皇帝ジャハーンギールの時代から400年以上にわたり、インドの都市カナウジ(Kannauj、地図中央)では、花を蒸留して香水を作り続けてきました。
ウッタル・プラデーシュ州にあるカナウジには、現在では100軒ですが、20年前には700の香水蒸留所がありました。蒸留所は、ローズ、ジャスミン、ヘナなどの花から水蒸気蒸留のプロセスを経て、オイルベースの香水(アター)を製造しています。
材料から個性を引き出すには水蒸気蒸留に時間をかける必要があります。ローズアター1kgを作るには手摘みのバラが4トンで必要です。日の出前に、棘のある茂みからダマスクローズの花を手で摘み、蒸留所に送ってその日の内に加工します。
大きな銅の鍋の中に少量の水と一緒に入れて、木や糞に火をつけ、低温で4〜6時間煮ます。蒸気が花のエッセンシャルオイルを放出し、凝縮したオイルは竹のパイプから受け壺の中に流れ落ちます。調香師の仕事は複雑です。過熱しすぎると、香りはスモーキーになります。 加熱にどれだけ時間をかけるかを判断することが重要でこれらの技は何世代にもわたって父親から息子に受け継がれてきました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます