今日、現場で建物の基礎が載る根切り底の確認をしてきました。
この現場の基礎の形状は総掘りのベタ基礎です。隣地の擁壁の底盤がこちらの敷地側にあるので、その部分については地盤が乱されていることを予想して、一部分根切り底を深くする計画でした。
現場に行ってみて、一般の根切り底はしっかりしたいい地盤だということが確認できたのですが、隣地の擁壁の底盤の部分は擁壁を施工するときに掘った部分が予想以上に大きく、地盤が乱されていました。粘性土は一度乱されると、機械で叩いても固まらないのです。対策として、いい地盤が出てくるまで、地盤が乱されている部分を掘り、砕石に置き換えることにしました。
擁壁と平行に土が乱されて柔らかくなっている所としっかりしている所の境目があります。
擁壁をつくることで、平らな地面に家を建てることができるようになるのはいいのですが、折角のいい地盤を傷つけて乱してしまうことになるのは困ったものです。斜面は斜面として、必要以上に地面を傷つけずに建物を建てる方法をもっと考えてもいいのではと思いました。