あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

美しいひとの、勁く繊細なうた。

2010-09-08 23:18:25 | 日記・エッセイ・コラム

わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~ わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~
価格:¥ 1,659(税込)
発売日:2010-01-30
今日、母と『茨木のり子展』に行ってきました。

以前、職場の先輩に《詩のこころを読む》という茨木氏の著書をいただいたことがあるのですが、その前から気になっていた詩人でありました。

私は、詩人というのは詩人の魂を持って生まれてくる、と常々思っているのですが、ひとくちに詩人と言っても、どんな感性でこんな言葉が紡ぎだされるのだろう、と思うような言葉の魔術師みたいなひとも、また、シンプルで身近な、心に寄り添うような詩をかくひともいます。

私にとっての茨木氏は、後者でした。

《わたしが一番きれいだったとき》や、《自分の感受性くらい》などの詩が、我が事のように心に響く女性は、私以外にも多いことでしょう。

会場にパネルで飾られていた詩も、真摯で、生真面目なくらいのストレートな言葉が多く、等身大の女性と対峙しているように感じました。

母は詩などあまり読まない人ですけれど、茨木氏自身の、美しくきりりとしたたたずまいには魅かれたようでした。

そうして、私と母は美術館や博物館などに出掛けると、ミュージアムショップをひやかすのを楽しみにしているのですが、母は、(茨木氏とともに詩誌「櫂」の同人だった)谷川俊太郎氏の『ことばあそびうた』を買っていました。

ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ) ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ)
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:1973-10-01

最近、老いてきた母が小さくなったように思え、それでも、今まで触れたことのないものに触れ、「面白いね」とちょっと目を輝かせてくれると、嬉しくなるのです。

そうして、最近、自分ももう若くないな……と気分が落ち込むことも多い日々なのですが、いやいや、そんな覇気のないことではいけない、と、背筋を伸ばしたい気持ちになった展示でもありました。

コメント
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