ある商社さんから電話とメールを受け、新規の引合を貰い(この商社さんの案件はたまたまだが、何故か
いつも私が受けていた)、某大手I様の案件を追いかけていた。構想図も何度か出して商社さんと一緒に
打合せにも行き現地確認もした。ラインものなのでたくさんの設備があり、それらの積算も済ませていた。
そして1週間前、営業のYさんがそのお客様I様に行くと予定表に書いてあったので何で?と思って聞いた。
Yさんは私と同じ、よそから来た”一人親方”だ。大手商社で取締役まで務めた人で、うちの社長はその人脈
などに魅力を感じたのだろう。業界の偉い人を知っているからとパイプ役を期待した?
Yさんはお客様Iの偉い方に呼ばれて行くと。そして帰社して言うには、お客様は『あんたが行ったと言う
からW(うちの会社)を指名したんだ。なんであんたが営業担当しないんだ?』と言われたそうな。
そう言えば商社さん、数ある同業メーカーの中からお客様が我が社を指名された とは仰ってた。自分は
てっきり、うちの製品が優秀だってことご存知で指名して下さったのかな?位に思っていたのだが、理由が
解り、社長には全部過去の資料から何から全部Yさんに渡すから、後はやってもらって下さいと伝えた。
勿論サーバーの中にも誰でも見れるように引合案件の中に個別でちゃんと入れてある。
すると社長とYさんが更に私を呼んで言うには『一緒にやったらいいやん。成功報酬は折半とか7:3とか
したらいいやん』と。Yさんは『今まで通りやってくれたらいいやん。とりまとめは私がするから』と。
私『結構です、成功報酬の何割とか全く要りません。何も要らないので完全にこの案件から降ろして欲しい』
と伝えた。資料作成のしんどい目だけさされ、多分Yさんは実質的な作業は何もしないだろうことは目に
見えていたから。
実は、商社の横柄でエラソーな態度に辟易もしていた。仕様の確認で電話した時 余程虫の居所が悪かったのか
ボロクソな言葉を浴びせかけられ、いきなり怒られる意味分からないけど?こんな日によって態度が違う様な
担当は信用出来ない。これからも何が有るか分からない。そんな客からは仕事要らない、こんな客とは一緒に
仕事出来ない と私は思っていたので、正直”渡りに船”だったのだ。もう一切関わりたくないわと。
私、悪いけど今まで上等のお客様としか仕事したこと無いのよね。皆紳士でお行儀良くて頭良くてエリートで
カッコ良くて魅力的で。だから今の仕事が好き!と言えるのかも知れない。まあ、会社によってはたまには
変なのが居たのも事実だけれど、私は自分の意志でそんな変な客は排除して来たから。なので付き合いのある
お客様は上等な人、上等な会社だけが残っているという訳。こっちにだって選ぶ権利は有るんだ。何でもかんでも
仕事欲しさに無節操にしっぽ振って行く訳じゃない。
で元の話に戻るが、その営業のYさん、パソコンが出来ない。
大手商社の取締役まで務めた人は、メーカーからの仕様書だの見積だのに、名前だけ変えて、いくらか乗せて
助手に作ってと頼んで作らせていたらしい。なので、自分でパソコンで書類を作ったことが無いと。
あのねぇ・・・うちはメーカーでっせ。商社じゃない。モノ造りの積算はうちでやるんだよっ!
第一あなたもう、どこぞのえらいさんじゃないよね?助手なんかいないよ。自分で作らんかいっ!
営業アシストの女性が居るのだが、彼女はそのYさんのお陰で仕事は増えてる。社長にとってはそれは計算内
なのだろうが、ここに来て色々分って来たわ。遅いっちゅーねん!(;^_^A
昨日Yさんが私にこう言った。『F(引き籠っている若い営業)にさそ(させようの意)と思ってたら、
居なくなってアテが外れた』と。見積やらその他資料の作成をという意味だ。
私はその言葉を聞いてむっちゃムカついた。”させる”ってどういうこと!?。Yさん、あんたはもう取締役でも
何でもないんだよ、今は私と同じ小さい会社の”一人親方”でしょ?自分で仕事獲って来て自分で処理して
会社儲けさせてナンボと違うの?一体何を勘違いしてる?とね。『してもらう』ならまだしも『させる』って
どういうことだ?
Yさんはしょっちゅう昔の自分の仕事ぶりだの、過去どれほど大きな案件を受注したかだの、業界の、世界の、
いかに偉い人を知っているかだの言うのだけれど、私なんかは聞いててそれがどーした?それで?としか
思わない。今は中小企業であるうちの会社で働いてるんでしょ?金の為じゃない?はいはい分かりましたよ。
でも趣味でやってる訳じゃないよね?自分の必要なもの位自分で準備しろよ、人の手なんかアテにせずにと
私は思います。それが出来ないのならうちの会社では役に立たないんだよ。しかしそれを承知で雇った社長にも
問題はあるよね。
私は昔の自慢をする人が大っ嫌い!どんなに言っても昔の話だ。過ぎ去った過去だよ。で、今はどうなの?
今の自分で勝負してくれと思うのでね。過去の栄光にすがるってみっともなくない?
私もFさんも、営業アシストのUさんも、アンタの部下じゃない。Uさんは上からYさんの仕事手伝って
あげてと言われれば断る筋合いのものではないだろうが、Fさんや私は、そんな必要無い。
だけどFさんはYさんに良い様にこき使われてたのではないか?と気が付いたのだ。遅い・・・💧
休む前、一緒に出掛ける約束を何度かFさんがすっぽかしたらしい。私は知らなかったのだが、そんなこと
する人じゃない、彼は。真面目でいい子だ。だからよっぽど嫌だったんじゃないの?Yさんと一緒に行くのが。
それこそがFさんのシグナルだったんじゃないの?と思ったよ。そこに気が付けよ、上司。
Yさん今でも『うちの会社』と前の会社のこと言うんだよね。『Yさんの会社は今はうちの会社です。
間違わないで下さい』と私は言う。自分でパソコンも使えないなんてお話にならない。多分、本当の大企業では
無いんだろうね、その会社。本当の大企業の偉い人は、誰よりもIT駆使してるよ。それ出来なければ逆に
偉くなれないのじゃ?だから大したことなかったってことだ。
うちに来なくても来て欲しいと言う会社はいっぱいあったんだそうだ。でも家に近いからここを選んだと。
ふうーん、そんなにいいところからいっぱい誘われてたんだったら、そっちに行けば良かったのに。
だったらFさんも違ったかもね。本人が心の中でもうダメと爆発するきっかけになったんじゃなかろうかと、
私は密かに思っている。