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山登りはじめました めざせ!富士山編 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2009-06-17 |
この本の著者、鈴木とも子さんと、『マラソン1年生』のたかぎなおこさんは、それぞれ自分のフィールドに、お互いを誘っているのです。
(鈴木さんはたかぎさんを誘って塔ノ岳に登り、たかぎさんは鈴木さんと“戸田マラソン in 彩湖”に出場)
そうして、お互いにそのことをマンガに描いているので、両方読むとさらに面白いです。
で、この本のこと。
私は、父がエセ山男だったため、山登りにあんまりいいイメージはありませんでした。
辛い、苦しい思い出しかなかった。
父は弱い人や子供に合わせる、という発想のまったくない人で、小2のとき県内の山に一緒に登らされたのですが、普通小さな子供(弟なんか幼稚園だったし)と一緒だったらゆるいハイキングコースを行くものですが、そんな道では自分が物足りなくてつまらないものだから、かなり本気な登山道を行かされました。トラウマになる恐怖体験でした。
(弟はもっとひどい目に遭いました。小4くらいの時、危険な岩の道を命がけで登って山小屋についたら、まわりの登山者がひそひそ話していたそうです。“子どもだ、子どもがこんなところにいる!”って。それだけ、非常識なコースだったってことです)
でも、“山は、悪くないよね”って気持ちが子どもの頃でも心のどこかにあって、悪いイメージになってしまった山の、美しい部分、素敵な部分に触れたい、って思いもあったのです。
中学の時、新田次郎氏のエッセイとか読んだし、高校の時は“クライマー列伝”で良かったかしら、漫画も読みました。
このコミックエッセイも、そんな延長で手に取ったのかなあ、と自己分析しました。
山登りなどしたこともなかった著者が、高尾山からはじまって、富士山に登るまでになる過程は、ちょっとひとつのつながったストーリーみたいで、最後にはちょっと感動してしまったりして。
“高尾山くらいなら、登ってみたいかなあ”、なんて気にならされたりもします。(術策にハマっている!)
あと、素敵な旦那さまと立山や富士山に登っているのが、かなりうらやましかったです。