Reader購入から1年経過。年間100冊の購入はいかなかったが、週刊誌を含めて83冊くらいになった。今までにない読書をしたような感じがする。最近、読んで心に残ったというか、腹立たしくなったのが.....
メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 - 大鹿靖明(著)
東日本大震災での福島第一原発事故の影での東電、経産省、議員、金融機関等のドキュメンタリーであった。誰もかれもが保身に時間を費やし、自分達の判断が今後どのような事態を招くのか考えもしない行動をとっていた。メディアの歪曲した報道で大衆が躍らされ、無意味な怒り、安堵の繰り返しをしながら一年間過ごしてきたのかと。日本は原爆被害国なのに、程度の低い学者しかいないのかと愕然とした。経産省から東電の天下りラインの強さは知っていたが、これほど強いものだとは思わなかった。Twitter上の回文で「保安院アホ」というRTがあったが、まさにそのとおりだと思った。菅元首相はマスコミからもの凄いバッシングを受けたが、あれほどまでにバッシングをする必要があったのかよくわからない。これを読んだ限りでは、経産省の先を読んだ立ち回りをしていたことに対し、マスコミの筆頭株主を占めている電力ファミリーが影で仕組んでいたようにしか思えない。
天下り問題については、今の政権では良い方向に進めないような気がする。最近の原発稼働開始についても閣僚は既に官僚に握られていることが明らかになってきている。トップに行けないキャリアの救済のために、所属した省庁の関連団体に再就職するシステムは到底崩すことは難しいような気がする。
天下りといえば、旧公社から民営化された企業、大企業等でも、ある程度の役職になると定年前に関連企業に再就職するというケースが業界での暗黙のルールとなっている。受け入れた会社にしてみると上流会社のOBがいることで好都合なことが多いことは確か。天下りは競争からこぼれた官僚の救済がであるが、このケースは自分が努力して会社のために尽くした、ということで会社としての労いという意味合いもあるのかも知れない。しかし、そのように前の会社並みの給与でポストに居座るということはどうなのだろう。そのポストに支払う給与があったら、今時の収益が伸びない状況で経費削減が進められている中では、もっと実労働をする社員に支払ったほうが 世間にオカネが廻って景気回復の一助にもなると思うのはあまりにも短絡的か。
「絆」という言葉が震災以降どこからともなく発生して頭の中を通り抜けていった。去年の今頃は気が付けば「絆」しか聞こえて来なかった。二次元的に言うのであれば点の繋がりが線になるのなら、「自分が大事」なものだけの無機的な繋がりが「絆」なのか。残念ながら「カネ」「名声」等という有機的繋がりしか頭の中にしか無い人達は「絆」とは無縁なのだろう。
メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 - 大鹿靖明(著)
東日本大震災での福島第一原発事故の影での東電、経産省、議員、金融機関等のドキュメンタリーであった。誰もかれもが保身に時間を費やし、自分達の判断が今後どのような事態を招くのか考えもしない行動をとっていた。メディアの歪曲した報道で大衆が躍らされ、無意味な怒り、安堵の繰り返しをしながら一年間過ごしてきたのかと。日本は原爆被害国なのに、程度の低い学者しかいないのかと愕然とした。経産省から東電の天下りラインの強さは知っていたが、これほど強いものだとは思わなかった。Twitter上の回文で「保安院アホ」というRTがあったが、まさにそのとおりだと思った。菅元首相はマスコミからもの凄いバッシングを受けたが、あれほどまでにバッシングをする必要があったのかよくわからない。これを読んだ限りでは、経産省の先を読んだ立ち回りをしていたことに対し、マスコミの筆頭株主を占めている電力ファミリーが影で仕組んでいたようにしか思えない。
天下り問題については、今の政権では良い方向に進めないような気がする。最近の原発稼働開始についても閣僚は既に官僚に握られていることが明らかになってきている。トップに行けないキャリアの救済のために、所属した省庁の関連団体に再就職するシステムは到底崩すことは難しいような気がする。
天下りといえば、旧公社から民営化された企業、大企業等でも、ある程度の役職になると定年前に関連企業に再就職するというケースが業界での暗黙のルールとなっている。受け入れた会社にしてみると上流会社のOBがいることで好都合なことが多いことは確か。天下りは競争からこぼれた官僚の救済がであるが、このケースは自分が努力して会社のために尽くした、ということで会社としての労いという意味合いもあるのかも知れない。しかし、そのように前の会社並みの給与でポストに居座るということはどうなのだろう。そのポストに支払う給与があったら、今時の収益が伸びない状況で経費削減が進められている中では、もっと実労働をする社員に支払ったほうが 世間にオカネが廻って景気回復の一助にもなると思うのはあまりにも短絡的か。
「絆」という言葉が震災以降どこからともなく発生して頭の中を通り抜けていった。去年の今頃は気が付けば「絆」しか聞こえて来なかった。二次元的に言うのであれば点の繋がりが線になるのなら、「自分が大事」なものだけの無機的な繋がりが「絆」なのか。残念ながら「カネ」「名声」等という有機的繋がりしか頭の中にしか無い人達は「絆」とは無縁なのだろう。