あおこのぶろぐ

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びわ湖ホールプロデュースオペラ 「ジークフリート」 その2

2019-03-09 00:38:05 | 日記
(続きです)

ブリュンヒルデ。
2日めのステファニー・ミュターは力強い声で大きな印象を与えたけど、やはり池田香織さんが良かった。深みのある声で、舞台姿も美しい。
目覚めてからなかなかジークフリートを見なかったのだけど、目覚めさせてくれたのが生まれる前から愛していたジークフリートだったことが重要で、その見てくれはどうでも良いということなのかしら。
起こしに来たのがジークフリートだったという喜びを池田ブリュンヒルデは見事に表現されてました。
でも、見た瞬間、『まあ、ずいぶん大きくなったのね』と思わなかったかしら、と思ってしまった(^_^;)

ヴォータンは、初日の青山さんが、理想のヴォータン声で素晴らしかったです。
2日めのユルゲン・リンは、老獪さも感じられ、ジークフリートのおじいちゃんである「さすらい人」として総合的にぴったりでした。

ミーメは初日のトルステン・ホフマンは、キャラクターテノールとしてはパンチが足りないかなと思いましたが、演技・風貌にミーメらしかったです。
2日めの高橋淳さんは、こういう役を嬉々として演じているのがわかります。うまい!
ミーメの最期ですが、ヴォータンとのやりとりを考えたら、「そうだろうな」という殺され方でした。

小人のはずのアルベリヒのお二人、町英和さん、大山大輔さんは、(ミーメの高橋さんもだけど)本来背が高いので、メイクと扮装で表現していたものの、かっこよすぎるアルベリヒでした。声は大山さんのほうが役に合ってたかな。
ちなみに、日本最高のアルベリヒは、島村武男さんだと私は思ってます。

エルダの竹本節子さん、八木寿子さん共に良かった。衣装も素敵。

ファーフナーも伊藤貴之さん、斉木健詞さん共に良かったです。特に伊藤さんは初めて聴いたので、他の役で観聴きしてみたいと思いました。

森の小鳥の吉川日奈子さんもイメージ通りの声で良かったです。

葦笛の東口佐和子さん(パンフレットと、オケが舞台に向けて掲げたというメッセージより推察)、角笛の福川伸陽さん(N響)、熊の小嶋卓也さんもカーテンコールに登場しましたが、みなさんブラボー! です。

沼尻竜典さん指揮京都市交響楽団も安心の演奏。
本当に総合的にとても楽しめました。

それにしても、こんな豪華な公演を1日ずつ2日間の公演で終わってしまうなんてやっぱりもったいない!
せめて2日ずつあれば、特にノートゥング鍛造の場面の演技面ももっとこなれたことでしょう。

(2日連続で観たにも関わらず、用事があって、ワークショップは聴けませんでした。残念)
※ 外国人の方は敬称略させていただきました。



ロビーから見た琵琶湖



某所で遭遇し、書いていただきました♪