風薫る初夏を迎えた。さわやかな風が心地よいが、汗ばむ季節でもある。いつのころからか、やたらと臭いを嫌い、消し去ろうとする社会になった。とりわけ男性の体臭は嫌われる。中高年の加齢臭(かれいしゅう)はもはや論外。最近は30〜40代の男性も「ミドル脂臭(ししゅう)」に気を使わねばならない。
▲ドラッグストアをのぞくと専用のせっけんや制汗スプレーの種類が豊富だ。飲んで体臭を抑えるサプリメントがあることくらいで驚いてはいけない。体からバラの香りを放つというサプリさえある。
▲体臭や口臭で周りの人に迷惑をかける「スメハラ」(スメルハラスメント)なる言葉が広がる。ひょっとして自分がそうなのかもしれぬ。そう思っても当の本人は気がつきにくいので、疑心暗鬼になる。人に注意するのもはばかられるから、会社の誰かが教えてくれることはめったにない。
▲対策に乗り出した企業もある。社内で「エチケットセミナー」を開き、スメハラ防止と社員の意識向上を図っている。社内の服装規則に「臭い」の項目を設け、啓発に努めるところもあるようだ。社内だけの問題ではなく、人が相手の営業活動にも悪影響があると考えるからだ。
▲日本人は昔から臭いや香りに敏感だったのかもしれない。源氏物語に「薫中将(かおるちゅうじょう)」と呼ばれる人物が出てくる。体からかぐわしい香りが漂う。こちらはスメハラどころか、女性に好まれた。
▲臭覚は人間にとって大切だ。ガス漏れに気づいたり、腐った食べ物かを判断したりもできる。だが、臭いものにふたばかりしていては臭覚が衰えないか心配になる。世の中にはきな臭い、うさん臭いものがたくさんある。
余録 毎日新聞2016年5月9日 東京朝刊
<👀も>
今年のユーリンピックは終わった。坂井会長、杉本氏、表氏とココスに入って、坂井会長と杉本氏の3位入賞を肴にして談笑した。
私は昨年同様の8.2で最下位から2番目だった。
杉本氏いわく「宮下さんのような太極拳との取り組み方が一番いいのではないか」・・・・うう~ん! どいうこと! もしかして、「名もいらず、官位もいらず・・・」ってこと? 「下手なりで楽しむ」ってこと?
名も官位もいらないが、楽しみながら上達していきたいよ~。
”出場させていただきありがとう。より一層のご指導をお願いします”
”気を付けて講習会に行ってきてください”