月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

洗足池のカフェ634

2021-10-06 12:57:00 | 東京遊覧日記

 

 

6月24日水曜日晴れ

 

いよいよ東京に来て5日めの朝。昨日は、昼と夕方、別々の仕事先から連絡があった。

今朝も、朝から定期モノの冊子のことで打ち合わせの電話。そして、友人からは、シャンソンライブをする件で席をとるなら早めにと、メールがある。

東京4泊5日もいよいよ幕引きだ。

 

 

Nはもう少し、東京にいてほしそうであったが、昼すぎの便で帰ることにした。午前中、近くのスーパーで買い物をして、簡単なものをつくる予定でいたが、Nがおすすめのカフェが洗足池にあるというので、出かけた。東急沿線の洗足池という。駅をおりて、商店街を歩く。

「634」というカフェ。 

こぢんまりとしてよい雰囲気。通りをあるく人の姿が席からみえるのが、楽しい。テイクアウトのお弁当をとりにくる人が多い。これは、なかなか期待できそう。

野菜はシャッキリ新鮮で濃い味。野菜ちぢみのつけあわせ。豚のしょうが焼きも、肉厚でしっかり食べ応えがあり、家庭的な味付けでおいしかった。食後のコーヒーには、自家焙煎のケニアのものを。こんなマイナス要素がみあたらない気さくなカフェが、近くにほしいなと思う。

この頃の良いと思うカフェは、フィンランドのヘルシンキを舞台にした「かもめ食堂」のイメージが強いように思う。関西には意外に少ない。









 

 

せっかくなので、洗足池まで足をのばす。






 







 

スワンタイプのボートがつないであり、ぐるりと散策するには十分の広さ。近くの邸宅やマンションも高級、洗足池はハイソな環境だった(聞くところ、パイロットの方なども何人かお住まいという)。千束八幡神社や、弁天神社を参拝し、半夏生が咲き誇る池のまわりをぐるりと歩いて、のんびりできてよかった。東京にもこういう広々とした自然があるのだ、と思いホッとした。

 

昼3時の便で、帰阪。

家へかえると、蝉がなきはじめていて、風がひんやりと山から吹いてきて、ああ、やっぱり関西は、風が湿っていて(山が多いから)いいなと改めて。うちへもどって落ち着いた。5時から、仕事の打ち合わせをZoomでする。