前回の続きです。うきは市吉井町のおひなさまの大きな特徴は、宿場町いわゆる庶民のおひなさまと言える「おきあげ」と「箱びな」です。
「おきあげ」とはおひな様、歌舞伎や浮世絵を題材に各家々の女性が手作りしたものです。羽子板の押し絵と同じようにした絵を描いて、厚紙に写し、綿を乗せて着物の歯切れなどの布地でくるみ、貼り合わせます。その中に細かく削った竹を取り付けて、ワラや畳のへりに押して「箱びな」の周りを彩るように当時は飾ったものです。
こういったおひなさまが旧家・商店や公共施設に飾ってあり、古い建物の内外も一緒に合わせて見る事ができます。