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わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~ 価格:¥ 1,659(税込) 発売日:2010-01-30 |
以前、職場の先輩に《詩のこころを読む》という茨木氏の著書をいただいたことがあるのですが、その前から気になっていた詩人でありました。
私は、詩人というのは詩人の魂を持って生まれてくる、と常々思っているのですが、ひとくちに詩人と言っても、どんな感性でこんな言葉が紡ぎだされるのだろう、と思うような言葉の魔術師みたいなひとも、また、シンプルで身近な、心に寄り添うような詩をかくひともいます。
私にとっての茨木氏は、後者でした。
《わたしが一番きれいだったとき》や、《自分の感受性くらい》などの詩が、我が事のように心に響く女性は、私以外にも多いことでしょう。
会場にパネルで飾られていた詩も、真摯で、生真面目なくらいのストレートな言葉が多く、等身大の女性と対峙しているように感じました。
母は詩などあまり読まない人ですけれど、茨木氏自身の、美しくきりりとしたたたずまいには魅かれたようでした。
そうして、私と母は美術館や博物館などに出掛けると、ミュージアムショップをひやかすのを楽しみにしているのですが、母は、(茨木氏とともに詩誌「櫂」の同人だった)谷川俊太郎氏の『ことばあそびうた』を買っていました。
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ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ) 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:1973-10-01 |
最近、老いてきた母が小さくなったように思え、それでも、今まで触れたことのないものに触れ、「面白いね」とちょっと目を輝かせてくれると、嬉しくなるのです。
そうして、最近、自分ももう若くないな……と気分が落ち込むことも多い日々なのですが、いやいや、そんな覇気のないことではいけない、と、背筋を伸ばしたい気持ちになった展示でもありました。