上村愛子選手がメダルを逃したの、本当に残念でした。
私は特にスポーツファンではなく、ましてモーグルのことなど何も知りませんが、今回のバンクーバでの上村選手のメダルの行方は、ちょっと気になっていたのです。
それというのは、前回のトリノオリンピックで、5位に終わった後の彼女のインタビューを、新聞で読んだことからでした。
4年もたっているからちょっと曖昧ですが、だいたいこんな内容でした。
上村選手は、金メダルを撮った荒川静香選手の演技を見て、“金メダルを取る人というのは、こういう人なんだ”と思ったそうです。そして、“メダルを取れない自分は、どこかダメなんだな”とも。
私はそれを読んで、“ダメじゃないよ!運命の女神が、ちょっと意地悪しただけだよ”と思いました。
だいたい、4年間頑張ってきて、たったワンチャンスしかないんですものね。モーグルなんか、わずか30秒足らずで演技が終わってしまう。
“あんなに努力したのに。苦しんだのに。神様、神様!”と思った。
でも、どの選手も同じように努力しているんですものね。努力なしではトップに立てないけど、努力したからって報われるとは限らないのが勝負だものなぁ……。
こういうすごく頑張っているのに報われない場面とか見ると、そもそも努力さえしていない自分が情けなく申し訳なく、よけいへこんだりするんですけど。
上村選手のコメントは清々しかったけど、止まらない涙を見ていると悲しくなった。
これから競技に挑む彼女の旦那様が、メダルを取ってくれるといいのになぁ、と思いました。