月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

母のワクチン接種

2021-11-04 10:19:00 | コロナ禍日記 2021

 

 



(書き溜めていた日記が懐かしかったので、アップしました)

 

6月28日(土曜日)晴れ

 

母がいて、夫がいて、実家で過ごす時間はなぜ、こんなに安息の心地でいられるのだろうか。無意識の中で、わたしは家に一人暮らしをさせている、89歳の母のことが、相当、気になっているらしい。

 

だから、姿かたちが以前と変わらないところを探したりして。

几帳面に台所仕事やゴミの始末など、後かたづけをしている姿をみて、こう安息できるのだと思う。

 

きょうは、母のワクチン接種の日だった。

12時半に到着し、1時半には家を出た。家人(夫)のまわす車でワクチンにつれていき、ほぼ隣に立っているだけであったが母に付き添えて、よかった。

市内の保健所のそばの公民館のようなところで行われたのだが、受付の待機(50人)に始まり、受付、問診、接種前の待機、接種、5分の経過観察、30分の経過観察と。どこも長蛇の行列ばかり、待たされてばかりの接種。肩をだす65歳以上の高齢者たち。そこへ、回転イスにすわり、リズミカルに接種していく医師たち。注射器の針をさすのは、ほんの5秒たらず。あっという間のワクチン接種だった。受ける患者は高齢者ばかりだが、その人たちの表情の中に、子供の時の彼ら彼女らの面影を、わたしは探していた。(これはわたしの最近の楽しみ)

 

副作用が心配されたが、母は痛みも発熱もなく、全く平常と変わらないらしい。偶然にもNの職場接種も祖母と同じくきょうの2時に接種していた。メール(LINE)で知るところNのほうが、腕のほうが筋肉痛で手があがらないしい。微熱もあるとか。

 

 

夜。実家でテレビをみていたら、デルタ株(プラス)が市中感染。日本で37例出ている、という恐ろしいニュース。匂いや味覚異常に加えて、手足の末端が壊死し、切り落とさないといけない症例もあるとか。感染力は2〜5倍、外出先ですれ違っただけで感染することもあると報告されている。

 

 

 

今晩の夕ご飯は、ひらまさのお造り、あまだいの塩焼き、かぼちゃの煮付け、おぐらのぽんず酢、じゃがいもとしいたけの味噌汁、こんにゃくのいり煮。純米吟醸。

 



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