいぐるみのように見えた。そのショックで、私はうろたえてしまった。本も読み、写真も見てはいたが、実際に両手、両足のないその人を目撃した瞬間の驚きは、予期以上のものであった。この体で生まれ、早稲田の学生になって、ベストセラーの本を出すまでの歳月、人のしないどれだけの苦労をしてきたかと思うだけで胸がいっぱいになった。

 対談が始まったら、乙武さんは、すがすがしい美形の顔を真っすぐあげ、私の顔を正面から見て、その清潔で深い瞳で私の目を見つめ、質問に即座に期待以上の答えをくれた。

 「障害は不便である。しかし、不幸ではない」

 と、「五体不満足」の本に書かれたヘレン・ケラーの言葉を、彼の口から、きっぱりと、じかに聞くと、その言葉の重みが、格別の感動を呼びおこすのであった。彼以上の苦しみに耐えて、ここまで爽やかな人間に育てあげた母なる人の、精神の強さと聡明さに、改めて感動した。

    *

 会ったのはその時だけだったが、その後の乙武さんの動きや噂を他人事ならず注意していた。結婚したと聞いた時も、教育者になったと聞いた時も、子供が次々生まれたというニュースも、自分の肉親の慶事のように嬉しかった。

 ずっと陰ながら好意を抱きつづけ、その幸福を祈っていた乙武さんが、突然、不倫の不行跡をあばかれ、週刊誌に書きたてられ、マスコミに非難されている。

 まさか夏の参院選に向け、自民党で立候補するなど思いもかけなかったが、さすがにそれは取りやめた。

 これから生きのびるには、小説家になるしかないのでは。小説家は不倫をしようが、色好みの札つきになろうが、その恥を書きちらして金を稼いでもどこからも文句は言われないよ。

朝日新聞(寂聴 残された日々より)

 

 

ロベリア


大番狂わせの時代なのか

2016-05-06 15:19:21 | 日記

 英語のupset(転覆、ひっくり返す)には「(政敵・競争相手を)予想に反して打ち負かす」の意味がある。つまり番狂わせである。20世紀初めに米国史上最強といわれた競走馬を唯一破ったupset号によって広く使われるようになった。今年は番狂わせがキーワードかもしれない。

 ▼英サッカーのプレミアリーグで、創設133年目のレスターが初優勝した。ブックメーカーの優勝賭け率は当初5001倍だったから大番狂わせである。そして米国では…。昨年6月にドナルド・トランプ氏が出馬表明した時、共和党の大統領候補に指名されると誰が予想しただろう。

 ▼不法移民の流入を防ぐためメキシコとの国境に万里の長城を築くと公約し、その後も過激な言動が続いた。「米国民の一部が呼応し共感を覚えるということは、彼らの本音もそこにあるがゆえだ」とワシントンの青木伸行記者が分析している。小欄も話題先行の泡まつ候補と軽視した不明を恥じる。

2016.5.6 【浪速風】

 

 モッコク

 

連休が終わった。太極拳教室も日常に戻る、長い休みと感じた。


連休がつらい子たち=中村秀明

2016-05-04 13:36:00 | 日記

 楽しいはずの大型連休が、困窮家庭の子にはつらいのだという。大阪社会保障推進協議会の事務局長で、シングルマザーを支援する寺内順子さんの話だ。

 旅行や遊びに行けないからではない。「学校の給食がなくて、おなかがすくんです。連休も働かなくてはいけない親も多い。今年のように日の並びがいいと、なおさら」

 寺内さんはそんな子どもたちと、兵庫県内の一軒家に泊まり込む「キャンプ」を予定している。これまでのキャンプで、三度三度おなかいっぱいのご飯を食べて「ぼく、なんか心が平和や」とほほえむ子や、荒っぽい言動が消えて甘えだす子を見てきた。「食べ物には大きな力がある」というのが実感だ。

 福岡県も子どもの貧困対策として「食の力」に期待する。コンビニエンスストアから売れ残った弁当やおにぎりなどを分けてもらい、支援団体などを通じて学習支援の場で、子どもに提供する。

 売れ残りとはいえ、店頭に置く期限が過ぎただけで消費期限は来ていない。コンビニには各団体が引き取りに行く。福岡県は、学習支援の場13カ所の助成金計260万円を予算化した。居場所づくりも兼ねて手料理を出す「子ども食堂」が各地に広がっているが、頻度は月に2回程度。福岡県は、日常的に子どもを支援しようと考えた。

 この対策は賛否を呼んだ。

 毎日新聞西部本社発行の夕刊は、困窮家庭の子どもたちへの偏見やいじめを助長したり、子どもたちの誇りを傷つけたりしないかと問いかけた。学習支援に携わる人の「今日、明日食べるものにも困る絶対的貧困下の子どもにとっては一つの手段になる」との声を紹介しつつ、「効率ではなく、こどもとその家族の尊厳を守ることが最優先。『ない』よりマシの考えはよくない」との意見を載せた。

 困窮する子は、それだけで傷つき孤立している。ならば食事一つにも、いやさまざまな力を持つ食だからこその心配りが大切かもしれない。

 寺内さんは「自治体が危機感を持ち、新しい試みをやるのはとりあえずいいことだ」と言い、「やってみて子どもの反応や課題を知り、臨機応変に対応してほしい」と話す。そして、できあいの物であっても、ご飯はお茶わん、おかずはお皿にと付け加えた。「それだけで、子どもは大事にされていると感じる」と。

 「心が平和や」。そんな言葉をすべての子が口にできるために何が求められるのか、賛否を超えて、私たちも考えたい。(論説委員)

毎日新聞2016年5月4日 東京朝刊

 

<所感>

 旅行や遊びに行けないからではない。「学校の給食がなくて、おなかがすくんです。連休も働かなくてはいけない親も多い。今年のように日の並びがいいと、なおさら」・・・

 今の日本社会で「学校の給食がなくて、おなかがすく」子供がいるのか?と信じがたい。

 何かをしてあげたいとの素朴な気持ちを持っていても、相手の自尊心を傷つけるのではなかろうかと躊躇している人は多いと考える。

 早朝に愛犬を連れて路肩の空き缶等を拾う人がいた。私も犬の散歩を出勤前の早朝にしていたのでよく出会った。背に大きなかごを背負い、深々と帽子をかぶってマスクをしていた。その方は、私の親友の兄貴さんで、小学5年のときの担任だった人で、すでにガンに侵されていたことをあとになって知った。

 その方が亡くなられて半年くらいたった頃に、犬と私の散歩をしながら空き缶拾いを始めた。

 「表彰されるわ、あははは」と隣家の婆さんから言われた。素朴な善意が逆目にでることはよくあること。

 善意の押し付けとか売名行為とか言われることがある。その覚悟をもって事に当たらねばなるまい。

 

<👀も>

 今日の木津公民館は安藤氏も出席した。タイム測定をそれぞれ2回実施。8日のユーリンピックは、杉本氏、表氏と3人で一台の車で行くこととした。

 


予想を超えた歴史考証の面白さ 読み物としても秀逸です

2016-05-02 16:11:06 | 日記

 ある人気作家が、ネット上で紹介していた『考証要集』(大森洋平著、文春文庫)というのを買い求めた。歴史小説を書く人が利用している資料がどんなものなのか興味があったんだけど、これが予想をはるかに超えて面白いのだ。

 著者は、NHK番組の時代考証を担当するディレクター。時代劇や戦前・戦中劇などに登場する言葉や所作、衣装、美術が史実に合うかどうかを検討するのが仕事だそうで、本書は制作現場のために作成した膨大な「考証メモ」から、何度も間違いを指摘した言葉や気づきにくい間違いを選んで紹介している。

 たとえば、こんな感じ。

 生(い)き様(ざま)。古来の「死に様」から生まれた戦後の造語だから、時代劇では使ってはいけない。

 セイタカアワダチソウ。明治末期の渡来植物。時代劇のロケでは見つけ次第引っこ抜くこと。

 勇気をもらった。最近はやりだした表現。昭和以前は「勇気づけられた」。そもそも勇気はわき出るもので、他人とやりとりするものではない。

 五十音順なので、気になる言葉を辞書のように引けるのだが、間違いっぷりが笑えて、読み物として楽しめる。人が何をどう誤解するのか、NG集の面白さ。もちろん自分の勝手な思い込みにも気づかされる。まさに目からウロコ。

 で、目からウロコが落ちるを引くと。出典は聖書で、明治期に翻訳が許されてから広まった。江戸っ子が使ったら〈そいつは隠れキリシタンになってしまうのでくれぐれも注意する〉だって。

 連休だし、時代小説でも読んでみようかな。(篠原知存)

2016.5.2 産経 【ん!?】 より

 


<👀も> 

 森林公園のツツジを見に行った。全体として6~7分咲きだった。

 12時30分頃 倉見のそば屋に寄ったら売り切れだった。

 

 そば処 くらみつ

  営業時間11:30~15:00 (売り切れ次第終了。遠方よりお越しの際にはお電話ください)

 定休日  火・水曜日

 〒929-0455

 石川県津幡町字倉見ツ1-1

 電話 076-208-3216

 携帯 090-3764-9924

 Email  sobakurami2@gmail.com

 と書いた名刺をもらってきた。

 店の雰囲気は落ち着いた感あり。1~2人で行くのに適。駐車スペースは普通車1台分。無理して2台かな。

 

森林公園インフォメーションセンター学習ホールの利用料

                平日    土・日・祝日

9時~12時         1880円     2360円

13時~16時30分     2460円     3080円

  

 


失われた「ひとみ」

2016-05-01 10:53:03 | 日記

 ヒンズー教の神シバには両目に加えて額にもう1つ目があった。

 ▼神話によると「第3の目」は普段閉じられ、ひとたび開けば雷電を発して万物を焼いたとされる。シバの瞑想は幾星霜に及び、妻の女神パールバティーは迷惑したらしい。すねた妻が両手で夫の目をふさぐと、世界は咫尺(しせき)を弁ぜぬ闇に閉ざされた。慌てたシバはもう1つの目を見開き、光を取り戻したとの挿話がある。

 ▼光であれ闇であれ、神話が解き明かそうとしたのは世の成り立ちだろう。現代科学が目指すものも変わらない。〈正体は君だつたのかヒッグス君宇宙、生命のなべて重きは〉田村富夫。万物に質量を与えるヒッグス粒子しかり。アインシュタインが100年前に存在を予言した重力波の検出しかり。宇宙誕生の謎という光源を求めて、人類は夜空を仰いでいる。

 ▼光ならぬ不可視のエックス線を、その「目」で拝みたかったろう。地球との交信を絶っていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の天文衛星「ひとみ」である。ブラックホールの出すエックス線を捉え、銀河の進化や謎に包まれた暗黒物質の究明につなげる予定だった。制御に目端を利かせるどころか人為的なミスが重なり、観測を始める前に壊れたという。

 ▼11年前に打ち上げた「すざく」など、この分野の衛星は3基続けてトラブルが起こっている。今回は開発費310億円が消えた。過去、現在、未来を見通すシバに一言相談すれば、と嫌みも言いたくなる。子細な検証で再発を防がなければ志を遂げずに散った「ひとみ」が浮かばれまい。われわれも根気よく夜空を仰ぎ続けたいが。

 ▼後継機の登板は2028年という。シバならいざ知らず、市井の者が目をつぶってやり過ごせないカネと歳月だろう。

2016.5.1 【産経抄】

 

〔註〕 咫尺を弁ぜぬ =  視界がきかず、ごく近い距離でも見分けがつかない。

 

<所感> 後継機の登板は2028年という。シバならいざ知らず、市井の者が目をつぶってやり過ごせないカネと歳月だろう。

 市井の者の尺度で軽々に云々するのは如何なものか。

     

研究開発費について

初公開!「研究開発費が大きい」トップ300社 2016年5月1日 東洋経済 ONLINE から抜粋)

1位トヨタは年1兆円超、自動車や電機目立つ

 人工知能、ロボット、燃料電池、新薬、新素材――。画期的な技術は世の中の新しい流れをつくっていく。そこに欠かせないのが研究開発だ。

 

 

エビネラン