新じゃがの季節ですね。少し前に自宅のジャガイモも掘り終えました。
美味しいジャガイモを頂いたりもあり、昨夜の夕ご飯も肉じゃがです。
ジャガイモ料理が多い季節ですが、ジャガイモの芽ってどのくらい食べたら身体に悪いの? という面白い質問があったので
調べてみました。じゃがいもの芽や緑色になってる部分はせっせと取り除いてお料理しますね。
でも、たぶんちょっとは口に入ってしまっていると思います。
天然毒素といわれるソラニンやチャコニンと言われる成分が健康に影響を及ぼします。
今まで私自身は見たことがないのですが、ソラニンやチャコニンは食中毒を起こします。吐き気や下痢・腹痛・頭痛・めまいなどの症状です。
特に子供の食中毒が多いようなので、小児科の先生であればお目にかかったことがある先生もいるのかもしれません。
FAO/WHO合同食品添加物専門委員会(JECFA)の報告では1992年にソラニン、チャコニンのリスク評価がされています。
人の食中毒データからはソラニン・チャコニンなどのグリコアルカロイドを体重1㎏あたり1㎎摂取すると食中毒症状が出る可能性があるようです。さらに体重1kgあたり3‐6㎎以上の摂取で致死量に至る可能性があります。
一般的な販売されているジャガイモのグリコアルカロイドの濃度は2‐10mg/100g程度のようです。
ジャガイモの大きさが 売られているものでだいたい100gから200gです。
なので、大きめのジャガイモを2個食べてもグリコアルカロイドは4‐20㎎
体重が60㎏の人が万が一ジャガイモのソラニン・チャコニン中毒になるとしても、大きめのグリコアルカロイド濃度の高いジャガイモを6個以上摂取になります。なかなかジャガイモだけど6個も食べるのって難しいですね。
そのため大人の中毒は少ないのかなと思います。
反対に子供は20㎏の子供で大きめジャガイモ 2個でももしかするとグリコアルカロイド中毒になるかもしれません。
そういった意味で子供のほうが注意が必要です。
国内の食中毒事例に関しては2016‐2019年で総患者数16-32人といずれも小学生での食中毒事例が多いようです。
頻度は多いわけではないですが、子供の場合は体重当たりのジャガイモの消費量も多くなり(わが子もジャガイモ料理は大好きです)結果として体重当たりのグリコアルカロイドの摂取量が多くなりがちということです。
偏った食事にならないように
ジャガイモの芽や緑の部分は大きく取り除いて
旬の食材を楽しめるとよいですね。