茶柱が立つ

昼食時にテレビをつけてみた。
NHKのニュースを見てからテレビ朝日にチャンネルを替えるのは、いつもの常である。

コマーシャルが始まると、お隣のフジテレビにチャンネル・ボタンを押した。
すると、「笑っていいとも」の番組で正解を競うものがあり、千原兄弟の弟、タモリ、
それに爆笑問題の太田がそれぞれ緑色した薬のカプセルのようなものを手にしていた。

問題は、今、巷で人気のあるこの商品はどのような特徴があるのかと言うものであった。
①千原弟は、各種の栄養素が詰めてあり、お湯で溶いて飲むと答えた。

至極もっともな解答である。
ついで②タモリは持ち歩ける青汁であると、これも満更嘘くさくはない。

③爆笑問題の太田となると、茶柱が立つのは縁起がよい証拠といわれるので、
これは茶柱が立つお茶であると大仰な解答を為した。

正解はこの三つの中から一つあるのだが、大田の馬鹿馬鹿しいものは切り捨て、
残るは二つの栄養素か、青汁ではと思っていたのだが、あにはからんや爆笑問題太田の
茶柱が立つお茶の粉末であった。

これが当節の人気商品であるというのだから解らぬものである。
もっとも解らないのは「アリさま」だけであるかも知れぬが。

そも、茶柱が立つと縁起がいい謂われとなると柱＝家の中心を成すもの＝それが立つ＝
良い事という関連性もあると言うのだが、俗説となると、バイアグラのない時代
主人が家では駄目でも芸者衆がたむろする茶屋遊びで元気になる。

これは目出度いとされるもの。
こちらの方が人間らしくて宜しい。


こんぴらふねふね