兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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熱中症から身体を守る!②

2024年08月08日 | 病気

前回記事の続きです。

 

 

環境的な要因に関して書いてみます。

総務省の調査によると熱中症で救急搬送された人の43.9%は住居の敷地内で発症しています。

これは屋外の9.4%を大きく上回る結果です。

また、東京都監査医務院の調査では、熱中症により屋内で死亡した人のうち、89.9%がエアコンを使用していなかったそうです。

 

熱中症予防のポイントは

室内の見やすい場所に温度計、湿度計を備えておき、暑さを感じていなくても

室温が28度、湿度が60%を超えるときには「積極的にエアコンを使用」しましょう。

自宅でエアコンを使用できないときは、公民館や図書館、大規模商業施設(ショッピングモールなど)で昼間2時間程度過ごすことなども一つの案です。

 

 

屋外での熱中症の危険度を知るための目安に「暑さ指数(WBGT)」があります。

そして天気予報でよく聞かれる言葉に「真夏日」「猛暑日」という言葉があります。

最高気温が30℃を超える日は真夏日、35度を超える日が猛暑日です。

暑さ指数と真夏日、猛暑日を重ね合わせると「真夏日は熱中症に厳重警戒」「猛暑日は熱中症の危険日」となります。

熱中症の死亡率は気温が30度を超えると上昇し、34度を超えると急激に増加します。

 

気温が30℃を超えていたら、不要不急の外出は控えましょう。屋外での運動は避け、屋外作業には十分注意するようにしてください。

 

熱中症が疑われる方でまず確認するのは「意識障害」があるかどうかです。

意識がない、意識があっても認識が明瞭でない、言語の混乱といった場合には、至急、救急車を呼んでください。

救急車を待つ間はできるだけ、涼しい場所に移動し、服を緩めます。

太い血管がある首の周り、わきの下、股関節部の足の付け根を冷やしてください。

直接身体に水をかけ、うちわであおぐ処置も救急処置としては効果があると思います。

 

まだまだ暑さが続きます。時間帯を選んで、屋外活動をするようにしてください。

参考になればうれしいです。

 

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