あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

スープは、ありがたい。

2010-05-15 23:33:21 | 食・レシピ

母が、右肩を痛めてしまいました。

数日前から痛かったらしいのですが、すっかり悪くなってしまったのです。

あやの事のショックで、免疫力が落ちているせいもあるかも。

痛くて食欲がない(熱も出た)、右手が使えない、痛み止めの薬を飲んだせいで胃が荒れてる、という三重苦で、ろくろく食事もできませんでした。

(そうでなくても、3日前は私も母もあまり食べられなかった)

そんな昨日、近所の奥さんから新鮮なキャベツをいただきました。

旦那さまが、家庭菜園で収穫したものです。

スープなら、母も食べられるのでは、と、そのしゃきっとした瑞々しいキャベツをスープ煮にしました。

鍋にキャベツ、ベーコン、キャベツ、ベーコンと重ねて入れ、ひたひたより少ないくらいの水、ブイヨン、塩、味を丸くするためのひとつまみの砂糖を入れ、ただ煮るだけ。(キャベツはざく切り)簡単!

それを母は喜んで食べて、「美味しい!」と感激してくれました。

「キャベツを煮る匂いがしてね、ああ、キャベツ食べたいな、もしかして食べさせてくれるのかな、と思ってたの。既製品よりずーっと美味しい!」(注 : 母の主観)と言われて、こんなシンプルなスープでこんなに喜んでくれるなんて、とこっちも感激。

春キャベツの甘さに助けられたのでしたが、それにしても、こういう時スープってありがたい、と思った出来事でした。

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風と、花と。

2010-05-14 22:32:40 | ペット

風と、花と。
庭の片隅に、あやのためのささやかなお墓をつくり、そこにやはりささやかな花を飾りました。

あまりにも風が強かったので、花は半ば土に埋めて。 午後になれば少しだけ陽の光も射して、風も訪れてくれるところだからほっとしました。 思えばあやは完全室内飼いだったから、本当に久しぶりの外がもの珍しいかも。 「また、生まれ変わって会いにきてね」と、つい語りかけてしまいました。 「あやだと分かるように、また私の脚にしがみついてくれるといいんだけど」とも。

風に花が揺れるのを見ながら、そんな事を考えていました。

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抱きしめたい。

2010-05-14 22:17:44 | ペット

抱きしめたい。
これはまだあやが本格的に弱る前の、1月末に撮った写真です。

あやが逝って丸二日。まだ慣れなくて私も母もつい、「あれ、あやはどこ?」と言いそうになったり、無意識にあやを目で探したりしてしまいます。

あやを世話しているつもりだったけど、本当はあやに頼っていたのだと実感。 とくに心の面で。 『火が消えたよう』とはこの事だね、と母と話しました。 何より、あやを抱きしめられないのが淋しくてなりませんでした。

今朝、5時過ぎに目が覚めて、胸にぽっかり穴が開いたような喪失感に襲われて。 それで大人げなく、『なんで夢の中にさえ出てきてくれないの』とじくじく泣き言言ってまた寝たら、なんとちゃんとあやが出てきたのでした。 いつものように抱きしめて、『あやだ、あやだ』と思って目を覚ましたら、すこうし、満たされた気持ちになりました。

本当に助けられていたのだ、そして今も助けられているのだと、改めて思いました。

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ありがとう、あや。

2010-05-12 22:29:09 | ペット

今朝早く、あやが逝った。18歳になって2ヶ月、というところだった。

朝起きたら、母が、「あやにお別れしてあげて」と言った。

えっ、という感じだった。弱ってはいたけれど、こんなに突然に逝くと思っていなかったから。

母が朝5時過ぎに起きたらもうだいぶ調子が悪く、5時半頃から苦しそうになって、6時少し前に、静かになったということだった。母はその後も6時半頃までずっと、抱いてさすっていたそうだ。

最初は全然、実感が湧かなかった。悲しさが押し寄せてきたのは、30分ほどたってからのことだ。

もうほとんど食べものを口にしなくなっていたけれど、奮発してちょっといい鮪の刺身を買ってきて手の上にのせてあげたら、一昨日、昨日とほんの少しだけれど、食べたのだ。

少しは食べられるのだから、まだ大丈夫、と思ってしまった。でも、あれはあやの、サービスのようなものだったのかもしれない。

昨日時々、こちらを見て何か訴えるしぐさをした。水が欲しいのかな、とおもって湯呑を口元に持っていったけれど、顔をそむける。

今から思えば、甘えたかったのかもしれない。でも数日前から、痩せた体を触られるのを少し嫌がっていたので、あまり抱きしめてやらなかった。でも、あのときばかりはたぶん、抱きしめられたかったんだ。

あやだけが、最後の1日だと知っていたんだ。

夕方、久しぶりに膝に乗ってきて、その真剣な表情に私と母は少し笑ったけれど、あれもたぶん、あやのお別れだったんだ。

夜、居間にいないのに気づいて、探しに行くと風呂場の入口にいた。そっとしておこうかと思ったけれど、「来る?」と聞くと素直についてきた。あれが唯一昨日、私がやってよかったと思えることだった。

でも、寝る前に抱きしめはしたけれど、なにしろそんなに早く逝くと思っていなかったので、私が言った言葉は、「おやすみ、暖かいところで寝るんだよ」というありふれたものだった。

もっと一緒にいてやって、あやの大好きな言葉「大丈夫。心配いらないよ」を言ってやれば良かった。

でも昨日は仕事が休みでずっとあやと一緒にいられたし、今日は遅番だったので、お別れもできたし、気持ちを落ち着かせることもできた。あやの、贈り物だったのかもしれない。

あや、本当にありがとう。大丈夫、心配いらないよ。

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とびきり、た・ま・ご。

2010-05-10 23:55:44 | 本(料理の本)

自慢したくなる卵の料理 (講談社のお料理BOOK) 自慢したくなる卵の料理 (講談社のお料理BOOK)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-11-12
これは、図書館で借りてきた本です。

私はほとんど好き嫌いがないのですが、あまり食にこだわりのない好き嫌いがないタイプではなく、好物がたくさんある、つまり食いしん坊なタイプです。

その私の好物の中でも、かなり上位にくるのが、卵。卵料理は何でも好き。(ちなみに魚卵も大好きです。イクラ、数の子、明太子、2回くらいしか食べたことないけど、キャビアも!)

以前、ミステリに出てくる食べ物が気になったと書きましたが、その中で最も美味しそう!と思ったものも卵料理でした。

クレイグ・ライスの『七面鳥事件』で良かったかな?気のいい小悪党コンビ、ビンゴとハンサムが、お金目当てにある人物を拉致するのですが、ほんとはお人好しのふたり、さらってきたその人になるべく快適に過ごしてほしいと思う。

食事もちゃんとしたものを出したいけれど、大の男3人に対して、卵が4つしかない。

ところがさらわれた当の人質の男が、それで3人分の料理を作ってくれます。黄身と白身を分けて泡立て、それを合わせて焼いたふわふわの卵焼き。いわゆるスフレオムレツですね。美味しそうだったなぁ……。

アガサ・クリスティーのミステリによく出てきた、マフィンとポーチドエッグの組み合わせも気になった。ポーチドエッグは上手に作るのが難しいので、いまだに憧れメニューです。

この本に載ってるのは、ホントに定番の卵料理ばかり。でも、それだけに見てるだけで食べたくなる。それに、卵料理ってバリエーションも豊富だなぁ、と改めて感心します。

オムレツや目玉焼きなどのおなじみメニューのほか、ウッフベネディクトやキッシュ、ガレットなどのお洒落な料理。それからプリンなどのスイーツまで……。

ところで、気になったのは、なぜか巻末の小エッセイ(掌編小説?)で、さりげない恋のエピソードを載せてること。料理本なのになぜ?と思いました。

(それで何となくラストが締まる気もするのですが)

なんだか、フランス語の卵、“ウッフ”という響きが、ちょっと色っぽく思えてきました。

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