Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

クスっと笑ってしまう場所

2011-10-16 10:40:55 | 日記
最近、仕事場所が実家を通り越した場所になることがある。その場所に向う途中で思わず「クスッ」と笑ってしまう場所がある。その場所は、ある美容室である。その美容室というのは、自分のオヤジの元カノが経営している美容室である。その場所をとおり、その看板を見る度にクスりとさせる。その場所を知ったのは、オフクロの用事に付き合い、オフクロがボソッと話した4,5年前のこと。その時本人は車に乗っていなかった。どうして、結婚しなかったといえば、50年くらい前は手に職を持った女性をヨメにするには、姑としては耐え難かったとか、とオフクロが説明した。その元カノとは大恋愛だったらしいが姑によって引き裂かれたらしい。そして、最後の疑問はなぜ、オフクロが嫁になったのかというと、農家の娘で仕事をしたことがなく世の中をあまり知らないことが第一条件だったらしい。まぁ簡単に言えば、姑が嫁を自分の思いどおりにしたかっただけなのだが。昔の結婚事情は想像以上に厳しいものがあったんだなと。そして、オヤジは結婚が気にいらなかったらしく、姉が生まれたころ、花見でオフクロと姉が夜桜を見に行った時(オレはまだ生まれていなかったらしい。)、別の女性と手を組んで前から歩いてきたらしい。オフクロは、腹立たしい気持ちでわざと、「こんばんわ!」と挨拶したら「こんばんわ!」と何食わぬ顔で返してきたとか、いろいろな話を車の中でしてくれた。今だったらすぐ離婚話になるわけだが。まぁ、昔は嫁になるということは「家を出る」ということで、経済事情もあったらしいが、そうそうと出戻りなんてできなかったらしい。なかなかオフクロも嫁姑問題で悩んだらしいが、子供たちには愚痴をこぼしたことがなかった。その話を聞いて疑問が一つ。オレの誕生っていうのは、オヤジの更正の証か、ただの勢いだったのかと。まぁ、姑の跡継ぎがどうのこうのと言ったのではないのかなと想像。一回、その場所を3人で通過したときにオヤジに確認したところ、期待どおりの返事が「そんな昔のことはわすれたな」と。



自分が結婚しなければ、そんな嫁姑問題なんて実感できないものだし。両親とは離れて暮らしているが、いつかはどちらもあの世へ旅立つだろう。いろいろな思いを胸にしながら。それは自分も同じでもあることなのだな。そう明日も、クスリと笑う場所を通って仕事場所へ向うことになりそうだな。

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