寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

オラは死んじまったダー

2009-10-19 | Weblog
加藤和彦さんの自殺はびっくりしました。
京都出身のグループで同世代でもあり身近に感じています。

自殺の理由が疑問だったんですが、鬱の状態にあったらしい。
思うような仕事ができないと悩んでいたそうだ。

若い頃とは違って、加藤さんもアラカンの62歳になっていた。
「あの素晴らしい愛をもう一度」は誰でも知っている名曲。

加藤さんは、常にもう一度に追いかけられていたのかもしれない。
天才の加藤さんと、凡人の私とは比べようもないが、私もど忘れが
多くなった60代後前半のオヤジ。

あの素晴らしかった若い頃など、とっくのとっくに忘れている。
優秀な芸術家ほど、常に上を上をと目指さなければ行けないのだろう。

凡人の私は、もう一度と、躍起になって何か追い求める事をしなくなった。
いまさら20代の時のように、全力疾走なんて出来ません。

50代なら、それらしい頑張り方。
おっと、頑張ってはいけないのだ。頑張ると心の筋肉が切れてしまう。

むしろ付き合い方、というべきか。かつて、鬱状態の人に、頑張れよと
声を掛けたがために、自殺してしまったという話も聞く。

「鬱の人に、頑張れよ!」 は禁句です。
50代、60代は鬱になる人が多いんです。

よく鬱病を心の風邪と、軽くいう人がいるけど、それは全く違う。
長年積み重なったものが、突然揺れ出して噴出してしまう、目に見えない
噴火のようなものだと思う。

だから、少しずつガス抜きが必要。
もう一度と、あの時の素晴らしさを追い求めるのではなく、ほんの
身近な手の届く範囲で、ゆっくりと何事にも付き合って行きたいものだ。

天国で「酒は美味いしネーチャンは綺麗だ。 ワー!ワー!」
天国から追い出されないように・・・・。
素晴らしかった加藤和彦さんのご冥福をお祈りいたします。