集団的自衛権を理解するため、人物的に好感を持っている石破茂さんの本を手に取った。
石破茂氏のことは、UFOゴジラ襲来時の自衛隊のあり方についてを語っているのをTVで観てから、注目しているのだが、政策を支持してるわけではない。私の中ではおもしろい人という位置づけである。
そして、私は集団的自衛権に反対してもいない。
つまり、好意的に読みはじめたわけである。
内容はとてもわかりやすかった。
本書で考えを変える人はいないかもしれない。石破氏は問題点の説明に徹しようとしている。これ以上のことを知りたい人はさらに本を読むよいだろう。私が強くした思いは、メディアを通さないで、本や資料をあたって理解を深め、自分の意見を持つことが大切だということである。
自分はどう考えるかというきっかけになる本だと思う。
第一章では、集団的自衛権の定義、解釈、歴史の説明、日本国憲法の解釈や第2次世界大戦後に起きたベトナム戦争、プラハの春、ニカラグア事件などをとりあげ、自衛権の解釈の幅がいかにあるかを説明している。
日本が、集団的自衛権を行使できるかどうかは、結局憲法解釈の問題に行きつく。
憲法解釈とは大人の都合で決められると再認識した。
私は小学生の頃、憲法9条第2項を読んでがっかりした。「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
自衛隊は戦力ではないのかと、大人の誤魔化しを感じた。
子どもが素直に読んで理解できる文がよいと信じてきた。
改正しないのなら、軍隊を持たず、アメリカの核の傘の下から離脱するべきだという理想を持っていた。理想を掲げる人間がいて、現実とのバランスがとれるのではないかと思ってきたのだ。
本書を読み、驚いたのは、解釈次第で9条を改正しなくても軍隊を持てるどころか、戦争もできてしまうということだった。自分の都合のよいように解釈しようと思えばできてしまうのである。
第2章では、よくある疑問を石破氏が答える形となっている。
「徴兵制になるのではないか」 「結局、イケイケドンドンとなり戦争をはじめてしまうのではないか」など。このあたりの回答を素直に認めているから、私は集団的自衛権の行使をを認めている。反対意見の人には賛成の人はこういう考えを持っているのだと読んでもらいたい。
日本はほんとうに憲法9条によって、平和を守れてきたのかという疑問を持った。そしてこれからも9条によって平和を保てるのか。アメリカに守ってもらっているから平和なのではないか。
私はこう考えたい。9条に守られて平和なのではなく、9条の理念を私たちがしっかりと守っているから戦争をしない。戦争をしたくないという日本人の強い想いにより戦争に巻き込まれていないのだと信じたい。
有権者である私たちは絶えず平和を守ることを最も大切にしているとを政治家たちに伝え続けることが必要だと考える。いつのまにか戦争になっていたということのないように。
このところ、世界が、きなくさくなってきた。他の国のことは関係ないといえない時代になってきた。
集団的自衛権を持つことで、世界の平和のために貢献でき、かつつ日本を守ることができるかもしれないと思う気持ちは、このままでは日本はダメなのではないかと感じるからである。集団的自衛権に私は賛成する考えは変わらなかったが、賛成反対を軽々しく言えなくなった。
反対派の人が不安に思うことを、私も感じないわけではない。
今の日本の民主主義と、平和を望む強い世論があれば、戦争にはじめることも加担することもないと信じている。しかし、アメリカの正義に従う形になったとき、戦争に巻き込まれるのではないかと怖い。
私は戦争ができない国ではなく、戦争をしない国であってほしいと願っている。
この本で結論は出ない。入門書である。
石破茂氏のことは、UFOゴジラ襲来時の自衛隊のあり方についてを語っているのをTVで観てから、注目しているのだが、政策を支持してるわけではない。私の中ではおもしろい人という位置づけである。
そして、私は集団的自衛権に反対してもいない。
つまり、好意的に読みはじめたわけである。
内容はとてもわかりやすかった。
本書で考えを変える人はいないかもしれない。石破氏は問題点の説明に徹しようとしている。これ以上のことを知りたい人はさらに本を読むよいだろう。私が強くした思いは、メディアを通さないで、本や資料をあたって理解を深め、自分の意見を持つことが大切だということである。
自分はどう考えるかというきっかけになる本だと思う。
第一章では、集団的自衛権の定義、解釈、歴史の説明、日本国憲法の解釈や第2次世界大戦後に起きたベトナム戦争、プラハの春、ニカラグア事件などをとりあげ、自衛権の解釈の幅がいかにあるかを説明している。
日本が、集団的自衛権を行使できるかどうかは、結局憲法解釈の問題に行きつく。
憲法解釈とは大人の都合で決められると再認識した。
私は小学生の頃、憲法9条第2項を読んでがっかりした。「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
自衛隊は戦力ではないのかと、大人の誤魔化しを感じた。
子どもが素直に読んで理解できる文がよいと信じてきた。
改正しないのなら、軍隊を持たず、アメリカの核の傘の下から離脱するべきだという理想を持っていた。理想を掲げる人間がいて、現実とのバランスがとれるのではないかと思ってきたのだ。
本書を読み、驚いたのは、解釈次第で9条を改正しなくても軍隊を持てるどころか、戦争もできてしまうということだった。自分の都合のよいように解釈しようと思えばできてしまうのである。
第2章では、よくある疑問を石破氏が答える形となっている。
「徴兵制になるのではないか」 「結局、イケイケドンドンとなり戦争をはじめてしまうのではないか」など。このあたりの回答を素直に認めているから、私は集団的自衛権の行使をを認めている。反対意見の人には賛成の人はこういう考えを持っているのだと読んでもらいたい。
日本はほんとうに憲法9条によって、平和を守れてきたのかという疑問を持った。そしてこれからも9条によって平和を保てるのか。アメリカに守ってもらっているから平和なのではないか。
私はこう考えたい。9条に守られて平和なのではなく、9条の理念を私たちがしっかりと守っているから戦争をしない。戦争をしたくないという日本人の強い想いにより戦争に巻き込まれていないのだと信じたい。
有権者である私たちは絶えず平和を守ることを最も大切にしているとを政治家たちに伝え続けることが必要だと考える。いつのまにか戦争になっていたということのないように。
このところ、世界が、きなくさくなってきた。他の国のことは関係ないといえない時代になってきた。
集団的自衛権を持つことで、世界の平和のために貢献でき、かつつ日本を守ることができるかもしれないと思う気持ちは、このままでは日本はダメなのではないかと感じるからである。集団的自衛権に私は賛成する考えは変わらなかったが、賛成反対を軽々しく言えなくなった。
反対派の人が不安に思うことを、私も感じないわけではない。
今の日本の民主主義と、平和を望む強い世論があれば、戦争にはじめることも加担することもないと信じている。しかし、アメリカの正義に従う形になったとき、戦争に巻き込まれるのではないかと怖い。
私は戦争ができない国ではなく、戦争をしない国であってほしいと願っている。
この本で結論は出ない。入門書である。