緑の風が5月を象徴している。
夜は寒いけれど、昼間は初夏!水玉のワンピースをひるがえして出掛けたくなる季節である。
週末、日本画家・森田りえ子さんの「花らんまん展」を観に、「香雪美術館」へ行ってきた。
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神戸阪急の御影駅。ひなびた小さな駅が可愛らしい。
駅を降りると、おいしそうなパン屋さんやケーキ屋さんが数軒、出迎えてくれる。小さな街なのに、ケーキ屋さんは10軒はある。
御影は初夏がとっても似合う街だ。なぜって、街路樹の木々が素晴らしい。
クスノキや松、サクラ。
樹齢が古い木々が、そこかしこにあって、アザミやたんぽぽなどの小さな花も道端にぽっかり、堂々と咲いている。
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豪邸の庭の緑も枝振り豊かで、緑の道を連ねている。
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さて、森田りえ子さんの「花らんまん展」は、ある意味想像したとおりだった。
神戸の博物館で見たポスターになった1枚が好きで、それに惹かれて出掛けていったのだが、
大人の階段を駆け上がる途中の舞妓さんの表情がはずかしげて、 バックの咲いたばかりの爛漫なサクラと
溶け合って、ともかくステキな絵だった。
祇園祭での、2人の女性を描いた作品も印象に残る。人物画がよかった。
肌の描き方が色気があっていい。
白梅と紅梅の作品もいい。
ただ松園先生や小倉遊亀などの日本画と比べると、もう少し…、というところか。あまりに綺麗すぎて、少し息苦しい。スキがないのだ。
絵にも陰陽があるといいと思う。華やかな作品の中の、数枚の苦悩とか、迷い、焦りみたいなものが見あたらなかった。
陰鬱な作品が今回ひとつもなかったのが気になった。こういう暗いものも描けたら、絵に深みというか厚みが出るのではないだろうか。
じっーといつまでも見ていたい、明日もみたいなーと思うのではないかしら。(見る時間、みる時の心境で語りかけるものが変わっていく絵はステキだ)
とか、森田さんをよくわかりもしないのに。
失礼なことを書いてしまい、全く検討はずれであれば申し訳ありませんでした。
香雪美術館の庭園でゆっくりと青もみじを感じてから、
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ぷらぷらと「弓弦羽神社」へ。
ここは、スケーターの羽生選手の活躍以来、有名な神社になったところだという。
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境内に向かう途中の掃き清められた庭と深い森。
見上げれば、緑が降ってきそうだった。ああもう数カ月で夏なのだな、
少し焦る思いで改めて気付く。
緑の葉がゆらゆらと風と太陽を浴びて気持ちよさそうだった。
五月の緑と雨は、目をみはる。
先日の雨もしっとりとして爽やかだった。
このあたりは、北側に深田池公園(鯉の泳ぐ広い池とベンチがあり、ぽーとするには最高の公園)があり、
水際の青い松や柳が沢山あって、本1冊持って散策するのに最高の立地だ。
きっと朝の散策もいいだろうな。
神戸は川や海、松の公園や鎮守の森が街に溶けこんでいて良い。
私の暮らす街とどこが違うって、
やはり街の歳月が違うんじゃないかと思う。年期が違う。樹をみればわかる。
帰りには、ケーキ屋さんを2軒はしご。
「セセシオン」でおいしそうなのを2個買って、御影高杉の本店で
ヌワラエリアと特製ケーキを食べて帰る。
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小倉遊亀、上村松園さん
表情や溶け込むような空間のバランスは
安心感と親しみを感じます。
表情や仕草が繊細に表現されていいですね。
(うちも玄関のカレンダーは上村松園です)
森田さんは現代アートのようなイメージ感。
色づかい、バランスに迫力を感じます。
のどかないい一日。こういう時間は大事にしたいなぁ~
ケーキはデザインもいいですね
Wベリーサンド?おいしそうです(笑)
そう、玄関にカレンダー。よいですね。
うちはカレンダー、冷蔵庫の横と
机の近くに一枚です。
森田さんは、まだ60歳くらい。
絵そのものという感じの美貌と色気のある方の写真が展示されていました。生涯に
あとどれくらい書かれるのかな。