昨日、中小企業IT経営力大賞2010受賞記念講演会に出席した。
これは、ちゅうごくIT経営応援隊事業の一環として行われいるものである。
はじめに、中国経済産業局 電子情報産業担当参事官の平井信義氏より
挨拶があった。
続いて(社)中小企業企業診断協会顧問の高島利尚氏より
「変革期を勝ち抜くIT活用の視点」と題して基調講演があった。
中小企業IT経営力大賞の受賞企業から見た成功のポイントとして
1.経営環境などの状況認識と目指す方向を明確にする
2.IT経営の推進プロセスを知る(各プロセスの狙いを知り、参考にする)
3.人の知恵を集める(社内の人材、社外の人材)
4.あきらめないで継続する
とのこと。
続いて、受賞企業の記念講演があった。
はじめは、
「岡山青果食品協業組合におけるIT化による業務改善への取り組み」
と題して、岡山青果食品協業組合の齋藤一夫氏と(株)両備システムズの
山田史倫氏による講演が行われた。
岡山青果のホームページ
1次システムは、組合事務の合理化で2人職員減、請求業務-100時間/月
入金業務-50時間/月という効果を上げらたとのこと。
2次システムは、組合員の労働条件の改善で組合員の労働時間を1500時間/月
の削減ができたとのこと。成功要因は、「検討委員会」に役員、課題意識を持った
組合員、ITコーディネータ、ITベンダー、に「ITに詳しくない組合員」を
加えたことと、理事長が権限を委譲してくれたこととのこと。次システムとしては、
組合員(八百屋さん)とお客さんとをWEBでつないで、直接注文ができるシステム
を構築する。
次は、「中小企業のパワーは多能工化とIT活用による」と題して
鳥取県金属熱処理協業組合の渡辺英人氏による講演が行われた。
とりねつのホームページ
この組合は、鳥取県との連携により大規模な設備投資を行い、あらゆる熱処理
を可能にし、付加価値を上げていったとのこと。
ISOを取得したのが契機となり、トータル人事制度も取り入れて、
職員のモチベーションを上げていったとのこと。
それとともに、全工場にLANを張り巡らし、どこからでも社内外の
情報を入手、共有できる情報をシステムを構築されたとのこと。
どちらの事例も組合なので、組合員との受発注の効率化というのが
共通する課題であった。
その先に組合員とお客様の連携があるのだと思う。
その後、交流会が行われた。
島根県、鳥取県の産業振興機構や中小企業団体中央会の職員の方や
システムベンダー、ITコーディネータの方が参加し、楽しく交流をした。
交流会の写真
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