Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

ボーダーライン

2020-02-25 23:27:20 | 日記
認知症のオヤジとの会話はなぁ。。。
特にアルツは。どこまでが本当で、どこからが本当なのか。
その昔、オヤジが数少ないシラフの時に話した出来事の信憑性は信じることができなくなっている。
常に「俺が○○しねがったら、あの事は何もかも進むことは出来ねがったんだ」って。
ホントに世の中を知らないガキは、父親が話すことにホンの少しの疑いなんて持つことはなく、偉大なオヤジの元に生まれた自分のちっぽけさをなげいていたものだった。
成人して町内の祭典でのオヤジの行動を他人から聞くことができる機会を。
確かにオヤジは身を粉にして、祭典の運営を頑張っていた。仕事柄、重いものを持つとか、フツーのサラリーマンが嫌がることを出来たからかも知れない。
責任者という役についた時点でも、ただ重いものをを運ぶことができて、修理が出来るからといって、浴びるように酒を飲み、重要な判断が必要な時点では居ることはなかった、という。役目の責任とか意識もなく、「俺のお蔭だろっ!」みたいに胡座をかいていたっていうことを聞いてガッカリしたものだ。
悲しいかな、脳梗塞で半身が動かなくなってから、今まで「親分!」って慕っていた若い衆が、顔を背ける輩が多かったんだよな。
これはこの町内の民度の低さか、性格なのか、ヨクワカラナイ。
一次帰宅していても、体の全てが思い通りになることなんて決してないまま、ベッドの上で天井を見つめながら、自分の全盛期のことしか話して自慢していることが出来ない姿を見ると「何だかなぁ。。俺もこつなるのか?」って。
「ショートステイに帰るよっ!」っていうと「戻りたくないな!伊恵が一番だぁ!」って涙ぐむ。
たった二日間でも介護するオフクロは臨界点が近い。それは俺が一緒に居てガミガミ言っていることが悪いのかもなぁ。
オヤジは戻ることにゴネてはいるが乗車はする。走り始めて10数分で居眠り。呑気なものだ。
30分強でショートステイに到着する。毎回、吹雪でも毎回職員さんがお出迎えしてくれる。お気に入りの職員さんが迎えると、家で涙ぐんだことなんて上の空。
安心したっていうか、ガッカリしたっていうか複雑な気持ちのままハンドルを握っていると、満面の笑みでこちらに手を振っている。
この満面の笑みはオフクロには見せたくなかったが、先日、見せていたよう。。
ホントに何か複雑。オフクロは「男だば、皆同じだべ!オメも息子だもの同じぐなるのだっ!」って受話器の向こうから。
ホントに先は長い。ふぅーっ!

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