月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

「恋する古伊万里」展に行く

2019-09-28 23:34:57 | 器を買いに



金木犀のよい香りに誘われて、兵庫陶芸美術館へ行きました。

立杭焼の窯元が並ぶ陶芸の里にて開催されているイベント「恋する古伊万里」展
1階、2階の3部屋で構成。地階での同時開催には「イギリス陶芸コレクション」。




17世紀初頭。備前有田で生み出された磁器は伊万里港から各地にむけて積み出され、伊万里焼と呼ばれるようになったそうです。中国陶磁のうつしに始まり、やがて日本の富士や紅葉、草木や月、生物など日本らしい意匠が磨かれていきました。














ちまちまとした小さなものから、見応えのある大皿まで。
おままごと気分が昇華する、かわいい絵皿、かたち、色、デザイン性。
真正面から、横から、後ろから。振り返っては、しゃがんで下からのぞいたり。もう一度、後戻りしたり。

小さくユニークなかたちに、絵筆をいれたものがときめき、何度でもみたくなる。











古伊万里をみていると、安土桃山、江戸、明治期の人の暮らしぶりや食卓風景、おしゃべり、など。
その時代の日本文学とともに浮かび上がってきて、見惚れます。

本展示は、柴田昭彦、祐子夫妻によって蒐集され、佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈された柴田夫妻コレクション1万点あまりのからの展示内容に。特に江戸期のものが多かったです。










同時開催のイギリス陶芸コレクション。
日本と海外作品との対比もおもしろく特にルーシー・リー、バーナードリーチのものなど。古伊万里とは全く違った世界観。古伊万里には、日本の暮らしや美学が感じられるものが多かったですが、
イギリス陶芸では、
作り手の作家そのもの、人生や姿勢、いわゆる人のあり方が迫ってきて、
(そしてエレガンスで)。とても良い刺激をうけました。楽しかったです。

兵庫陶芸美術館、明日(9月30日まで)

このあと、篠山のJAで新米の5分づきと、焼き肉用の丹波牛やりんご、みかん、山の芋などを買って、イカリスーパーで好みのお味噌などを買って帰路につきました。篠山は、豊かな土地だとしみじみ思い返しながら。


























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